五里霧中

★ マンガなどの感想 ★

◆ まんがホーム 感想

2017年06月09日 | ◆4コマ誌① まんがホーム

2017年7月号

 

 表紙は、レインコートを着たらいかさん!
 梅雨イメージではありますが、空には虹もかかっていて晴れ晴れ。
 他、あけみさんや月英&孔明さん、月穂さんも、雨モード!

 

 

 今月の「それなで賞」は、『マチ姉さんの妄想アワー』

 

 【体感】する1年の早さ・・・

 カレンダーを見た女性が「あれから1年?」と驚いていますが、
 たしかに年をとると1年が早いというのは本当で、あっという間に感じます。

 それはそれで、あるある~わかるわかる~ネタなのですが、
 この女性がある有名な人物だったことで、「1年」の軽さがより伝わる内容に
 なっていたのは、面白かったですね(^^;

 それにしても、今年ももう半分あたりに来ているわけで、本当に早い。
 「7月号」ですよ「7月号」・・・ 私は月刊誌のここで早さを体感しています(ぇ

 

 

【コミックス23巻、発売中~!】

●らいか・デイズ (むんこ 先生)

  

 好きなキャラへの愛着は、誰しも同じ・・・

 ナバウサギカフェが閉店という情報を得てしまったらいかさん。
 土下座して母上に行こうと頼むも、並ぶし高い美味しくないと散々です。
 そこで、今度は父上に頼むと、土曜日に行くことになりますが・・・

 なんてお話でしたけど、閉店ということもあってか人が多いわ、
 雨が降って来るわで苦労がありつつ、それでも、らいかさんにとっては
 好きなお店ということもあって、気分は上々。

 さらに良い報せもあったようですし、らいかさんには、めでたしでしたね。
 付き合わされた父上は大変だったかもですが、平然としているのはさすがです。

 そんな様子が面白かった前半でしたけど、後半はオメガちゃんのお話で、
 彼女の好きなアニメのキャンペーンに付き合う、らいかさんと竹田くん。

 そこで、オメガちゃんのキャラクター愛をぶつけられ、らいかさんもタジタジ(^^;
 でも、彼女のナバウサギに対するも似たようなものだと、竹田くんに指摘されていて
 可笑しかったりしましたね。

 また、新たに駆け出しの歌手にハマった祖母様も、その溢れんばかりの好きパワーを
 発揮していて、皆似たようなものだと感じさせる内容が、微笑ましかったかも。

 などなど、好きなものへの情熱を感じさせてくれて今回のお話。
 自分は熱くても、他人は平温というその落差が面白味になっていましたが、
 それでも熱い心は尊いものだとも思わせてくれたな~と感じつつ・・・今後も楽しみです!

 

 

【ゲスト作品】

●男女の魔法少女は成立しますか? (鳴海はこ 先生)

  

 男も女も、魔法少女に・・・?

 【主な登場人物】
 ・藤森葵  : 帰宅部にして、魔法少女に憧れる少女。
 ・財前隆文 : 柔道部主将にして、魔法少女に憧れる少年。
 ・桜    : 葵さんの友人にして、常識人。

 魔法少女に憧れる男女が、同じクラスに。
 葵さんが「魔法少女になること」が夢だと言っても、多少イタイくらいですが、
 まさか隆文くんまでが同じこと言うとは(´▽`;) 男なのに少女になりたいの?

 そんな2人、同じ夢を持つ者同士、気が合うかと思いきや、対抗意識バリバリで
 やたらと衝突する様子が、面白味になっていました。

 葵さんは「カッコいい」ことに、隆文くんは「かわいい」ことに、
 こだわりを持っているのも「逆じゃないの?」と思わせて、愉快でしたね。

 そして、2人が魔法少女に憧れるきっかけのアニメが同じだったらしく、
 そこだけは妙に息が合っていたのも可笑しかった!

 などなど、魔法少女に憧れるいい年した男女のお話。
 連続ゲストのようですし、キャラクターの魅力を感じつつ、期待です!

 

 

【新作登場!】

●ワカレバ (胡桃ちの 先生)

  

 失恋した人が訪れるバーのお話。

 【主な登場人物】
 ・リコ  : バーテンダーさん。 失恋話の相談に乗る。
 ・百合  : お客さま。 常連。
 ・木枯  : お客さま。 キャバ嬢にフラれる常連。

 「さよならだけが人生だ」と書かれた扉を開くと、その先にはBAR。
 そこにいるリコさんが、別れ話・失恋話の相談に乗りつつ、別れを忘れさせ、
 新たな道を踏み出す方向へと誘ってくれる、そんなお話。

 常連・百合さんの友人が、ひどい失恋をしたとかで、連れてこられていますが、
 どうも付き合っていた男性が、他の女性と結婚するというから、お気の毒。

 でも、そんなフラれた彼女に合うカクテルを、用意してくれるリコさん。
 そして、落ち着いた彼女に「振った相手をくやしがらせるのも特効薬」と
 アドバイスを授けて、サイテー男に一撃くらわせるよう仕向けていたのは痛快でした。

 などなど、別れ話を心機一転、新たな道へ導くような流れが、面白い本作品。
 どんな人々がやって来て、どのような物語が紡がれるのか・・・つづきに期待です!

 

 

【最終回!】

●まんがの装丁屋さん (小石川ふに 先生)

  

 コミックス3巻は、8月7日発売! ・・・ですが、最終回!!

 トビラ絵が、面白い描き方されていますね。
 麦くん・千夏さん・ヒナさんがいて、その先に律さんがいるのですが、
 コマ枠が左側へ伸びていて、そちらだけ線がないことに注目です。

 マンガは、右から左へ読むものであり、すなわち左側が進行方向になっています。
 それは時間でいえば「未来」を意味しており、その「先」を象徴しているわけで、
 律さんが左側で見切れているのも、コマ枠がないのも、意味があることに思えます。

 つまり、皆の進む先に律さんがいて、これからも彼らの歩みは続いてゆくのだと、
 確信させる絵になっているわけですね・・・たぶん(ォィ

 そんなことを感じさせる最終回は、いつも通りの仕事風景が描かれつつ、
 麦くん、ヒナさん、千夏さん、それぞれの採用理由を律さんが語るという内容で、
 三者三様の個性が興味深く、面白かったですね~。

 本作は、マンガの装丁デザインを手がける人たちの仕事っぷりを描くお話でしたが、
 言ってしまえば地味ながらも、一番目につく重要なポイントを任されることに、
 大きな重圧と、やりがいのあることを感じられたのは、興味深い所でした。

 正直、そこまでデザインのことを気にしていなかったもので、
 どれだけの熱意と労力が関わっているのかを知れたことは、ありがたかったです。

 ラスト、麦くんが帰って来てからの「いつも通り」の風景によるシメが、
 まだまだ続く彼や彼女たちの未来を感じさせつつ・・・楽しませていただきましたー!

 

 

【その他】

●孔明のヨメ。 (杜康潤 先生)

 全力で模型遊びする月英さんと孔明さん・・・!?

 そんな2人を眺めていた均くんでしたが、その最中に蜂に刺されて一大事。
 でも、月英さんと孔明さんが、冷静に措置していたのは、さすがでしたね。
 模型遊びについても、均くんが不安がるようなこともなく、一安心でしたし。

 そして、新野では、元直さんが関羽・張飛・趙雲さんたちの様子を見廻って
 いましたけど、張飛さんが思ったより酒乱ではないわ、関羽さんがオカンだわ、
 趙雲さんが実直に公平だわ、それぞれの個性が感じられて面白かったですね。
 元直さん視点で、劉備陣営の人々の人柄等が見えてくるのが、上手い描写です。

 

●週末親子 (楯山ヒロコ 先生) 

 今回は、買い物に行く父娘。

 ユカさんの服を買いに行くことになりますが、父上は居づらい様子で、
 さっさと決めて帰ろうなんて考えたものの、選んだ服が「おばあちゃんが買う」
 服にそっくりと言われてショックを受けてます(^^;

 そこで、ムキになって服選びしてましたけど、それもこれも、ユカさんが色々と
 気を遣うためというのが、きちんと父親している感あって、よかったですね。
 結局は、ユカさんの選んだ服になりましたが、それでも父の付けたオマケが
 予想以上に好評だったのも、微笑ましかったり。

 

●まなびやユーレイ (瀬野反人 先生)

 ユーレイがいなくなった塾にて・・・

 もう数か月、ユーレイさんが出てこないため、ゆずさんも寂しそう。
 さらに、いつも注意してくれる存在がいなくなって気が抜けてしまったのか、
 ミスも出てきて大変そうな様子が、しんみりムードでしたね。

 ユーレイさんのことを、イマジナリー教師とか考えていたのは笑いましたけど、
 最後に、ユーレイさんの未練の話があって、何やら終わりが近い・・・?
 と思っていたら、次回で最終回とのことです!

 

●歌詠みもみじ (オオトリキノト 先生)

 父の日に、父が不遇で、カワイソウ・・・

 完全に「父の日」のことを忘れていたもみじさん。
 友人から聞いて気付くほどとは、さすがに父上が気の毒すぎますが、
 娘からすれば父の日のギフトは悩みの種だとか(^^;

 しかも、母の日ギフトで予算を使っていて、父の日には回らないとか、
 色々とお父様がフビンでなりませんでした・・・それでもプレゼントに、
 大喜びしていたのがね、知らぬが仏。

 

 

【新人4コマまんが展 今月の一本!】

・四季四姉妹は騒がしい! (H@L 先生)

 

 個性派4人姉妹を描く4コマ作品。

 【主な登場人物】
 ・四季冬子 : 4女。 常識人。
 ・四季春間 : 長女。 一番騒がしい
 ・四季夏樹 : 次女。 しっかり者。
 ・四季秋祢 : 3女。 おっとりメガネ。

 タイトル通りに、騒がしい4姉妹のお話。
 と言っても、主に騒がしいのは長女の春間さんで、テレビの調子が悪いのを
 叩いて直そうとするのはともかく、破壊しようとまでしているのは可笑しい。

 3女の秋祢さんは、おっとりしすぎてマイペース。
 次女の夏樹さんは、しっかりしているけど、ため息の多い人で、
 それぞれの個性が面白味になっていそうです。

 そんな姉妹を、4女の冬子さん視点で眺める本作品。
 4姉妹の特徴を楽しみたいので、つづきに期待したい所です!