NPO法人北九州・魚部 「魚ぶろぐ」

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1320号【ギョブ員の疑義~ヒメコガシラミズムシ】

2012-11-04 21:05:12 | Weblog

10月のある日、ギョブ室に行くと

水昆担当の部員たちが・・


 「せ、先生、コレ見てくださいっ!」





どうやら、過去の標本を整理していたらしい。

で、疑問に思ったのは下画像の「ヒメコガシラミズムシ」。

大平村産、2005年採集。

つまりk藤君が標本化したもの。


※ちなみに彼らは、まだこのとき採集経験はなかった。

(すぐ、このあと出会ったけど)







どういう疑義か?

それは「クロホシコガシラミズムシ」ではないか、

というのである。

クロホシは県内では近年の記録が全く無い

幻のコガシラ。



実は過去の標本がそうではないか!

というのが彼らの興奮の理由。




「コレと比べてください!」

続けて出してきたのは、別産地のヒメコガシラ。




能古島産、2005年





宮若市産、2008年




彼らが言ってるのは、上翅会合部の斑紋。

大平村産が、クロホシの特徴である黒線が

あるのではないか、だからこれはクロホシでは?

ということ。


たしかに、能古島産や宮若市産には無い。

大平村産はうっすらあるようにも思えなくはない。

加えて、上翅斑紋も黒点と言うよりは、黒星っぽいかなぁ。

じゃあ、幻のクロホシだったんだろうか・・






でも、これはヒメコガシラではないかと

ギョブ顧問は思うのだが、いかがだろう?


理由は、体形。

クロホシは、ヒメコガシラのような体形では無く

マダラコガシラのような体形をしているのではないか。



分かり難く言い換えると

シュッとした体形では無く

丸っこい体形ではないかと思うのだ。


あくまで、標本写真をいろいろ見て思ったのだが。

なんせ、自分で生体を採集したことが無いもんで。

説得力に欠けるけど。




コメント
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