■学生STEP主催 卒業展(3月21日終了)

　会期が2日間だけなので、最終日に行きました。
　「学生STEP」は、学生による学生のための展覧会。札幌圏の大学、専門学校が、学校の枠を越え、じぶんたちで実行委員会を組織して、2004年以来毎年ひらいています。
　芸術系の学生だけではないのですが、それでかえって、ごった煮のようなパワーが感じられます。

　今回は、STEPの歴史でははじめて、卒業する学生だけが発表するイベントです。
　まあ、見る側の勝手な感想を言わせてもらえば、ずらーっと小さなブースがならぶふだんのSTEPよりも、これぐらいの規模（出品は17組）のほうが見やすいかな、と。
　もちろん、ふだんのはふだんので、楽しいのですが。

　冒頭の画像は、道都大（北広島）の学生石井誠さんがあらためて制作した垂れ幕です。

　なお、以下の画像は、ホワイトバランスの設定に失敗したためか、かなり赤っぽい色調になっています。すいません。
　　　　　　　　　　　　　　　　　
　文化女子大室蘭短大（もうすぐ閉校するそうですが）を卒業する大塲優子さんの卒業制作「家族」です。
　札幌の実家を離れ、室蘭でひとり暮らしをした2年間で、あらためて家族のことを考えて描いたという作品です。
　左上が弟、下が母、右上が父、下が妹だそうです。
　皿の上の魚が、お父さんのがいちばん、食べるところが残っていないのは、おなじお父さんとして、すこしさびしく感じます。
　人間存在にせまる、大作です。

　　　　　　　　　
　こちらは浅井学園大（4月から北翔大）の藤本絵里子さん。
　昨年の新道展で協会賞を得た藤本さんの新作。ポジティブな明るさは、この人の持ち味ですが、それがいつにもまして発揮されていると思います。

　また、同大の宮下佳菜未さんの作品には、周囲のあらゆる人物を作品化してやろうという意欲を感じました。

　あと、気になったのは、古川真理子さん（札幌国際大）。林由希菜さん（札幌大谷短大専攻科）は旧作が中心でした。

　なお、第5回学生STEPは、11月23－25日、おなじ会場でおこなわれます。実行委は出品者を募集しています。18歳以上の、道内の学生（高校生を除く）はだれでも参加できます。


3月20日(火)14：00－19：00、21日(水)13：00－18：00
旧豊水小学校体育館アウ・クル(中央区南8西2)

□学生STEPのサイト

■第4回学生STEP
■第3回学生STEP
■STEP2004（第1回）

■07年3月21日