2014年6月号
500号突破!
ということで、連載作家先生によるプレミアムミニサイン色紙のプレゼント企画や、
お祝い記念の特別寄稿などがあり、盛りだくさんの今月号となっています。
今月の「お祝いで賞」は、『がんばる父さん』など!
500号の記念に、様々な作家先生が特別寄稿されている今月号。
創刊時から本誌でご活躍されている胡桃ちの先生や、よしもとあきこ先生をはじめ、
たかの宗美先生(まんがくらぶ連載中)、南ひろこ先生(『なっちゃんはね!?』)、
そして、田中しょう先生(『がんばる父さん』)と、豪華な顔ぶれとなっています。
南ひろこ先生の「なっちゃん」は、私も懐かしいですね~。
【新連載!】
●今日のノルマさん (ふかさくえみ 先生)
転校してきたのは、なんでもノルマを課しちゃう少女!
星野ルマ子さんは転校生 ・・・のはずが、初日から道に迷って欠席というから面白い(^^;
そこから始まる楽しいノルマな日々を描いた4コマ作品です。
まんがくらぶオリジナルでのゲストを経て、連載スタート!
初日から欠席してしまった星野さんですが、
本人はとてもマジメで、放課後にようやく学校へ到着し、
そこで出会った青葉優雨さんと、さっそく友達になっているのが微笑ましかった。
学校に辿り着き、生徒さんと言葉を交わすことをノルマにしていた星野さんをみて、
青葉さんが抱いた感想は、「いろいろ目標がある子」。
そんな頑張り屋っぽい星野さんの人柄が、きちんと伝わってくるあたり、好印象ですね。
「明日のノルマはクラスメイト全員の名前を覚えること」なんて言っちゃう星野さん。
蝶番ベランジェールさんをはじめ、青葉さんも含めたクラスメイトの名前をきっかけに、
クラスに溶け込んでいるのが、良い雰囲気でした。
そこで青葉さんが、思わず星野さんを「ノルマさん」と呼んだことで、
それがあだ名として定着する流れも、面白かった!
たしか、ゲスト登場時に、青葉さんに付けてもらったあだ名と言ってましたっけ。
などなど、己にノルマを課して頑張る少女のお話。
ちょっとドジっぽいけど、マジメで優秀なノルマさん。
苦行ではなく、気持ちよく努力をしている姿が良い感じで、
ここからどのようなノルマ道を見せてくれるのか・・・ 楽しみです!
【5月27日、コミックス2巻・発売!】
●明日もコトコト (犬上すくね 先生)
3年生になった学くんたち・・・
美羽さんが気にしているのは、学くんと同じクラスになれたかどうか。
富士子さんに尋ねられ、とても嬉しそうにしているあたり、乙女な感じで可愛らしいですね。
3年目にして、ようやく意中の彼と同じクラスになれたのだから、さもありなん。
「もっと仲良くなれるように」がんばろうと考える美羽さん。
積極的に学くんに話しかけ、アプローチを試みますが、学くんはどこか元気がない。
琴子さんの“気持ち”を知り、いつしまから足が遠のいてしまったことが原因ですが、
そのぶん、彼が部活に出ることができるようになったことを、美羽さんは喜んでいます。
美羽さんは事情を知らないので当然の反応だし、罪はないですね~。
そうした美羽さんのけなげさが可愛らしい話でしたけど、
問題なのは、学くんと琴子さんのすれ違い。
琴子さんは学くんのために嘘をつき、学くんは琴子さんの幸せを思って遠ざかる。
無自覚ながらも、互いに互いを大切だと考えるからこそのすれ違いが、
琴子さんは誠田くんと、学くんは美羽さんと接近する方向へと、事態を動かしています。
学くんも、琴子さんの気持ちが誠田くんに向いていると思い込んでしまった今、
美羽さんとの関係を深めようとし始めていますし、さて、どうなってしまうのか・・・
コミックス2巻は、5月27日発売! ますます今後も、楽しみです!
【今月のピックアップ!】
●エデンの東北 (深谷かほる 先生)
五本松さんの空想話。
舗装された道路、その歩道の端っこに並んだブロックの上を歩く五本松さん。
願掛けするように、歩道が尽きるところまで歩きぬいたら、「合格」と考えています。
が、そんな彼女の前に、おねーちゃんとあきらくんが!?
と始まった今回、五本松さんとおねーちゃんたちとの交流が面白い。
おねーちゃんたちも、ブロックの上以外を“危険地帯”として、
落ちたら「終わり」という子供らしい遊びをしている最中でしたが、
それでも道を譲らない五本松さん、大人げない(´▽`;)
けれど、そこで五本松さんが「戦争」なんて単語を発したものだから、
おねーちゃんが食いついてきて、恒例の空想アワーに!
大きな戦争が起きても、備えを怠らない五本松さんは、
その備えで大切な人=織田くんを守るのだと、空想まじりで語っているのが可笑しかった!
・・・と、たしかに滑稽な妄想ではあったのですが、
その滑稽さの内側には、彼女の真剣な乙女心が存在していて、
五本松さんの心情が語られるモノローグには、少し感じ入るものがありましたね・・・
どうしようもない片想い。 だけど、そこにある微かな願い。
ブロックの上を歩く彼女の歩みが、しっかりと感じられるラストの光景に、
思わず笑みがこぼれてしまいましたよ。
などなど、滑稽だけど真剣な五本松さんの想いが描かれた今回。
妄想自体は面白いのですが、その内にある想いにはしんみりしてしまったり・・・
いや~、素晴らしかった! もちろん今後も、楽しみです!