五里霧中

★ マンガなどの感想 ★

◆ まんがタイムきららミラク 感想①

2015年04月17日 | ◆4コマ誌④ まんがタイムきららミラク

2015年6月号

 

 表紙は、7月よりアニメ放映予定の『城下町のダンデライオン』
 冠かぶり、王笏をもった姿は、王様のイメージでしょうか。
 選挙へ向けて動き出していますけど、その行方やいかに・・・?
 
 

 今月の「友情の証で賞」は、『桜Trick』より、ゆず&楓!

 

 今回、ゆずさんが男の人と歩いている所を目撃した楓さん!

 そのことについて、楓さんは問い詰めようとしますが、ゆずさんは逃げてばかり。
 しかし、相手は「女の人」ということで、いよいよ彼女も百合方面へ!?
 と思ったら、何やら事情があったようで・・・ なんてお話でした。

 楓さんは、ゆずさんが男と2人きっりなんてダメだと、いつになく強硬姿勢。
 そんな姿が珍しいのはもちろん、楓さんのゆずさんへの想いが感じられて、よかった。
 ゆずさんは女性同士なんて考えもしないタイプですけど、
 楓さんの方は、ゆずさんに対して、深い好意を抱いてますよね~。

 そして何より、今回の“キス”が、まさかのこの2人だったことに驚き!
 しかも、それが粋なカタチで行われていたことが、たまりませんでしたよ。
 「友情」ということではありましたが、ゆずさんの照れ顔に、楓さんのノックダウンと、
 しだいしだいに、桜空間へ引き込まれている感じが、楽しかったです!

 

 

【4月27日、コミックス1巻・発売!】
●リメインズ・JC (クマノイ 先生)

  

 廃墟となった街で暮らす女子中学生たちのお話。

 ある日、とつぜん自分たち以外の人間が消えてしまった街。
 そこで暮らすことになった女子中学生たちの日常は、サバイバル風味ながらも、
 のんきでのんびり騒がしく・・・ そうした様子を描いた4コマ作品です。

 今回は、猫騒動?
 るいさん、動物に好かれるようで、他の人間にはなつかない猫も、なついてます。
 けれど、ハムスターのブラックバーンを可愛がる宮田さんは、猫を遠ざけて・・・

 なんて感じで、猫を愛でる話にでもなるかと思いきや、倉庫が荒らされ、ひと騒動。
 まずは宮田が疑われるものの、本命は動物ではないか? という話になり、
 とうぜん猫が疑われることに・・・

 
 しかし、“犯人”の侵入経路が謎だったり、神出鬼没すぎる様子に、
 ミステリーか、サスペンスか、といった雰囲気になっているのは面白かった!

 実際、どこから現れるのか、どうやって出てゆくのか、まるでわからない犯人像が、
 話に引き込んでくれましたね~。 そして、ついに判明する“犯人”に、スッキリでしたよ!

 そして、るいさんが動物に慕われる様子に一安心。
 でも、宮田が疑われるのも仕方ないと思わされるラストには苦笑してしまいましたね(^^;

 
 はじめは、女子中学生3人から始まった物語。
 小さな優等生・ひまりさんに、活発で元気娘のるいさん、しっかり者のまとめ役・桐島さん。
 そこへ、来訪者となった宮田さんが加わって、4人となったことで、だいぶ騒がしくなりました。

 彼女たちの日々は、誰もいない街でも悲壮感なく、たくましさと楽しさでいっぱい。
 そんな様子を描いた4コマ作品、ついにコミックス1巻が、4月27日発売ということで、
 今後も楽しみです!
 
 
 
 

【ゲスト作品】
●ひなどりはネコに恋をする (知梨 先生)

  

 書店へやって来るのは、妙なお客ばかり・・・?

 真野ひなこさん(15)は、春休みに実家の書店でバイト中。
 そこへやって来たお客の少女は、頭に謎のモノを乗っけていて、
 なおかつ猫が好きなのに苦手というのですが・・・

 といった感じのお話で、まずは少女の頭の上の物体が何なのか気になって、
 引き込まれましたけど、なるほどと思った瞬間、オチで謎が深まっていて面白かった。

 そして、少女が猫に対してトラウマを抱えた後、猫好きになった理由が語られますが、
 それでも、猫にさわることができないあたり、まだまだ傷の根が深そう(^^;
 けれど、少女と猫が向かい合うシーンは、ほのぼのシュールで可笑しかった!

 書店の店長である猫さんも可愛らしかったり、楽しげでしたけど、
 ひなこさんが、少女の妄想している内容を把握していたのは、不思議でしたね~。

 普通は、マンガ的なギャグ表現になるはずですが、ここでは少女が不思議がっていて、
 そうした表現とは違うのだと考えられますので、何かしら謎があるのでしょうね。

 また、2人目のお客様であるひなこさんの友人も、なかなか愉快で楽しい人。
 ひなこさんも彼女も、もうすぐ高校生ということですけど、2人とも関西弁っぽいしゃべりで、
 舞台は関西方面なのでしょうかね?

 少女の頭の上のモノ、ひなこさんが少女の妄想を見ることができた理由、
 などなど色々気になりますが、連続ゲストとのことで、期待です!
 
 
 
 
●やさしい新説死霊術 (鴻巣覚 先生)

  

 新米魔術師の少女たち。

 リンリさんは、魔術師見習い。
 そんな彼女の友人・ソレイユさんは、禁忌とされる魔術を扱う「死霊術師」で、
 ゴーストを呼び出すと言い出しますが・・・?

 と始まったお話は、もう1人の友人・倉子さんを加えて、ゴーストを愛でることに(^^;
 ところが、そのゴーストが逃げ出してしまい、3人は追いかけることになります。

 じつは、ホラー系が苦手なリンリさん。
 死霊術を愛してやまないソレイユさん。
 リンリさん大好きっぽい倉子さんと、3人それぞれが面白味になっていますね~。

 そんな3人とゴーストによる追走劇が愉快でありました!
 リンリさんを、ゴーストを捕まえるための「エサ」にするソレイユさんの発案(天然)も
 可笑しかったですけども、その姿に興奮する倉子さんが、これまた(´▽`;)

 そして、ゴーストに魔法を浴びせるリンリさんも楽しかったり・・・
 などなど、魔術師見習いの少女たちを描いた4コマ作品。
 連続ゲストですので、3人の個性を軸に、期待です!

 

 
 
●ハートオブtheガール (奥たまむし 先生)

  

 謎のポンポンを拾った少女は、奇妙な動画を受信することに・・・

 女子校・花学学園で風紀委員をつとめる少女・真中のぞみさん。
 彼女は、女子を愛でるタイプの少女でしたが、ある日、謎のポンポンを拾ったことで、
 奇妙な話に巻き込まれてしまいます。

 真中さんの携帯に配信されてくるリアルタイムの動画。
 目の前をゆく女子が映っているまではよいものの、そこに書かれた言葉は、
 その女子を「攻略」するための選択肢で、まるでゲームのようになっているから面白い。

 真中さんが、胸をもみたいと考えていると、もむための選択肢が現れ、
 それを選んで達成することで、「クリア」となるようですが、いったいなぜこのようなものが?

 なんて気になりつつ、真中さんと、「ミラクルレア少女」なんて評価されてる城島カコイさん、
 2人の少女の関係や、そんなカコイさんを狙うイクラと名乗る謎の少女などなど、
 様々な要素が絡み合って、繰り広げられる4コマ作品になっています。

 クールで「鉄壁」なカコイさんに対して、何やら負い目を感じている様子の真中さん。
 「私が人を好きになることは今後一切ありませんから」と語るカコイさんの頑なさ。
 百合関係にかかわる事柄のようですが、はてさて・・・

 そして、イクラさんの口から語られる「ハートオブザガール」。
 諸々が気になりつつ、連続ゲスト、楽しみです!
 
 
 
 

●ていねんぴクエスト (ペケこ 先生)

  

 ある日、空から少女落ちてきて・・・

 魔法の先生・イナバさんと、その弟子・ハチさんがモンスターを探していると、
 空から少女が降って来て、イナバさんと衝突!
 しかし、その少女・ミケラ=ケリーネさんには、角と尻尾が生えていて?

 どうも、ミケラさんは「召喚」されて、この世界へ飛ばされてきたらしく、
 元の世界へ戻るべく、召喚した術者を探しますが・・・ といったお話。

 まあ、しかし、何と言うか、全体的にゆる~い感じで進行するあたり、
 タイトルの「ていねんぴ」といった雰囲気で、そうした空気感に味わいありますね。

 元の世界へ帰りたいミケラさんに対し、やる気あるのかどうなのか、
 よくわからないイナバさんの対応が面白おかしい4コマ作品になっています(^^;

 そして、何だかんだと、状況が悪化してゆく様子は気の毒でしたけど、
 ここからがスタートということで、つづきに期待ですね!

 

 

 

●ああいえば英雄 (みやこ 先生)

  

 魔王を退治する勇者の物語・・・ではありますが?

 ユーシャさんは、」魔王を退治するハンター。
 彼女が目を付けたのは、髪型がツノになってるみゆきさん!
 けれど、彼女は魔王でも何でもなくて・・・

 なんてお話でしたけど、魔王をさがして勇者気取り(一応本物?)なユーシャさんと、
 はじめ勘違いされつつも、何だかんだで仲良くなって、かけあいのようなやりとりをする
 みゆきさんとが面白い4コマ作品になってます。

 ユーシャさんの発想・言動がズレまくりで“ボケ”となり、みゆきさんが“ツッコミ”という
 基本の形がテンポよく繰り出されていて、よい感じでしたね~。
 とくに、ユーシャさんの傲慢さというか、ふてぶてしさが可笑しかった(´▽`;)

 そして、ラストにまさかの魔王が登場・・・なのかな?
 何だか気になりつつ、連続ゲストということで、期待です!

  

  

【最終回!】
●きしとおひめさま (パイン 先生)

  

 6月27日、コミックス3巻・発売! ・・・ですが、最終回!!

 最後は、つづいてゆく日常を描いてのシメとなりました。
 研究所までの道を歩いて帰るつくよさんと速人くん。

 大空洞について会議を進める科学者さんたち。
 釣りをしながら、のろけた会話をしている舞さんたち。
 つくよ父のことを思い出しつつ、感慨にひたる所長さん。

 何やら、おやおや~な感じの神埼くんとユーリさん。
 つくよさんと速人くんのことについて語るクシニアさん・・・

 
 といった風に、それぞれの日常風景が描かれつつ、
 大空洞はなぜ生まれたのかの考察から、きしとおひめさまの関係などなど、
 物語のキモとも言える部分への言及が、興味深い最終回となっていました。

 そして、タイトルである「きしとおひめさま」という関係。
 「つくよの笑顔を守りたかった」という速人くんに対して、自分と同じだと考えるつくよさん。

 近年、「おひめさま」という立場は、ただ守られるだけでは駄目という風潮が目立ちますが、
 つくよさんは速人くんに守られながら、自分もまた、彼を守るという立ち位置にいて、
 やたらめたらに、守られることを拒絶するわけではない点に、好感が持てましたね。

 
 魔法や怪異については、これまで色々と語られてきましたので、
 そのあたりから考えて、内容についても察することができるというか、
 こうではないかな? という風に推し量れるのではないかと思います。

 ただ、きしとおひめさまの物語が、どのような完結を迎えるのか・・・
 それは、ラストで不知火くんが語るように、別のおはなしということなのでしょう。

 本作では、数々の謎が湧いて出てきて、思わせぶりな内容で語られてきましたけど、
 まあ正直、引っ張り過ぎてよくわからないといった印象になっていたのは、ちと残念。

 とはいえ、SF的な物語がマイルドに面白おかしく4コマで描かれてきたことには、
 しかるべき評価が与えられても良いのではないかな~と感じます。

 少なくとも私は、楽しませていただきましたー!
 コミックス3巻は、6月27日発売とのことです。
 

②へつづきます。