NPO法人北九州・魚部 「魚ぶろぐ」

日本各地で生き物や自然とかかわってるあなた、つながりの一つに「魚部」という場を加えませんか?

1283号【水陸併用の技。】

2012-09-10 18:45:52 | Weblog

1282号のつづき。


神奈川県博のK氏と、周辺の池を探索。

かつて、2006年までムツボシツヤコツブが居た池を

見たいとのことだったので、そこへ。

(前回、2008年だったかの訪問時は水無し)



地元の農家の方に許可を得て、池へ。



で、K氏は元来トンボ屋さんで、水昆もされるので

水も陸もどちらも同時にガッツリやるという、珍しい(?)併用型。

※ふつうは、どっちも好きだったとしても

どっちかに力点がある人が大半だと思うので。


※ちなみに、昨シーズンは企画展「およげ!ゲンゴロウくん」開催。

で、今年はいよいよ本業のトンボ展を開催中。


神奈川県立生命の星・地球博物館
「大空の覇者~大トンボ展」(7/14~11/4)
http://nh.kanagawa-museum.jp/event/tokuten/2012_tombo/2012_tombo.html



というわけで、そういう併用スタイル。

荷物、多すぎ!!





トンボを見つけると、おもむろに・・

われわれと水昆用道具を置いて、トンボに近寄る。





で、何なく捕まえ、ものすごく手慣れた様子でスムーズに三角紙へ。

ついさっきまで、飛んでたのに・・当のトンボも訳分からないんじゃ(!?)








池は、天候不順もあって今ひとつ。

晩秋にはウジャウジャいたコガタノも今は田んぼへ?

1匹もおらん。


それに、万が一、万が一でもムツボシ復活してないかなと

それはもうホントに淡い期待をしてたけど、やっぱり。


一度居なくなったものは、よっぽどのことがないとね・・

それを忘れないようにしたい。








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1282号【便利さ・豊かさと生物多様性との止揚点】

2012-09-10 16:13:42 | Weblog

ちょっと前、5月2日の話題。




神奈川県博のK氏の調査に同行させて貰う。

ここはOBのK君がキボシチビコツブを見つけた池。

それ以外にも貴重種があれやこれや。

で、高速道路工事が決まっていた池。



その後、会社が学会の要望などを受けて委員会を設置して

生物多様性の保全に配慮するには

いろいろどうしたらいいか検討をしたらしい。



いよいよ着工が近づいたということで

その前の様子を見ておきたいと、K氏が手続きを踏んで

調査することになった次第。





というわけで、まずは最初に高速道路会社の方々から

どういう工事になるかの説明があった。

ギョブも横から拝聴させていただく。





で、池に降りる。

そして、びっくり。

またしても水が無い。

この時期に水が無いのは、キボシには悪いのでは???

しかも、雰囲気的に水を抜いて少し時間が経ってる気もする・・


それにわれわれも、これじゃあキボシの生息調査は不可能。

そう思いながら、ギョブ力全開するも、やはり無理なものは無理。








でも、浅い浅い湿地性の種は、ガンバって何とか確認。

しかも、入って間もない1年生がかなり健闘。




こんなトコで。





ミヤタケダルマ。




チュウブホソ。※ギョブ的には2005年の初調査以来、初めて。





マルチビ。

よく見ると、下の画像のような場所にたくさん。

これはOBのA君が目ざとく。









水が残ってるところは、キボシの生息域ではない。

ここはオオミズムシやミヤケミズムシ、ヒメミズカマなど。

ドブガイ、ヨシノボリも。







終了後、再びネクスコの方とご対面。

生息確認種を報告。



環境調査会社とかじゃなく、ただの高校生だし

「そんなに大した調査はできていないだろう」と

当初お思いだったかどうかは分からないけれど

K氏とギョブとで、次から次へと名前を上げるので

メモを撮っておられる雰囲気が途中から

「へえ~、そんなに!」

と感心したようなニュアンスが加わり始めたようにも感じた。









  いろいろな専門家が集まって、

  人間の暮らしの豊かさと生物多様性の保全との止揚点を

  探って、実践されるのがこの場所。


  九州では、初めてのケースに近いのではないだろうか。



  どちらも将来のために、とても重要だと思う。
  
  今後、どうなっていくのだろうか。










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1281号【数年ぶりの確認。】

2012-09-10 14:37:11 | Weblog

2012.9.10

体育大会の代休日。

職場にちょっと行った時はどしゃ降り・・






さて、6月下旬のこと。

県北のとある川。



ここ数年間、ギョブもここをフィールドとするギョブ仲間の方も

「イシドが何故か居ない」と話していた。

ウチの最後は、2009年1月24日の調査。

このときは越冬生態に関するいろいろな収穫があった。



で、それっきり。

※ウチはそんなに通ってるわけじゃないけど。



業者か何かごっそり持ってく乱獲があったのか、

それとも(見た目には変わったように思えないが)

何らかの河川環境の変化があったせいなのか。

はたまた・・・





ところが。

うれしいことに居た。

数は到底以前とは比べモノにならないので

「健在」なんて言えないけど、居ることはいた。






 取りあえずうれしくはあるけど、心の中の「?」は消えない

 ビミョウな心持ち。





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