ヤングキングアワーズ 2015年5月号より
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以下、ネタばれあります。 (未読の方はご注意ください)
●ドリフターズ (平野耕太 先生)
アニメ化企画、進行中!
そんな今回、信長の謀略が、オルテ第3軍・第4軍を襲う・・・!?
両軍が安易には中央に従わぬとみた信長さん、策を講じることに。
オルテ帝国における「国父」の復活をエサに、両軍の司令官へ仕掛ける黒い謀略。
その顛末が、描かれていました。
第3軍の将軍ジグメンテ、第4軍の将軍レメク。
一軍を率い、戦い続けてきた将軍ということで、決して無能ではないのでしょうが、
そんな彼らに考えるスキを与えない信長さんの謀略は、お見事の一言です。
すぐに動かなければ、ライバルともいえる相手側に出し抜かれる、と思わせる。
2人とも、そのようにして思考の余裕を奪われつつ、信長さんの術中へ・・・
レメク将軍の方は、おそらくは正々堂々タイプではあるも、やや考えの浅い人物。
それに対し、ジグメンテ将軍は、用心深く、狡猾で容赦のない人物と思われ、
両者のレースは、ジグメンテ側が有利・・・ のはずでしたが?
与一さんの暗躍!
信長さんの謀略における大事な役割を担うのは、与一さん!
ジグメンテとレメク、両将軍の“競い合い”が苛烈を極める中、
汚れ仕事を引き受けたのが彼というのも、いつも通りでしょうか。
信長の謀略、そのとどめとなるのは、与一の弓。
信長さんの思惑通りに、両軍が相争うよう仕向ける地獄の一手でしたねえ・・・
しかし、滞りなく謀略がうまくいくことで、痛快さを感じてしまったりも(^^;
悪い顔の信長さん。
第3・4軍を敵対させることに成功した信長さん、次なる一手は・・・?
またも、手紙だけで状況を大きく動かそうとしている様子。
しかも、その謀略のイケニエに、第3・4軍を使おうというのだから、
こりゃあ信長さん、地獄行きくらいじゃ~生ぬるいってもんですわ~。
ただ、今回の目的を聞けば、なるほど納得と思わざるをえない。
豊久軍団、新生オルテ帝国としては、多くの兵士を早急にそろえなければならず、
そのためには、信長さんの言っていることも、理解できてしまうのですよね・・・
統制のとれない地方軍に対し、軍の兵を差し出せと命じれば、応じるかと言えばNO!
そこで、諸軍を吸収するために信長さんのとろうとしている方策は、
魔王の所業であり、言ってしまえば、鬼畜の行為そのもの。
正直、まともな神経を持っていれば賛同しかねる類のものですが、
そうしなければ、軍団の充実が図れないという悩ましさ・・・
さらには、そのための根回しを、サンジェルミさんが行うというので、
ジェルミさん、戦慄しちゃっているのが面白かった(´▽`;) 気の毒に。
信長さんの謀略を、「ウソとハッタリ」による「積木細工」と評するジェルミさん。
でも、これ、的確ですし、信長の生涯における彼のやり方全般への評価としても、
わりと合致している所があるのですよね~。
などなど、信長さんが第3・4軍に仕掛けた謀略をめぐるお話でしたけど、
怖いほど円滑に進行している所が、面白味になっていましたね~。
さて、信長さんの次なる一手は功を奏すのか?
アニメ化企画が進行中ということで、ますます盛り上がりそうな本作品!
もちろん今後も、楽しみです!