2014年6月号
表紙は『ドリフターズ』より、オルミーヌ!
得意の札を使ってハッスルしつつ、五芒星を描いている・・・のかな?
今後、作中での活躍も見てみたいところです。
なお、『蒼き鋼のアルペジオ』はお休みですが、
『ソレミテ』で無断コラボされておりますので、そちらでアルペジオ成分を補給しませう。
『ワールドエンブリオ』は、ついに決着!? タカオの覚悟が、暗き因縁に結末をもたらす?
死んで罪を償うのも1つの道なら、生きてイバラの道をゆくのも償い。 それでこそ、ですね。
そして“柩”の最深部にて、最後の大仕事・・・でしたが、ここで悲劇が! 次回、最終回!!
『それでも町は廻っている』は、世紀末卓球漫画が始まって笑いましたが、紺先輩のお話。
針原さんにとって憧れだった紺先輩と、歩鳥との今の関係が、良い感じに伝わってくる内容
でしたけど、最後に明かされた紺先輩と仲良かった先輩の名前、たしか以前に出てきた・・・
『スピリットサークル 魂環』は、34世紀を舞台に、やたらと高度なSF世界になっていますが、
それゆえか、ラファルをはじめとする人々の「実感」を伴わない雰囲気の描写が、秀逸です。
意識が飛んで、見る妄想の方がリアルというか・・・ そして方太朗と、幽霊と、これは一体?
『リュウマのガゴウ』は、コミックス5巻が、5月30日に発売! そんな今回、反撃開始。
ヤツハの力が、人々の力を有効に機能させ、劣勢を覆すことに・・・ ボス子も、起死回生!
そんな逆転劇にたぎりますが、さらにジン側にも異変が!? そう、リュウマは1人じゃない。
『ソレミテ』は、はじめに書いたように、アルペジオと(無断)コラボ! ヨタロウがいます(^^;
さらに、新メンバーとして、騙されて?連れられてきた編集の深澤さんも加わって、灯台へ!
観音埼灯台をめぐり、いつも通りのおもしろ幽霊探索・・・と思いきや、これ、どーゆーこと?
『天にひびき』は、コミックス9巻が5月30日に発売! そんな今回、公演へ向けた動き。
着々と進む準備ですが、如月先生までも加わって、何やら今までの集大成のようなメンバー
が集まっているのが、爽快であると同時に、この大舞台がフィナーレとならないか不安かも。
『トランスノイド』は、睛華と対面するYでしたが、“交渉”は不調のまま、不穏に進行します。
そして剣菱の前には、因幡弟が現れて、衝撃の事実を告げてますけど、剣菱さん、娘のこと
になると、何だか妙な感じになりますよね。 さらに、アダムスとYの確執も、いよいよ佳境?
以下、ネタばれあります。 (未読の方はご注意ください)
【コミックス1巻、ほやほや発売中~!】
●ガーゴイル (原作:冲方丁先生/漫画:近藤るるる 先生)
異能の力をもつ新撰組の戦いを描く物語。
八瀬童子との戦いに挑む土方・斎藤・島田の3名。
しかし、さっそく斎藤が重傷を負い、敵が強敵であるとわかります。
そこへ、島田が能力を用いて鉄の体となり、敵を圧倒・・・
と思いきや、一筋縄ではいかない展開に、緊張感がわきあがってきますね。
異能と異能のぶつかり合いが、戦闘をエキサイティングに彩ります。
それにしても、八瀬童子の刺客が、帝を守るという己の使命に対して、
尋常ならざる誇りをもっているように感じられたのは、面白い。
そして、土方との戦いは、第1話冒頭のあの場面へつながることに・・・
このことに、沖田が危機感を持っていたのは、なぜなんでしょうね。
門から鬼が出るという表現も、なかなか秀逸でしたが、ここから一体どうなってしまうのか?
コミックス1巻も発売中で、ますます今後も楽しみです!
【シリーズ最終回!】
●超人ロック 風の抱擁 (聖悠紀 先生)
コミックス、シリーズ最終7巻は、6月30日発売!
そんな今回、シリーズ最終話となっていますが、
メレー大佐、そしてその裏にいた黒幕との戦いも終了し、
穏やかな平和を満喫するロックたち。
そうした様子が、爽やかに心地よい・・・のですが、
同時に、どこか寂しさを感じさせる内容が、何とも言えない読後感を残してくれましたね。
その寂しさを生み出すのは、ロックの永遠。
ミラとの幸せの日々が始まるのと同時に、その永遠がもたらす寂しさも増すという宿命が、
単純に高揚感だけではない、穴のあいたような空白を感じさせます。
そして、ミゲル少年の成長とともに、時の流れが演出され、
少年期にミラと約束を交わし、大人になってからロックと話をするわけですけども、
この繋がりこそが、ミラが望んだロックと「ひとつになる」ために必要なことだったという点に、
感じ入るものがありましたよ・・・
それは他の人々も同じであり、ゆえにロックは独りじゃない。
ロックが幸せへの扉を開け、進んでゆくシーンでシメとなっていたのは、
未来へ続いてゆくことを象徴しているように思えたのですが、いかがでしょう。
ついに「風の抱擁」シリーズは完結となりましたが、次号より新章突入とのことで、
まだまだ今後も、楽しみです!
●ますらお 秘本義経記 (北崎拓 先生)
コミックス『ますらお 秘本義経記 大姫哀想歌』、6月30日発売!
ということで、今回にて「大姫哀想歌」シリーズは完結となりました。
大姫の回想で語られる源義高、そして義経の物語。
その結末は、大姫の義高への一途だが哀しい想いと、
父・頼朝の義経への歪んだ想いとが、描かれた内容でありました。
大姫の語る、義経の愛妾・静御前。
今回、あの有名な場面、頼朝の前で舞を披露した話が描かれていましたけども、
そのことが、頼朝の歪んだ感情を露わにさせていたことが、
そして、その内面を、大姫が見抜いていたことが、何とも壮絶!
ただ同時に、頼朝の想いも、また哀しいものであることが察せられて、
やるせなさを感じさせてくれますね・・・
ついに、義高との再会を果たす大姫。
当たり前ではありますが、子供の姿であることが、大姫の無垢を象徴しているのですよね。
その無垢さが、体が大人になることで、歪みをもたらしてしまうというのも、悲哀でしたが・・・
そして、それに重なるように、次なる義経の戦いの舞台が描かれていたわけですが、
これが壮観であったのはもちろん、次シリーズへの期待を高めてくれるものでありました。
今回のシリーズは、大姫の回想というカタチをとっていましたが、
次は誰のどのような物語に、義経の物語が重なるのか・・・ 楽しみです!