五里霧中

★ マンガなどの感想 ★

◆ まんがライフ 感想①

2015年04月20日 | ◆4コマ誌⑤ まんがライフ

2015年6月号

 

 表紙は、『動物のおしゃべり』のミカちゃんたち!
 爽やかな装いが、なごやかな空気を感じさせますね。
 他、ゲスト作品や、コミックス1巻の発売が間近『ナノレンジャー』なども!
 
 

 今月の「これでアニメ化も安心で賞」は、『ちゅーちゅーブレインわーるどS』より、ゆーちゃん。

 

 今回、テニス部合宿で、いつも通りハチャメチャなことりさんたち・・・

 でしたが、そんな様子が面白いのはもちろん、
 温泉での【たまちゃんゆーちゃん】が、これまた愉快でありました!

 「たまちゃんのハダカは他の誰にも見せやしない・・・っ」と、意気込むゆーちゃん。
 彼女の深夜アニメも真っ青な、カバーテクニックが次々と披露されていたのですが、
 どれもこれも不自然なのに絶妙で、かなり可笑しかった゜(*゜´∀`゜)゜

 笑顔で温泉に入るたまちゃんと、真剣な顔でユニークな行動をとるゆーちゃん。
 その姿がもう愉快で、これならアニメ化しても、全部ゆーちゃんがカバーできると安心(ぇ

 

 

【4月27日、コミックス1巻・発売!】
●ナノレンジャー (渡辺伊織 先生)

  

 名前に悩む少年たちの日々を描いた4コマ作品。

 いわゆるヤンキー少年なのに、不動輝蘭里(ふどうきらり)。
 可愛らしい乙女のような少年なのに、姫野牙王(ひめのがおう)。
 そんな2人が、己にかけられたイメージを克服しようと頑張るお話です。

 今回は、新学期になって、友達づくりにつまづいた不動くんが、イメチェン!?
 いきなりマジメっぽい恰好で現れたものだから、周囲も戸惑い気味。

 とくに、姫野くんには不評で、それも当然。
 不動くんは姫野くんには外見で変わることを批判していたのに、
 自分は外見で変われると思っているあたり、矛盾してますからね~。

 
 そんなこともあって、己の間違いに気づく不動くん。
 そして、彼が友達になろうとした少年から、彼の名前を直接聞くことになりますが・・・

 「山田太郎」なんて、偽名を使われてしまい、思わず問い詰めますけど、
 偽名と思いきや、実は本名で、山田くんもまた自分の名前を気にする人間だったと(^^;

 「不動輝蘭里」なんて目立つ名前からは考えられないほど平凡・・・ という以上に、
 “見本”なんて呼ばれる屈辱(´▽`;) 確かに「山田太郎」、書類作成の見本に使われますね。

 
 ゆえに、そんな名前にコンプレックスを持ってしまっている山田くん。
 自分の努力も、名前の平凡さに隠れてしまっていると思い込んでいるようで・・・
 そんな彼を気にする不動くん、彼となんとか友達になろうと決意することに。

 といったお話でしたけど、名前にコンプレックスを抱える少年たちの未来やいかに?
 なんて気になってしまう本作品は、コミックス1巻が、4月27日発売!

 名前負けしない自分になるというテーマは、コミカルながらも興味深い所。
 ますます今後も、楽しみです!
 
 
 
 

【ゲスト作品】
●百万回死んだ人 (ほずの都 先生)

  

 学校の用務員さんは、不思議な人・・・?

 前後編でゲスト登場の本作品。
 辻永久湖さんは、高校入学したての新入生。
 その入学式で、用務員さんが挨拶することになったのですが・・・

 元気いっぱいな用務員さんは、住込みの用務員室に生徒たちを呼び、
 にぎやかにすごす明るい青年のようで、友達いない辻永さんも、その輪の中へ。

 その後も用務員室での交流は続き、先輩たちとも仲良くなり、
 そうした日々の繰り広げられる様子が楽しかったり・・・

 しかし、先輩が卒業する段階になって気になるのは、入学時の用務員さんの言葉。
 「俺は君たちの記憶には残りません」
 なぜ用務員さんは、そのようなことを語ったのか?

 たしかに、用務員さんという存在は、よほど印象に残らない限り、
 卒業してしまえば忘れてしまうようなものかもしれません。
 そういったことをテーマにした物語なのかな~・・・ と思っていたら、
 どうも、本当に「記憶に残らない」ようで、一転、不思議なお話になっていたのは面白い!

 用務員さんはじめ、明るい雰囲気のある作品ですが、
 タイトルといい、どうにも不吉なものを感じさせるあたりに魅力を感じます。
 用務員さんの言葉の真実は、いったい何なのか・・・ 後編が楽しみです!

 
 
 

●姫のためなら死ねる (くずしろ 先生)

 

 ニートしてた清少納言が、宮中へ入ることになり・・・

 まんがライフWINにて連載中! コミックス5巻・発売中!
 「枕草子」の作者として知られる清少納言(27)。
 ニートしていた彼女が、中宮定子と出会ったことで、生活一変!
 そこから始まる華麗なる(?)平安宮中物語です。

 今回は、4コマではなく、ストーリー形式で、清少納言が宮中へ入るまでのお話。
 ダイジェストで振り返るような内容となっていましたね。

 中流とはいえ貴族である清原家の娘・清少納言。
 とくに働かずともよいかと考えていたようですが、友人・弁官から宮仕えを勧められ、
 気乗りしないまま面接へ挑むことに・・・

 しかし、そこで中宮の定子様に出逢ったことで、世界が一変してしまうあたり、面白い!
 そう、まさに一目ぼれ状態の清少納言、自ら出仕を望むほどになるのだから(´▽`;)

 そんな清少納言のダメ人間っぷりと優秀さが、コミカルに描かれつつ、
 様々な宮中の人々との交流が、面白おかしい4コマ作品になっています。

 また、清少納言と定子様の関係に、いわゆる百合な風味が漂っているのも魅力の1つ。
 コメディ要素が楽しいのはもちろん、そうした心情の描写にも、見所ありますね。
 コミックス5巻が発売中ということで、ますます今後も、注目です!

 

 
 
●らいとにんぐ (赤穂老師 先生)

  

 えっちなゲームをつくる人々のお話。

 宇佐美はるかさん(26)は、えっちなゲームのシナリオライター。
 エロゲー会社「ソフトハウス ライトニング」に在籍し、エロゲーをつくる日々。
 そんな彼女と同僚たちの奮闘を、面白おかしく描いた4コマ作品です。

 広報・進行の松原健太くん、副社長の笹塚マリさん、原画家の青木晶さん、
 彩色チーフの星野美雪さん、さらに何でもこなすサイトウさんなど、
 様々な人がエロゲー作りのために働いています。

 はるかさんがエロゲーのシナリオを手掛けているのは、かつて感動したのが、
 エロゲー作品だったから、というのは面白いし、好感持てるポイントかも。

 エロゲーというと低評価されがちですが、意外に良シナリオの物語が、色々あります。
 そうした点に、興味を引かれる人も多いでしょうし、何より作品を作ることに、
 一般もエロも関係ないと、感じさせるあたりが良いですね~。

 まあ、シナリオ重視の作品を作りたいはるかさんに対し、
 “実用性”重視の方針をとる副社長のマリさんと、違いがあるのも面白い所ですが(^^;
 ゲーム制作という仕事の過程なども興味深いですし、それぞれの従業員さんの個性も楽し。
 なので、つづきに期待です!
 
 
 
 
【4月27日、『究極フリテンくん』発売!】
●新フリテンくん (植田まさし 先生)

  

 トビラ、「お茶の木の孤島」が、何ともシュール!

 そんな今回も、様々な4コマネタが楽しいです。
 【ジュース】 登山する父子が自販機でジュースを買おうとするものの、値段に驚き。
 「高い場所になればなるほど値段も高い」と言ってますけど、4コマ目で笑!
 何も高さで比例するばかりではないということか(^^;

 【疲労回復】 疲れたパパさん、一休み。 そんな父に「疲労回復にははちみつ」と
 勧める娘さんでしたけど、本末転倒になってしまっているオチで笑いました!

 【ビール瓶】 バーで怒ったお客さんが、ビール瓶を半分割って凶器に!
 バーテンダーさんが慌てて説得しようとしますが、その説得の口実が愉快でしたね。
 猛々しいお客さんが、滑稽にうつる4コマ目がお見事でありました。

 【カモフラージュ】 平和利用の潜水艦を取材する記者さん。
 魚雷発射装置をつんでいることについて質問してますが、これが勘違いで笑!
 と思いきや、そこにもう一段オチがついていたことで、大笑いでしたよ゜(*゜´∀`゜)゜

 他、「壁ドン」や「空手」のかわら割り、怒りで「血圧」が上がるネタなどなど、
 面白おかしな4コマがたくさんでした。 ますます今後も、楽しみです!
 
 
 

 

【新人4コマ杯 3月期月間賞】
・小倉家のアズキ (田瀬愛 先生)

 

 小倉家のペットは、なんか変?

 小倉くん家にいるペットは、なんとも珍妙な姿をしています。
 この生き物、じつは「小豆」の妖精ということらしいのですが・・・?

 なんて感じの4コマ作品のようですね。
 編集部コメントによれば、キモ可愛いビジュアルが印象的ではあるものの、
 個性が少し弱いということらしいので、そのあたりの強化を期待ですね!
 

②へつづきます。