五里霧中

★ マンガなどの感想 ★

◆ まんがホーム 感想①

2010年11月04日 | ◆4コマ誌① まんがホーム

2010年12月号

 先日の「歴史秘話ヒストリア」、和算の話で面白かった~。

 

以下、ネタばれあります。 (未読の方はご注意ください)

 

 

●東京! (カワハラ恋 先生) 

 11月6日、『学園カラーズ』とともにコミックス1巻が発売!

 なので今回、「カラーズ」と2本立てー!! (livedoor デイリー4コマにて「カラーズ」連載中)

 

 トビラは、学園カラーズ・コスプーレーなムサコさんで、彼女が今回の主役?!

 担任教師にすら「黒い気配」の持ち主として認識されるほどの、個性的キャラクターです。

 「何やらかすか分からないわっ」とか「ロクな事しない」なんて言われてますけど・・・

 そのまんまな人物だから仕方ない!

 

 朝の寝起きに関して、いつもの3人で話してますが、

 文さんの「スキのない生活」を疑うムサコさん、何やら悪だくみの気配・・・?

 

 

 それを心配するのは、ピュアピュア主人公・たまさん。

 新宿先生に相談したら、なぜか新宿先生と六本木先生のケンカに発展!

 

 争いを止めるべく、自力で何とかしようと決意するたまさんだけど、

 彼女のそのピュアさが、2人にさらなる争いを生み出しているのは面白い。

 「純心からの行動」が、必ずしも争いごとをおさめるとは限らないばかりか、

 さらなる抗争の火種となりうるのだと、そんなこの世の真理を感じてしまいました。(大げさ)

 

 でも六本木先生が怒ったのって、教師としての自覚というよりは・・・ヤキモチっぽい?

 新宿先生の「男くさい」昔の写真見て、ときめいてますよ?(^◇^;)

 この2人のお話としては、「まんがタイムスペシャル」11月号ゲスト話がよかったですね。

 

 

 そして、悪魔ムサコさん。

 文さんの私生活を暴こうと企みますが、文さんに拒絶されてます・・・まあ、当然。

 

 ムサコさんに「親友」攻撃を加えられても微動だにしない文さんに、

 2人の付き合いの長さ・深さを感じたりもします。

 そんな感じだからこそ、「親友」なんでしょうね・・・たぶん(ぉぃ

 

 でもって、文さんに袖にされたムサコさん。

 代わりに私が・・・と、たまさんが提案。 この辺、彼女のピュアさが光ってます。

 まあ今度は、たまさんがムサコさんに袖にされて、ピュア玉砕してますけど(^^;

 でも、こんな風に遠慮なしに言えるのも、「親友」の1つのカタチと言えるかも?

 

 なんて感じに、ムサコさんの「黒さ」を軸にしながら、純心や友情を感じられる話でした。

 ということで、今後もムサコさんの悪だくみ等々、楽しみです!

 

 

 

●横浜物語 (こいずみまり 先生)

 ついに、お隣さんの正体判明?!

 でも正直、肩すかしくらったというか、そんな印象でした。

 (ただし、それだけでもありませんでしたけれど・・・)

 

 やはりファミリー系4コマ誌では、ガチ・ストーカーや猟奇的キャラクターはNGなのかな。

 はじめは、そうした女性による不吉な物語になるのかとも思っていたのですが、

 ここで判明した彼女の正体は、南くんの職場にいた契約社員のお姉さん。

 

 そこで南くんのことを気にしていた彼女だけど、当時は恋人がいた南くん。

 ゆえに「まあ しょうがないか・・・・・・」と、何事もなく契約期間を終了したはずだったのに、

 隣に南くんが“独り”で引っ越してきたことから、彼女は気になる彼を観察することに・・・

 ということらしい。

 

 

 なので、何か波瀾があるのか?・・・という、ある種の期待は裏切られたわけですが、

 それでも不思議と失望のようなものは感じませんでした。

 

 はじめに語ったように、この作品は「不吉な物語」になるかもと感じていたため、

 全体的な話の流れに対する読み違いのようなものがあり、今まではすんなり話に入って

 行けなかったところがあって、今一つ、物語をつかみきれない印象がありました。

 

 ところが今回の話で、なんとなく物語の方向性とでも言うのか、そうしたものが感じられて、

 私の中の見方が「修正」されたように思います。

 それというのも、「お隣さんがストーカーではなかったこと」が大きいですね。

 

 

 ゆえに、この物語は私の中で「不吉なストーカー的恋物語」から

 「リアル感ある現代的恋愛ストーリー」へと見方が変化しました。

 

 契約終了のとき、南くんを気にするお隣さん。

 でも会えなかったにも関わらず、「まあ しょうがないか・・・・・・」と思うお隣さん。

 帰宅後にベッドへ身を投げて、「・・・猫でも飼おうかなあ」なんて独り言をつぶやくお隣さん。

 

 このあたりの描写に、私はさり気ない“リアル”を感じます。

 そんな雰囲気が悪くない。

 

 などなど、見方が変わり、物語の輪郭をしっかり感じれるようになった本作品。

 ゆえに、お隣さんと南くんの関係がどうなってしまうのか・・・今後が楽しみです!

 トビラのランドマークを背景にした2人の絵も、よい感じですよね。

 

 

②へつづきます。