10月のある日、ギョブ室に行くと
水昆担当の部員たちが・・
「せ、先生、コレ見てくださいっ!」
どうやら、過去の標本を整理していたらしい。
で、疑問に思ったのは下画像の「ヒメコガシラミズムシ」。
大平村産、2005年採集。
つまりk藤君が標本化したもの。
※ちなみに彼らは、まだこのとき採集経験はなかった。
(すぐ、このあと出会ったけど)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/57/27ff9e58635a6d3939d287d9f1dfd88f.jpg)
どういう疑義か?
それは「クロホシコガシラミズムシ」ではないか、
というのである。
クロホシは県内では近年の記録が全く無い
幻のコガシラ。
実は過去の標本がそうではないか!
というのが彼らの興奮の理由。
「コレと比べてください!」
続けて出してきたのは、別産地のヒメコガシラ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/d7/89eb797bc6f120ab85ebb220a338420b.jpg)
能古島産、2005年
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/bd/39b6fc0c4272f97cad4ed21e7ddf5be0.jpg)
宮若市産、2008年
彼らが言ってるのは、上翅会合部の斑紋。
大平村産が、クロホシの特徴である黒線が
あるのではないか、だからこれはクロホシでは?
ということ。
たしかに、能古島産や宮若市産には無い。
大平村産はうっすらあるようにも思えなくはない。
加えて、上翅斑紋も黒点と言うよりは、黒星っぽいかなぁ。
じゃあ、幻のクロホシだったんだろうか・・
でも、これはヒメコガシラではないかと
ギョブ顧問は思うのだが、いかがだろう?
理由は、体形。
クロホシは、ヒメコガシラのような体形では無く
マダラコガシラのような体形をしているのではないか。
分かり難く言い換えると
シュッとした体形では無く
丸っこい体形ではないかと思うのだ。
あくまで、標本写真をいろいろ見て思ったのだが。
なんせ、自分で生体を採集したことが無いもんで。
説得力に欠けるけど。