五里霧中

★ マンガなどの感想 ★

◆ まんがホーム 感想

2016年04月09日 | ◆4コマ誌① まんがホーム

2016年5月号

 

 表紙は、パン食らいかさん!
 ジャムサンドらしきパンを食べて、ご満悦。
 他、ヒナ&千夏はメロンパン?、月英さんもパン食?
 そして、ゆーこさんは本職でパン食と、美味しそう楽しそう。

 
 今月は、かなり忙しくなりそうですので、
 しばらくは、記事を短縮、まとめたカタチで書きたいと思います。
 感想を書けていない他の作品も、色々と面白かったです。

 

 今月の「孔明さん伝承で賞」は、『孔明のヨメ。~襄陽民間伝承編~

 

 今回、増ページ企画で、本編とは別に1編。

 襄陽に残る伝承から、「水鏡塾の卒業試験」なんて話が、
 描かれておりましたが、この話、私は初見だったので楽しかったですね。

 水鏡先生の塾での卒業試験に挑む元直さん・士元さん、そして孔明さん。
 どんな手段を用いてもよいので、水鏡先生から「塾を出て行ってよし」
 と言わせるという内容の試験に、どう応じるのか・・・

 といった点が気になる所でしたけど、小賢しい策を弄する元直さんに、
 さらには大胆な士元さんなど愉快だったわけですが、肝心の孔明さんは?

 なんて話が、面白おかしく描かれておりました。
 まあ、孔明さんが“主役”で、士元・元直さんが脇役っぽいあたり、
 いかにも伝承といった趣でしたが、これも襄陽における孔明さんの
 存在の大きさを感じさせてくれますね。

 

 

【今月のピックアップ!】

●らいか・デイズ (むんこ 先生)

  

 ひいきの歌手の結婚に、ファンの心理は大嵐。

 祖母さまのひいきの歌手・鳥越要司さんに熱愛発覚!
 ショックを受けるのはともかく、何やら混乱し始めているようで・・・

 祖父さまは、「ファンなら幸せを願ってやれよ」と言うものの、
 祖母さまはやさぐれモードで、そんな気分ではなさそう。
 鳥越くんの「結婚」にも猛反対という、ちょっと悪いファンな雰囲気です。

 そこから、らいかさん家へ行っても、らいかさんに説教される始末。
 自分は祖父さんと結婚しているのに、鳥越さんが結婚するのに反対なのはおかしい
 といった理屈で攻めるのですが、「有名人は恋愛しちゃダメ」と反論されてます(^^;

 ただ、祖母さまは自分の主張を、無理筋だと理解はしていて、不思議な感じ。
 たとえば私も、こうした人の気持ちをよくわからず、祖父さんやらいかさんと
 同じように考えていたのですが、ここでちょっと目から鱗な展開に・・・

 「ファンなら幸せを願うべき」という考えはもっともですし、私も同感です。
 けれど、そこにファン以上の気持ちがあったなら?

 らいか母が、祖母さまにかけた一言が、納得感ありすぎて、驚きでした。
 これまで私の中になかった視点といいますか、ああ、それなのかーと、
 非常に腑に落ちる感覚を味わわせてくれました。

 その後、らいか母の一言のおかげで、スッキリでした祖母さまが、
 前向きに今の状況を楽しんでいたのは、たくましくて苦笑い(´▽`;)
 でも、それがイイんですよね。

 ラスト、祖父さまの迎え方も、穏やかに粋で、微笑ましかった。
 などなど、混乱して、言動がおかしくなるファン心理。
 そこにある気持ちの問題が、興味深いお話でありました。

 いや、本当に私にとっては、目から鱗な内容でしたよ。
 そして、「むんこコレクション」は4月20日発売とのことで、
 今後も楽しみです!

 

 

【ゲスト作品】

●ダンジョン郵便 (山口悠 先生)

  

 ダンジョンで郵便配達する女性。

 地底の奥深くにある迷宮=ダンジョン。
 冒険者たちが挑むその地には、ドラゴンなどが存在し、危険が待ち受ける。
 そんな所へ、郵便配達へ行く女性の姿が・・・

 といったお話で、冒険者アランくんのもとへやって来た郵便屋さん、
 現金書留を届けに来ています。

 アランくんは、ドラゴンと戦っている冒険者・・・を、見学している所で、
 郵便どころではない様子でしたが、郵便屋さんは落ち着いたもので、
 そのギャップが可笑しさになっていたり。

 駆け出し冒険者のアランくんに対して、熟練を感じさせる郵便屋さん。
 冒険者から「姐さん」と呼ばれるほど、一目置かれているようで、
 アランくんを手助けしたり、指南する様子が、楽しかったですね。

 この地下迷宮ダンジョンと、郵便配達という組み合わせには、
 面白味を感じましたので、つづきに期待です!

 

 

【その他】 

●のちの真田幸村である (真田寿庵 先生)

 父・喜兵衛に会うべく、旅だった弁丸くんでしたが・・・

 その途中、何者かに襲撃され、大ピンチ!?
 と思いきや、投げ込まれた手裏剣が木製だと知るや、逆にクレームを
 つけに行く弁丸くんが面白い(^^;

 その手裏剣を投げた相手が、まさかの服部半蔵正成!
 忍者として知られますけど、実は忍者働きよりも、武士としての働きの方が、
 一般的だったと言われていますね。

 息子さんから「しのびになれなかった」と言われているのは、そのためかな。
 しかも、その息子さんの名前がサイゾーとは、まさか霧隠・・・?
 などなど気になりつつも、弁丸くんの向かうは、まさかの徳川領で、
 どうなってしまうのか・・・ 楽しみです!

 

●孔明のヨメ。 (杜康潤 先生) 

 劉備さんをつれて、徐庶さんが向かったのは・・・

 水鏡先生のお宅で、そこに匿われることになりますが、
 劉備さんの身なりがみすぼらしくとも、その特徴から、水鏡先生が確信を
 得ていたのは面白い! まさに「劉備」という人物の特徴ですからね~。

 そして、劉備に対して偽名を使う元直さん。
 自分の前科から、他の人に迷惑がかからないようにと、考えてのことですが、
 水鏡先生はお冠で、そこから劉備という人物を見極めようとする流れに。

 ここで「的蘆」の話を出して、劉備さんの人柄が伝わって来たのは楽しかった。
 水鏡先生も安心して、元直さんを任せられると判断したことで、いよいよ
 歴史が動き始めることになりそうです! あと、孔明夫妻のラブラブもよかった!

 

●けいさつのおにーさん (からけみ 先生)

 今回は、保育園での交通安全教室!

 自分が保育園に通っていた頃を思い出す穂苅くん、21年前とのことですが、
 その頃の手塚さんは大学生というので、そう考えると、ギャップが大きいですね。

 そして、指導員の女性陣が、しっかりした説明をおこなって、園児はもちろん、
 穂苅くんまでも虜にしていたのは、楽しかった!
 この指導員さんたちが、意外なつながりを持っていたのも(^^;

 

●まなびやユーレイ (瀬野反人 先生) 

 塾での指導は難しい!?

 教え方はどうやって学ぶものか、という内容は興味深かったですね。
 ゆずさんはパソコンで調べていたようですが、ユーレイさんの時代は、
 職人的な方法論がとられていて、なかなか大変そう(^^;

 そこで、ユーレイさんがゆずさんにレクチャーするのですが、
 これが勉強になるし、実際に役に立っていたのは、面白かったですね~。
 まあ、ゆずさんがうまく活用できていたかどうかは別にして(ォィ

 

●まんがの装丁屋さん (小石川ふに 先生)

 麦くん、へこんでますが・・・

 初めてのラフがボツになったことでへこみ、なおかつ相手方を怒らせ、
 さらには重い一言を浴びて、ボツにした井上さんに対して憤っています。

 が、そこへヒナさんが厳しい言葉をかけ、千夏さんも注意をして、
 麦くんが己の失態を自覚していたのは、キツイながらも必要なことですよね。
 【情けなくて、悔しくて】での麦くんの感情が、痛切に響いてきました。
 これからどう挽回してゆくのかに、期待です!

 2本目・番外編では、麦くんがポップのデザインに悩むの巻でしたけど、
 千夏さんやヒナさんが、いかに楽しんで作っているかが伝わって来て、
 こちらも楽しくなってくる感覚が、よかったですね~。