愛嬌があるというのか、憎めないというのか、
見る人をそんな気持ちにさせる、とてもユニークなハゼ。
大きな口をしている。
といって、この大きな口でガブッと他の動物を食べるわけではない。
藻類を好んで食べるそうだ。
タビラクチ。
この小さな干潟の細かい軟泥の場所にいるハゼ。
この干潟は数年前、大きな改修を経験した。
それ以降、年に一度はタビラクチやその他のハゼたちが
生息しているかどうかを見に来ている。
泥の部分に網を入れ、ヨイショと持ち上げる。
この泥はヘドロじゃダメだ。
同じ泥でも、良い泥とダメな泥がある。
いつも魚ぶろぐの干潟の記事では言ってることだけど。
網の泥の中、じっと見てみる。
泥色の水の中、白っぽい細長い魚影が見える。
それがタビラクチ。
今年も生息していた。
そういえば去年の今頃、僕は「3年間魚部った中で初めてタビラクチを自分の手で採集することができました!」なんて言ってましたね(笑)