五里霧中

★ マンガなどの感想 ★

◆ まんがタイムきららミラク 感想

2016年09月19日 | ◆4コマ誌④ まんがタイムきららミラク

2016年11月号

 

 表紙は、最終回を迎えた『幸腹グラフィティ』
 主要な人たち全員集合で、お弁当はじめ、様々な食べ物・飲み物を掲げた姿が、
 まさに大団円を感じさせて、感慨深いですね。

 

 今月の「お姫様のキスで目覚める?で賞」は、『城下町のダンデライオン』より、茜&アンジェリカ!

 

 今回、プール回!

 ということで、茜さんやアンジェリカさんの水着姿がまぶしいお話だったわけですが、
 茜さんはぺったんこで男子の反応が薄いものの、アンジェリカさんには熱い視線(^^;

 遥くんも同様で、アンジェリカさんのお胸を気にしては、綾瀬さんにツッコまれてます。
 そんなわけで、アンジェリカさん ← 遥くん ← 綾瀬さん の関係に注目していたのですが、
 ここで話は思わぬ方向へ・・・?

 溺れかけた茜さんが意識を失っている状態になってしまい、アンジェリカさんが
 本で読んだ知識ということで、キスをすれば目覚めるなんて考え、とんでもないことに!?

 王子さまのキスでお姫様が目覚めるおとぎ話はありますけど、お姫様のキスでお姫様が目覚める
 なんて話は、きわめて珍しいのではないでしょうか。

 はたして、本当にキスしてしまうのか? というドキドキの中、アンジェリカさんに訪れる
 心境の大きな変化には、驚いてしまいました・・・ まさか、そっち方向へ行くとは!
 遥くんは、綾瀬さんと仲良くしてくださいということか(ぇ

 

 

【最終回!】

●幸腹グラフィティ (川井マコト 先生)

  

 コミックス7巻は、9月27日発売! そして、最終回!!

 最後は、リョウさんが実家を離れる日。
 荷造りを終え、手伝ってくれた明さんと2人で会話・・・

 なのですが、視点が何やらおかしい。
 それもそのはず、前半は、おばあちゃんの写真から見る場面が描かれていて、
 まるで、おばあちゃんがリョウさんたちを見守るような雰囲気が、感じられました。

 
 そして、リョウさんと明さんが話す内容。
 リョウさんがひとり立ちをして皆に頼りきりにならないようにする、と述べたのに対して、
 明さんは「そりゃムリよ」なんて言い出して、キビシイことをおっしゃる・・・と思いきや?

 誰かに頼る=迷惑をかけると考えているリョウさんに、明さんは
 「大人でも一切人に迷惑かけないで生きるなんて、絶対不可能なんだから」と語り、
 リョウさんが「ひとり」にならないよう諭していたのが、とても優しい。

 そうなんですよね、ひとり立ちって、孤独になることとは違っていて、
 頼れる場所や人を増やしてこそ、達成できるものだったりします。
 もちろん、自分でできることを増やすのも大切ですけど、それだけではダメということで。

 
 それから、おばあちゃんに語りかけるリョウさん。
 おばあちゃん視点なので、リョウさんを見上げるような構図になっており、面白いですね。

 リョウさんが生まれてから、両親と離れ、おばあちゃんと暮らし、笑顔を見せ、
 おばあちゃんの他界で再び沈み、でも、きりんさんをはじめ、多くの人たちに囲まれたことで
 笑顔を取り戻す流れが、おばあちゃんの目線から眺められて、なんとも感慨深いものがあります。

 そして、おばあちゃんに見送られての引っ越し・・・
 【また笑顔が見れて良かった。】までの4コマタイトルが、おばあちゃんの言葉になっているのも
 よかったですね。 いつでも、おばあちゃんに見守られていたことが、よく伝わってきます。

 
 リョウさんの新生活。
 ここから視点は、いつも通りに戻り、もう、おばあちゃんはいないことが実感できます。

 リョウさんは何だか前途多難な様子ですけど、きりんさんと連絡を取り合い、
 前向きになって買い物に出たところ、面白いことになっていたのは笑いました!
 再び、楽しい日常がやって来る・・・ そんな予感が、見事なシメとなっていましたね。

 などなど、ついに最終回を迎えた本作品。
 心温まる料理と、人との交流とが、じんわり胸を温かくするような、そんなお話でありました。

 誰かといることで、その体温が感じられる。 お腹だけでなく、心もいっぱいになる。
 そうした雰囲気が感じられつつ、それゆえに、人と人とのつながりに希望が持てるような物語。

 美味しそうな料理と笑顔が微笑ましく、あたたかなラストが素敵でした。
 川井マコト先生は、前作『にじげんめのうた』から注目していましたので、本作のアニメ化が
 嬉しかったことはもちろん、次回作にも注目しております。 本当に、楽しませていただきましたー!

 

 

【9月27日、コミックス1巻・発売!】

●あじさい*プラネット (知梨 先生)

  

 あじさい荘には、様々なペアの女性が暮らしていて・・・

 凸凹な2人、天然姉妹、イマドキな女の子とお嬢様。
 小学生が大家さんをしているあじさい荘では、そんな人たちが日々を過ごしています。
 彼女たち、それぞれの日常が描かれる4コマ作品。

 今回は、イマドキな女の子・晴奈さんと、お嬢様・雨音さんのお話。
 202号室の住人である晴奈さんは、バイトをしながら生活する女子高生。
 ある日、彼女が“拾った”のが雨音さんで、謎が多いけどゆるい雰囲気のお嬢様です。

 ルームシェアをしながら暮らす2人。
 雨音さんが晴奈さんのピアスを見て、自分もしてみたいと言い出したことから、
 晴奈さんは、お嬢様にピアスなんてダメだと却下するも、雨音さんは「おそろい」に
 したいらしく、しゅんとしてしまいます。

 そこで、家事を全部やってくれたら、ピアスの穴をあけてあげると提案する晴奈さん。
 はたしてどうなることか・・・ といった内容になっていました。

 晴奈さんが雨音さんのことを考えて、アクセサリを買って帰るのは微笑ましかったものの、
 雨音さんがいつもと違って、しっかりした雰囲気になっていたのは、驚きましたね~。
 まあ、すぐに元のゆるい雨音さんに戻ってしまいましたけど(^^;

 そして、キラキラした雨音さんに驚いたのは、晴奈さんも同様で、良い雰囲気でありました。
 念願の「おそろい」も達成できて、雨音さんがキラキラ喜んでいたのも可愛らしかった。

 などなど、今回は、晴奈さんと雨音さんの話でしたが、他にも、
 201号室の凸凹な2人・小春&秋乃さんや、102号室の天然姉妹・葵&橙夏さん、
 また小学生の大家・優子さん、さらには新たな入居者である双子・凪&蓮さんなど、
 様々な住人の物語が、少しずつ交わりながら、つむがれる4コマ作品です。

 そんな、あじさい荘の物語も、ついにコミックス1巻が、9月27日発売!
 ということで、今後もますます楽しみです!

  

 

【最終回!】

●やさしい新説死霊術 (鴻巣覚 先生)

  

 11月26日、コミックス2巻・発売! ・・・ですが、最終回!!

 ラストは、メイプリーフとの戦いから数年後。
 リンリさんとセレニさんが、どこかへ向かっている場面から始まります。

 一方、倉子さんとトアさんは、リンリさんたちの帰りを待っている様子。
 なのですが、トアさんが成長して、ダスクさんに似てきていたのは、やはり母娘ですね。
 外見は変わっても、あまり変わらない2人のやりとりにホッとします。

 そこへ、ミストラルさんがやって来て、ダスクさんに会いに来たり、
 そのダスクさんは、何やら不思議な生き物(?)と一緒に、まったりすごしていたり、
 何とも平和な日常が、微笑ましく感じられました。 ダスクさん、まったりしすぎ~。

 そして、リンリ&セレニさん。
 セレニさんから、魔術師というより剣士なんて言われてしまうリンリさんは、相変わらず。

 また、ソレイユのことを好きかと尋ねられて、ほんのわずかな間の後、
 「もちろん、大好きだよ」と笑顔で答えるリンリさんが、素敵でしたよ。

 そのソレイユさんは、今では有名な「治療魔術師」となっていて、ケガをした女の子を助けたり、
 だいぶ立派になっているようで、時の流れを感じさせましたね。

 それでも、彼女は「死霊術師」なのだと思わせるラストが、ネガティブさを感じさせない
 爽やかさに満ちていたのは、とても印象的でありました。

 などなど、数年後のリンリさんたちが描かれた最終回。
 「死霊術」がタイトルにある以上、ソレイユさんにスポットが当たるのは当然ですけど、
 リンリさんが主役であったのは、そんなソレイユさんを守る存在であったからなのでしょうか。

 なんてことを感じつつ、鴻巣先生のイラストを堪能しながら・・・
 楽しませていただきましたー!

 

  

●ハートオブtheガール (奥たまむし 先生)

  

 11月26日、コミックス2巻・発売! ・・・ですが、最終回!!

 ラストは、カコイさん攻略なるか!?
 といった緊迫の展開でしたけど、カコイさん自ら、一緒にクリアーしてほしいと
 のぞみさんに頼みに行き、「告白」が始まります。

 カコイさんの積極的な「告白」に、さすがののぞみさんも呆然。
 どうしてよいのかわからない状態になってしまい、固まってしまいますが、
 そこを、カコイさんが自分から「キス」に行っていたのは、驚きと共にドキドキでしたね。

 はじめ、カコイさんの攻めに、受けの姿勢だったのぞみさんも、ノってきたら独壇場。
 攻め返し、口説き文句で、カコイさんを赤面させていたのは、さすがでした。

 そして、のぞみさんからの「告白」返しで、ついに結ばれる2人。
 何だか、周囲のギャラリーまでも祝福する空気になっていて、愛は偉大だな、と(^^;

 しかし、その騒ぎを聞きつけて、先生がやって来て・・・ なんて展開でしたが、
 そこは他の面々が引き受けて、2人は2人だけの世界へ!

 「キス」でも「告白」でも、クリアーにならない状態で、進むべき道は・・・?
 って、そこまで行っちゃうのー!!?? と、驚天動地な内容でありましたよ!

 体育倉庫で、「恋人にしかできない事」をし始める2人。
 抱き合い、キスし合う2人の姿は、まさに愛!
 なんだこれ! なんだこれ~!! と、もう、たまりませんでしたね(ぇ

 いや、まさか「キス」の先に行ってしまうとは・・・ ミラク、先駆けてるなあ。
 などなど、本当に驚きの最終回となりました。

 本作は、女の子を攻略するゲームに巻き込まれた少女たちの物語だったわけですが、
 攻略するのも女子で、めくるめく百合の世界が、魅力的に描かれていたと感じます。

 序盤は、ちょっと登場人物が多く、ゴチャゴチャしがちだったのですけども、
 話が進むうちに、カコイさん中心に回る展開がスッキリしていて、しり上がりに面白味を
 増していた印象でした。

 奥先生の描く百合世界は、軽快に読めるもので、グイグイ引き込まれましたし、
 もっと読んでみたかったですよね・・・ なので、次回作に期待しつつ、
 楽しませていただきましたー!

 

 

【ゲスト作品】

●魔縫 de クチュール (原案:蒼樹靖子 先生/作画:おちゃう 先生)

  

 デザイン会社に入社したのは、有名コスプレイヤーさん。

 デザイン会社・la toile(ラ・トワール)へやって来た香月白菜さん。
 入口でオドオドしていた所、飛び込み営業と思われて・・・

 と始まるお話。
 香月さんは、引っ込み思案な性格が災いして、ここへ来た理由を言い出せない状態。
 じつは、デザイナーとして呼ばれたものの、それを辞退したいのだとか。

 しかも、彼女は有名な「桃華」というコスプレイヤーでもあるのですが、
 コスプレしてないと地味なままで、香月さんと「桃華」ではまるで別人。

 しばらくは、会社の人たちも同一人物とは気づかないほどですから、よほどですね(^^;
 そんな引っ込み思案な香月さん、入社辞退の申し出をするのですが、そこへ社長が登場。

 この社長さんが、桃華もコスプレしている「魔縫少女フリル」のマスコット・サテンを
 抱えたメガネさん・・・と思いきや、マスコット人形が社長だと言い張るのだから、
 ちと可笑しい(´▽`;) お名前は、王理さん。

 腹話術で話しているようにしゃべる人形が愉快でしたけど、やはり社長はメガネさんかな~
 と思っていたら、どうもそうでもないらしい? というラストに、さすがに驚きましたよ!

 などなど、デザイン会社とコスプレイヤーさんのお話。
 「魔縫」というワードが、素敵に感じられる内容も楽し気ですし、連続ゲスト、期待です!

 

 

【その他】

●うらら迷路帖 (はりかも 先生)

 佐久隊長と、椿先生の関係・・・?

 母親のことを探るべく、事務室に忍び込んだ千矢さん、そこで佐久隊長に会います。
 友達に会いに来たとのことですが、それが、まさかの椿先生。
 何やら、占ってほしいことがあるとのことですが・・・

 占いの内容は、ニナさんが怒っている理由についてで、なんだ痴話ゲンカかと思ったものの、
 椿先生の占いをきっかけに、どんどん佐久隊長の悩みに、進むべき方向が見えて行ったのは、
 いかにも占いといった趣で楽しかったですね~。 占いは、悩み相談の側面が大きいですから。

 そして、佐久隊長がうららにならなかった理由。
 そこに、ニナさんへの思いがあったことは納得でしたし、椿先生への態度との違いを見るに、
 ニナさんが特別なんだとわかったのも、素敵でしたよ!

 

●桜Trick (タチ 先生) 

 コミックス7巻は、10月発売! そんな今回、コトネ&しずく、ピンチ?

 夏休みの終わりが近づく中、宿題を終わらせていない優さんに、春香さんはお冠。
 背中を押しつつ、口でのせて、宿題をやらせていたのは、お見事でした(^^;

 が、思わず春香さんが口にした「好き」の意味を、優さんが問い詰める場面は、
 春香さんを押し倒したりして、なかなかドキドキでありましたね。
 と、そこへかかってきた電話は、コトネさんからのもので・・・

 ここで、やって来たコトネさんから、ようやく優さんとの真相を聞かされる春香さん
 でしたけど、さらに目の前で、しずくさんとコトネさんのキスを、目撃していたのは驚き!
 見せつけるようにキスする2人が、2人だけの世界に入り込んでいて、いやはやスゴイ。
 そして、逃げなければならないコトネさんに、春香さんが提案したことは、気になりますね。

 

●ビビッド・モンスターズ・クロニクル (キキ 先生)

 今回、ギルド対抗戦!

 夏のイベントであるギルド対抗戦に、ボンさんが参加したがるものの、
 チェリムさんが言うには、だいぶ殺伐としているらしいとのこと。

 それでも参加することになりますが、参加するには人数が足りないらしく、
 慌ててヒカリさんを呼ぶも、あと1人足りないという状況・・・
 そこへ現れたのは、まさかの「じょそてん」こと「朝焼けの蒼天」さん!

 やっと再会したボンさん、感激してますけど、チェリムさんは知り合いだった様子。
 そしてギルド対抗戦では、みんな頑張っていたのが楽しかったですね~。
 外野からは、変な名前とか言われるボンさんや蒼天さんに笑いましたけど(´▽`;)
 あと、受付のミルクさんも面白かった!

 

●ななつ神オンリー! (うちのまいこ 先生) 

 寿老人と福禄寿、登場!

 布袋さん、弁財天さん、天照さんで、順調(?)に進むアイドル化計画。
 しかし、歌詞作りになると、弁財天さんは流行が千年遅れ、天照さんは仰々しすぎ、
 布袋さんは食べ物とのことしか書けず、愉快でしたが、前途多難(^^;

 そこで、寿老人さんと福禄寿さんに頼もうという話になり、2柱に会いに行くことに・・・
 といったお話でしたけど、この2柱、福禄寿は悲観的すぎ、寿老人は楽観的すぎという
 極端な性格で、なかなか面白かったですね。

 それでも仲が良く、互いを思いやっている2柱の関係が、素敵でした。
 そして、歌詞担当も決まり、またまた前進! どんどん楽しくなりますね~。

 

●カラフル・マキアート!-魔法少女は戦わない。- (飴色みそ 先生)

 プラさんとの、お掃除対決! ・・・のはずが?

 やって来たのは、プラム・ブロッサムの代理の人。
 でも、名前を考えていなかったため、皆から「代理さん」と呼ばれることになっていて笑!
 副会長さん、迂闊でしたね(^^;

 しかも、会長さんの用意した衣装を、きちんと着てくるあたり、会長好きが伝わってきます。
 それに、代理さんの格好も、なかなか可愛らしかったですし、副会長の幅が広がりますね。

 そして、お掃除対決は、生徒会室でやることになるものの、迷惑になるのでは、と聞かれ、
 生徒会の人間を「消しました」と言っちゃう代理さんには、大笑いでした゚(*゚´∀`゚)゚
 でも、代理さんが真の敵と思われたり、不審者情報が出回ったり、副会長、お気の毒。

 

●拝啓、かしこ (まえじま 先生) 

 今回、なおとさんの手紙の相手が登場。

 北条ケイさん、友達から頼られるスポーティで大人っぽい少女ですが、可愛いモノ好きで、
 色々と可愛いモノを眺めては、ゆるい笑顔を見せる所が、これまた可愛らしかったり。

 そして、ハツネさんに出した手紙の返事の差出人が、ナオトという名前だったため、
 大人の男性と勘違いして、あれこれ気にしてしまう様子が、ほんのり甘く、素敵な雰囲気。

 さらにそのことで、心も浮き立つケイさんが、またまた可愛らしくて、よかったですね~。
 雨なのに、心晴々・・・ 手紙を楽しみにするケイさんの心情が伝わってきて、
 こちらまで楽しくなりましたよ。 まだ見ぬ相手を想って、輝く世界。

 


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