2017年2月号
表紙は、お正月な雰囲気のミカちゃんたち!
晴れ着姿はもちろん、しめ飾りのトリたちが可愛らしい。
他、新連載、ゲスト作品も!
今月の「再び集中連載最終回で賞」は、『ファーストクラスニートましろ』!
2度目の最終回を迎える本作品・・・
ですが、いつも通りニートなましろお嬢様を、銀崎さんがパワフルにお世話。
コタツに固執するましろさんが、何としてでもコタツを手に入れようと奮闘しつつも、
銀崎さんに阻止される様子が面白おかしかった!
そこで、自らコタツを作ってしまうましろさんでしたが、熱源が自然エネルギーなため、
大惨事になっていたのは笑゚(*゚´∀`゚)゚ それでもコタツを追い求める姿勢は凄まじい。
銀崎さんの妨害にあっても、むしろ燃えてしまうましろさんの行動力。
もっと別のことに振り分けなよ、と思ってしまいますが、怠惰するためなら努力する
という矛盾が愉快でしたね。
そして、2度あることは3度ある。
もしくは3度目の正直? またまたの連載登場に期待したいです!
【新連載!】
●めんつゆひとり飯 (瀬戸口みづき 先生)
1人暮らしの楽チン自炊!
面堂露さんは、1人暮らし。
「自炊はしてる」けど「ちゃんとはしてない」と言う彼女は、ほとんど
めんつゆで料理をしているのだとか・・・
そんな彼女のひとり飯が描かれる作品です。
めんつゆを使えば「らくらくチンチン」と述べる面堂さんの作る料理とは?
肉じゃがを作ると言いながら、用意するのが、めんつゆに冷凍のフライドポテト。
しかし、牛コマ・にんじん・いんげん・玉ねぎなどを使っている所から、
横着している割には、しっかり料理している印象です。
また、つゆさんの心の中で、ツッコミを入れてくる社長秘書の十越さんの存在も、
作品のリズムを作っていて面白い要素でしたね。
そんな風に、横着した女性のひとり飯が描かれる本作品。
私もめんどくさがりなので、参考にできるレシピなどあったらマネしたいみたい。
なんて感じつつ、新連載とのことで、今後も楽しみです!
【12月26日、コミックス1巻・発売!】
●化野さんはすでに死んでる。 (晴瀬ひろき 先生)
不死者が世間に溶け込んでいる世界のお話。
化野アヤノさんは、デザイナーとして働くゾンビさん。
先輩である一条さん(人間)と共にすごす日常には、様々な不死者が加わりつつ、
にぎやかに楽しい雰囲気で、そうした様子を描く4コマ作品になっています。
今回は、忘年会の幹事を任される化野さん。
緊張のあまり、頭が落ちたりするハプニングもありましたけど、
自分ではお酒を飲まず、なかなか立派。
吸血鬼の社長は、外見が子供なため、お酒を止められたりしてますし、
デュラハンの上終くんは、頭と体が離れているのにお酒を飲むのが不思議だしで、
不死者たちのお酒模様が愉快でしたね。
さらに、部長さんも不死者だった!? という衝撃の事実?
でも、嘘か本当かわからない所が面白かった(´▽`;) 表情も薄い笑顔のままだし。
また、社長のストッパーである堀川さんが飲み過ぎで、社長が暴走!
もはや誰にも止められぬ状況になり、幹事の化野さんが事態収拾に動く・・・
と思いきや? なラストに大笑いでした!
などなど、化野さんが幹事になっての忘年会。
不死者それぞれの個性が、お酒にからんで愉快な内容となっていましたね。
なんて考えつつ、今後も楽しみです!
【1月7日、コミックス3巻・発売!】
●紡木さん家の場合 (碓井尻尾 先生)
新年、紡木家と菊池さん。
外遊びということで、羽根つきをしている結ちゃんと菊池さん。
ですが、父上と夏くんはタコあげしているはずなのに、なぜかラリアットの応酬。
菊池さんにツッコミ入れられてます(^^;
お正月で浮かれてしまったと言い訳しているのも、また可笑しかったり。
そして、結ちゃんもタコあげしたいと述べたことで、再び始まる父兄の争い。
2人を放って、結ちゃんとタコあげに行く菊池さんは、もはや手慣れたものですね。
そのため、ツッコミ不在で争う父兄が面白かった!
羽根つきで勝負する2人ですが、墨がないので油性ペンで顔にらくがきし合うとか、
ろくでもなかったり、チェリーボーイ=個人情報だったりと、可笑しすぎでした。
しかも、油性ペンなものだから、落とすのに苦労してるし(´▽`;)
などなど、そうしたお正月の家族模様+菊池さんが愉快だった今回。
最後、ツッコミ疲れた菊池さんに対する、紡木家の父兄からの挨拶で大笑!
彼らの面倒をみれるのは菊池さんのみということで、そーゆーポジションなのだな~
としみじみ感じつつ、今後も楽しみです!
【最終回!】
●となりのエロチカちゃん (後藤羽矢子 先生)
コミックス3巻は、2月発売予定! ・・・ですが、最終回!!
卒業を迎えた恩納くんや、エロチカさんたち。
ということで、その後の彼らの姿が描かれる最終回となりました。
あれから2年、大学3年生となった恩納くんは、アプリ開発部に入り
友人もできたようで、つかず離れずな関係に居心地のよさを覚えている様子。
友人同士の距離感を、リア充的な暑苦しい関係をイメージすることで
忌避していた彼が、ちょうどよい距離を見つけたことが、何となくよかった。
そして、エロチカさんとも月に1度か2度会う関係。
というか、ほとんど恋人同士じゃないですか、これ?
恩納くんはそんなつもりでなかったのに、それでも意識してしまう所が可愛い。
2次元から3次元へ。
恩納くん自身は、自分は変わってないと思っているようですけども、
エロチカさんからは「雰囲気がやわらかく」なったと言われ、確実に変化しています。
さらに、好きなアニメが終わったショックから、アニメにのめりこめなくなった彼。
まさに「モモカ」=2次元から距離を置き、「エロチカ」=3次元に近づいたことの
あらわれのように思えますね。
などなど、そんな変化を感じられた最終回。
本作は、外見も挙動もエロチックだけど内面はマジメな少女と、3次元女子には
興味ない少年とのやりとりが、面白味の中心になっていた作品でした。
燃えるような情熱はないけれど、穏やかに関係を深めてゆく2人。
エロチカさんのエロチックさが可笑しかったものの、そこには惑わされず(?)
内面の魅力に惹かれてゆく恩納くんのけなげさが良いですね。
私は好き作品でしたし、終了は残念ですが、コミックス3巻が2月発売予定とのことで、
そちらを待ちつつ・・・ 楽しませていただきましたー!
【ゲスト作品】
●私の手も借りたい (渡辺伊織 先生)
もう1人の自分は役立たず・・・?
漫画家の堀込美月さんは、〆切に追われる中、流れ星に「もう1人の自分をください」
なんて願ったものだから、本当にもう1人の自分が現れてしまい・・・
といった感じのお話。
ところが、もう1人の自分は、マンガの手伝いはできないし、他にできることもない。
性格もだいぶ違っていて、本当に同一人物なのかも怪しいほど(^^;
そんな“自分同士”の掛け合いが面白い4コマ作品ですね。
本人はメガネだし、そこそこ強気なものの、もう1人の自分は裸眼だし、やや弱気という、
この違いがツッコミとボケとして作用している所が可笑しかった。
さらに、もう1人の自分が、流れ星に原稿の完成を願うという行動に出ますが、
それではダメだと述べる美月さんからは、作家としての矜持を感じられましたね。
自分の描いたものでホメられたいという動機であったとしても立派です(^^;
そんな2人のやりとりが愉快でありました。
渡辺先生は、読み切り作品が多いですけど、どれか連載にならないのでしょうかね?
なんてことを期待したいです!
●思春期コーヒードリップ (裕木ひこ 先生)
高校生マスターのいるコーヒー店を描く4コマ作品。
「まんがくらぶ」連載中!
高校生男子・佐藤一哉くんは、喫茶店のマスター。
淹れるコーヒーは絶品で、バリスタ店員の深咲さんと共に働いていますが、
まだまだ年相応な男の子でもあって、からかわれると面白くも可愛かったり。
といった感じの内容ですが、今回の主役は、日下ひなみさん。
コーヒーがマイブームな少女で、一哉くんの同級生だったりします。
友人たちと一緒に、一哉くんの所ではないコーヒー店に入るひなみさん。
そこで、コーヒーを嗜む様子が、ホッと一息感覚でなごみますね。
そして、友人たちと別れた後、深咲さんと偶然出会うひなみさん。
店長さんの愚痴を聞かされてますけど、それ、一哉くんのことですから(^^;
憧れのお店へ堂々と行くには、自分なんてまだまだだと思っているひなみさんの
脱兎のごとく逃走する姿が可愛らしかった!
なんて考えつつ、「まんがくらぶ」でも連載中の本作品。
今後も注目ですね!
【その他】
まんがライフWIN 『姫のためなら死ねる』は、倫子様に人生相談する和泉式部。
道長様まで加わっての恋愛相談は、泥沼状態で笑゚(*゚´∀`゚)゚ 倫子様が大変だ。
そして、なにげに陰で働く安倍の人がカッコよかった!
●おじょじょじょ (クール教信者 先生)
TVに映る幼い頃の徒然くん・・・
紛争地帯にいた彼が、今では日本で暮らしているなんて情報もありつつ、
彼への注目が集まることに、紅さんは不安を覚えています。
実際、彼の素性を利用して、地獄巡グループを貶めようとする動きが・・・
といった展開に、暗雲立ち込める空気が息苦しかったですね。
そして、徒然くんのとった行動は、彼らしいもので、そうなるとわかっていても、
やはりツライものがありました。 と思っていたら、最終回まであと4回の文字が!?
●お姉ちゃんが来た (安西理晃 先生)
新年、餅つき大会へ。
一香さんと朋也くんだけでなく、ルリルリさんと孝喜くんもいて、
姉弟2組での餅つき模様が面白おかしく、それぞれの個性が出ていてよかった。
ルリルリさんたちはさすがだし、一香さんたちはモタモタだし(^^;
そして、ここでようやく孝喜くんが、朋也くんを「友達」認識できていたのが、
可笑しくも微笑ましかったですね~。 というか、今まで何だと思っていたのか。
来年も、一香さんと朋也くん、姉弟の絆が深まりそうで、楽しみです!
●すずなの恋 (あづま笙子 先生)
小山内さん、ピンチ!?
部長さんが入院したため、副部長である彼女が、部活紹介のスピーチをすることに。
そんな悩みを聞いた涼城くん、美術部に入る所までやってしまうとは!
そこで代わりにスピーチをやると申し出るも、小山内さんは自分で頑張るとけなげ。
そして、2人でスピーチの練習をする様子が青春模様でありましたが、涼城くんが
まさかの告白(?)していたのには驚き! 対象を別のものだと思われましたけど(^^;
ちょっとした心の波紋が感じられたことは、楽しかったですね~。
●わくわくワーキング (おーはしるい 先生)
佐々木さんの年賀状・・・
に写っているのは、佐々木さんと顔のないN氏で、結婚宣言まで(^^;
本人は決意表明と言ってますけど、努力しているのは本当で、そうした所はけなげ。
ただ、頑張りすぎてダウンしてしまい、そのことを中野くんにたしなめられています。
それでも努力を認められていたのは、報われた感あってよかったですね。
まあ、年賀状のことがバレつつ、それでも評価を尋ねていたのは大笑いでしたけど!
●キャバはじめました (忍田鳩子 先生)
新年、お年玉をもらうひとみさん。
くれたのはアゲハさんで、皆ももらっているものの、ひとみさんだけ条件付き。
それは「欲しいモノ」に使うことで、確かにひとみさんだと借金返済に回しそうで納得。
けれど、自分の「欲しいモノ」がわからず、次第に自分がつまらない人間だと
考えてゆく様子が切なかった・・・のですが、ふとしたことから「欲しいモノ」に気づき、
それが、アゲハさんにとっても「欲しいモノ」を手に入れる結果になっていたのは、
素敵でしたね。
【新人4コマ杯 11月期月間賞】
・この兄妹たちがダメすぎる件 (紘岡みのり 先生)
タイトル通りな、きょうだいのお話。
引きこもり弟・悠也くん、ニート妹・悠美さんを世話することになった高木さん。
彼らに振り回される様子や、人間不信な高木さん自身が、面白おかしな4コマ作品です。
ダメダメな弟・妹に、人間不信の姉という組み合わせが、愉快ながらもややギスギス感。
とはいえ、人間不信な自分に比べて、妹の悠美さんの方が人間好きだと感じたり、
きょうだいそれぞれで、持ち味が違っている所は良いかもしれませんね。