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【告知】アトリエブンク展 (2013年8月28日~9月8日、札幌)

2013年08月27日 21時39分38秒 | 展覧会等の予告
 アトリエブンクは、札幌に拠点を置く建築家集団である。

 個人的な話で恐縮だが、筆者がアトリエブンクの建築に接したのは、留萌支局勤務当時に落成した「海のふるさと館」だった。
 ガラス張りで採光に意を用いつつ、バックヤードではあえて黄金分割を排した縦長の空間をつくりだし、神秘的ともいえるたたずまいになっていたことを、23年後の今も思い出す。あれは、筆者が現代建築というものを意識的に見た初めての経験だったといえば、いいすぎだろうか。

 次に、北見支社勤務のおり、職場のすぐ近くに北見市立中央小学校が完成した。
 今でこそ、廊下を広くとったり、曲線を多く用いる学校建築は珍しくないが、当時としては非常に斬新で
「これは、学校に通うのが楽しくなるだろうなあ」
としみじみ感じたものだ。
 ひとつひとつの教室をずらして配置し、採光に気を配っているのも、特徴的だった。

 その後、ブンクは数々の公共建築などで受賞を重ねてきた。

 筆者としては、象設計集団とならんで、気になる「北海道の建築」なのだ。
 会期中に見に行きたいと思っている。


 案内状に「亜寒帯のシェルター」と題された短い文章が載っているので、参考までに引いておきます。

自然気候を制御して生活するための場所を確保する.
冬は厳しい寒さや雪から人を守る.夏は直射光を
遮りながら乾いた風を導く.一年中通して自然の光で
明るく満たされる.気候特性に応答したシェルターは、
四季のうつろいが感じられる場所をつくり出す.


 
2013年8月28日(水)~9月8日(日)午前10時~午後7時(29日は~午後3時、最終日~午後5時)、月曜休み
ギャラリー・エッセ(札幌市北区北9西3)

ギャラリートーク8月29日(木)午後5時~7時(4:30開講) 聴講無料・先着順 
 <パネリスト>   古谷誠章(早稲田大学)/加藤誠(アトリエブンク)
 <コーディネータ>小澤丈夫(北海道大学)



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