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五里霧中

★ マンガなどの感想 ★

◆ 不定期購読4コマ誌 プチ感想

2011年03月30日 | ◆4コマ誌⑩ 不定期購読誌

「まんがタイムファミリー」2011年5月号

「まんがライフMOMO」2011年5月号

 

 

【まんがタイムファミリー 2011年5月号】

 

●うのはな3姉妹 (水谷フーカ 先生)

 ついに、お父さん・お母さんの関係になった南田くんと桜さん! 南田、至福と無常の物語。

 子供を預かったんですけどね、彼の照れップリが面白すぎます。 桃姉の冷やかしも(^^;

 そして、前戸くんへのライバル宣言カッコイー!「桜はやらない(キッ」・・・でも、前途多難!

 

●ぽちゃぽちゃ水泳部 (遠山えま 先生)

 コミックス1巻、5月7日発売! ますます重くなったカツ代さん、見られてやせろ作戦決行!!

 ビキニ姿も太ましいのだけど、それでも可愛いところが彼女の魅力・・・魅力です(なぜ2回)

 それにしても、先輩って意外と「S」なんじゃね・・・? 今後もビキニ標準ならいーのにな(ォィ

 

●+1サプライズ (大乃元初奈 先生)

 知らないあいだに最終回! 千鶴さんと万鈴さんの関係も、ついに円満解決・・・か?

 授業参観へ来てもらうことも、そこでの千鶴さんの態度も、今までの積み重ねの成果かな。

 私は万鈴さんの“キャラ”が好きでした。 最後は唐突な気もしましたけど、これにて終幕!

 

●はなとふたば (由多ちゆ 先生)

 ファミリー初登場ゲスト。 女子高に通うユキさんと、男子高へ通うタキくんは双子。

 様子がおかしい弟のバイト先を見に行くと、可愛らしい女の子がおりまして・・・という話。

 クールな姉の弟に対する感情や、弟くんのサクラソウへの想い、その交錯が面白そうです。

 

●キラキラ☆アキラ (曙はる 先生)

 4月7日に3巻発売ですが・・・最終回!? 2年生になって桃くんと別々になったアキラさん。

 でも、その生活はいつもどーりで、2人の関係はますます深まったようにも思える雰囲気。

 そんな感じで終了でしたが、私は曙先生作品の「男性キャラのカッコよさ」を語りたかった!

 

●一緒にかえろう (矢直ちなみ 先生)

 ハルジオンとヒメジオンの違いの講釈のあと、ヒメジオンに例えられて呆然とする詩緒さん。

 落ち込んでいる所を伊藤くんに励まされるけど、やはり春さんの言葉で回復するあたり、

 2人の結びつきの強さを感じる展開でした。 杉山さん可愛かったけど、次回で最終回!?

 

 

 

【まんがライフMOMO 2011年5月号】

 

●せんせいのお時間 (ももせたまみ 先生)

 みか先生がお見合いー!? お相手は丸井さん・・・結婚したら、丸井みか=まるいみか(!!) 

 北川さんの「見」の余裕は、お見合い失敗を見越してのものなのか?(^◇^;) 想定内か。

 うーん、予定調和といえばそうなんだけど、もちょっと盛り上がってもらいたい気持ちも?

 

●ポヨポヨ観察日記 (樹るう 先生)

 あの動物苦手なユカさんが、動物育てることに・・・しかも、こんな展開になっていたとわッ!!

 ユカ夫の猛獣使いっぷりに頼もしさを感じると共に、今後のユカさんと動物の触れ合いにも

 安心感が生じます。 しかし、萌さんの会社時代の壮絶さに唖然! ゆえに今が幸せ感!!

 

●崖っぷち天使マジカルハンナちゃん (佐藤両々 先生)

 私は「魔法少女」と「魔女っ子」って少し違ったものと認識してましたけど、同じ扱いなのね。

 恵南ちゃんは「魔法少女」になりたいのか・・・その契約は、やめといたほうがいーよ?(ぉぃ

 でも、ハンナさんを「カワイイ」と評する恵南ちゃんの純な心は清涼感。 再登場に期待!

 

●まぐ・ばぐ (東屋めめ 先生)

 コミックスが4月27日発売ですけど、最終回! 虫たちが元いた国へ帰ってしまって・・・?

 ヒロシ君にとっては迷惑な虫たちだったけど、「共に暮らす」という事が「迷惑」を伴いつつ

 愛着を育てていくものである事を感じさせる良い物語でありました。 美月さんとも・・・ね?

 

●めがもの! (永井道紀 先生)

 謎の美少女現れたー!と思ったら、ひとみさん・・・だと!? 部活勧誘で大ハッスルの巻。

 チョコレートボンボンで目覚めているけど、これって目力がない分、パワーアップしてるの?

 MAX状態2コマ目のひとみさんが美しひ~ヽ(*´∀`)ノ この無敵感とラストの友情がイイ!

 

●パパLv1 (小笠原朋子 先生)

 単行本発売SPゲスト! コミックス収録の描き下ろしエピローグ、その手前の話ですね。

 ぐみちゃんの気持ちに気付けぬ景樹くん、「ウンチうんぬん」とか女の子に言うなー!(;´`)

 ラストのぐみちゃんのダウン⇒アップが面白すぎ! この後のステキなシメは、コミックスで!! 

 

 


◆ まんがタイムきららミラク vol.1 感想

2011年03月19日 | ◆4コマ誌⑩ 不定期購読誌

素晴らしい日々」さんによるまんがタイムきららミラククロスレビューに参加いたします!

レビューについての詳細は、「素晴らしい日々」企画ページをご参照ください。

                                 (クロスレビューのページはこちら

 

 Manga_time_kr_miracle_vol1

 今月16日発売されました『まんがタイムきららミラク』。

 新たな「きらら系」4コマ誌でありながら、その内容は従来の4コマ誌とは

 趣を異にしたものとなっていて、いわゆる「ストーリー4コマ漫画」が中心になっており、

 さらに作家陣のほとんどが商業誌初登場らしいなどという話も・・・・・・

 

 そうした新4コマ誌「ミラク」とはどのようなものなのか?

 簡単にではありますが、私の思った所などをつらつらと書いてみたいと存じます。

 (やたらと長くなってしまってスミマセン)

 

 

 

【5作品レビュー】

 巻頭・巻末作品はレビュー必須ということで、残り3作品をどうしようか正直迷いました。

 それだけ良作・期待作が豊富だったということで、レビューしたい作品は色々ありましたよ。

 

●リリィ (小波ちま 先生)

 Manga_time_kr_miracle_vol1_p003   Manga_time_kr_miracle_vol1_p004

 ネットで噂になっていた「悪魔憑きの屋敷」に興味津々な少女・桃名久美。

 引きとめる姉と一緒に、屋敷を探検することになったのだが・・・という所から始まる作品。

 

 好奇心旺盛で元気いっぱいな久美と、妹思いで優しい姉のコンビが

 不気味な屋敷を探索しながら、ボケをふりまいて序盤は楽しく進行してゆきます。

 そんな感じに姉妹の面白おかしな日常を描く話かと思っていたら、

 書庫に置かれた謎の本を久美が手にしたことで様子が一変。

 

 しかし、そこでのやりとりも、奇妙なボケがあったり「パンツは紐が好みだ」などという風に、

 なかなかに楽しませてくれるわけですが、何やら不穏な雰囲気で次回へ続くとなったため、

 「これからどーなってしまうのか?」と、今後の展開が気になる終わり方になっていました。

 第1回目では、ここからどういった方向性で話が進むのか今一つ見えなかったのですが、

 シリアスとユーモアのバランスがどうなるのか、そのあたりが本作品の「色」を見分ける

 ポイントになりそうな気がします。 作風的にはユーモア重視ですかね?

 

 そして、創刊号の表紙を飾った小波ちま先生の絵柄は美麗、

 かつマンガ的にも読みやすかった印象でした。

 

 

 

●Lisa Step! (奄美あまゆ 先生)

 Manga_time_kr_miracle_vol1_p097   Manga_time_kr_miracle_vol1_p103

 イギリスからやって来た女教師リサ。

 ちょこっと天然入ってる彼女と、同僚教師たちとの日常を描く4コマ・・・かな?

 

 トビラで一目ぼれ状態でした、終わり。 ・・・・・・・嘘ですゴメンナサイ。

 物語は、赴任初日のリサ先生が、

 日野葵(体育科)、三条千鶴(美術科)、御子神こあ(化学・生物)、小宮美兎(国語科)ら

 同僚教師たちと交流を始める展開になっています。

 

 リサ先生は日本が大好きで、さらに日本のことを知りたいと考えて日本にやって来た人。

 そんな彼女の誠意を感じさせる雰囲気と、リサ先生を快くむかえ入れる女性教諭たちの

 ほのぼのしたやりとりが、「教師」を感じさせない女子トークっぽく楽しいです。

 基本、気持ちの良い人たちの集まりなのが、その楽しさを倍増させていますね。

 

 絵柄好き、雰囲気好き。

 さほどストレスを感じずに読めるところも好感度高しで、個人的にも期待しております。

 

 

 

●きしとおとひめさま (パイン 先生)

 Manga_time_kr_miracle_vol1_p129   Manga_time_kr_miracle_vol1_p130

 地球を貫くナゾの穴。 それを研究する研究員の女性・つくよ。

 何もない穴を調査する「監視所」で暮らしていた彼女に訪れる運命とは・・・・・・

 

 「あるひ ちきゅうにあなが あきました」と始まる本作品。

 しかし12年間、何事も起きることなく穴は存在しつづけ、そして日常となっている世界。

 そんなSFなのかファンタジーなのかよくわからないミステリアスな状況での、

 主人公・つくよと、彼女の周囲の人々の生活が描かれています。

 

 つくよに弟子入り志願な少年や、ほかの研究員たち、そして所長などが登場し、

 何も起きない穴の調査などをおこなう話のようですが、ラストではそんな日常が崩壊する

 きざしが見えていて、今後どうなるのか気になる終わり方になっています。

 

 それにしても、タイトルの『きしとおひめさま』と「序章編」が意味するものは何なのでしょう?

 私としては、ボーっとしたメガネで白衣のつくねさんが「おひめさま」で、

 弟子入り志願の少年が「きし」になるのかと考えておるわけですが・・・はてさて?

 正直まだよくわからない作品ですが、それゆえに今後への期待が高まっております。

 

 

 

●福33三色パンチ (にき 先生)

 Manga_time_kr_miracle_vol1_p193   Manga_time_kr_miracle_vol1_p199

 女子美大生3人による共同生活4コマ!

 天然セーラー服、きつめツインテール、のっぽメガネとそろっております・・・?

 

 美大に入学した3名が、ルームシェア募集にて出会うことから始まる物語。

 のっけから「美大には変わり者が多い」ことが描かれていて、

 それゆえに3人の個性にも得心がいくという仕掛けになっていますね。

 ・ 木ノ下コウ   : 大学生なのにセーラー服とはこれいかに? 天然というより天才肌?

 ・ 御子柴ゆかり : 小さいので迷子に間違われるツインテール。 でも性格キツめ?

 ・ 日向茜     : 背が高いメガネさん。 他の2人よりしっかりしてそうだけど弱気。

 

 そんな彼女たちがルームシェアすることになったのは、いわく付の物件だった!?

 といった感じで進行してゆきますが、この物件がなんとも情緒ある和風でワッフーな感じ(ぇ

 この落ち着く雰囲気が素晴らしく、かなり好きかもしれないです。

 

 そこで生活することになる女子美大生3名。

 「美術」というアプローチと、この3人のキャラクターのからみが

 どういった楽しませ方をしてくれるのか、期待しております。

 

 

 

●びぎなーず9 (白滝キノコ 先生)

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 野球少女、野球する!・・・な4コマ?

 入学早々、野球部創設をめざし、先生と勝負をすることになったのですが・・・・・・

 

 野球大好き少女・たま。

 友人・かなをさそって野球部つくろうと目論みますが、

 顧問になってくれそうな篠崎先生と野球勝負をすることになりまして・・・という展開。

 

 これを読んで感じたのは、4コマで野球を描くのは難しいな~ということなのですが、

 私はそんなことよりも、白滝キノコ先生の作風にホレこんでしまいまして、

 些細なことはどうでもよろしいという気分になってしまった次第であります。

 どんなところにホレこんだのかは言葉にしづらいのですけども、

 作品のリズム・テンポ、そしてキャラクターの動きでしょうか。

 このあたり、「未来」を感じさせる4コマ誌「ミラク」にあって

 どこかクラシカルな雰囲気をもった作風であるように私には感じられて、

 逆にそれが新鮮といった印象でした。

 

 そうした意味で、本誌の中で異彩を放つように感じられた作品でありますもので、

 これはちょっと期待してみたいと考えております。

 

 

 またこの他にも、

 『純粋欲求系リビどる』(眉毛 先生)の少年のリビドーをテーマにした(?)内容や、

 『Good night! Angel』(柊ゆたか 先生)の友達欲しいワケあり少女の学園生活、

 『月曜日の空飛ぶオレンジ。』(あfろ 先生)の不可思議ワールド体験アワー、

 『スイート マジック シンドローム』(CUTEG 先生)の愛らしい空間交友録、

 『るーてぃんルーティン』(さがら梨々 先生)のチャットでつながる人間関係

 などなど楽しめたり、期待するポイント目白押しであります。

 もちろん書ききれないけど、それ以外の作品も面白い!

 

 

 

【雑誌総評】

 「ドキドキ☆ビジュアル進化系」とあるミラク。

 まさにビジュアル重視な雑誌に仕上がっていますが、

 それゆえに私などは、「内容は二の次か?」などと意地悪く考えていたりもしたわけです。

 

 ところがどっこい!

 これが内容的にも悪くない・・・いやさ、良作豊富と言っても過言でない、

 今後を期待させてくれる作品が見事にそろっているわけですよ。

 私はマンガの技術的なことについて詳しい人間ではないので

 参考にならないかもしれませぬが、思ったよりも「読める」作品が多かったように感じます。

 「絵だけ」という先入観が良い意味で裏切られた、ということですね。

 

 

 また、「もっと自由に4コマを」ともあることから、

 従来の一般的な4コマ漫画(オチがつくネタ形式)の枠にとらわれない

 4コマ作品が多いのも特徴。 つまり「ストーリー4コマ漫画」が基本になっています。

 これは、最近リニューアルした『まんがタイムラブリー』のコンセプトに近いものですね。

 

 ここから考えられるのは、今後の4コマ漫画に対する人気(読者が望む)傾向が

 ストーリー重視へ流れてゆくと、商業誌出版社さんがにらんでいるのではないか?

 もしくはすでにそうした流れが大きくなっているのではないか?・・・ということ。

 時代は「ストーリー4コマ漫画」の方向へ舵をきりつつあるということでしょうか。

 だとすると、この「ミラク」は新時代を切り拓く4コマ誌の1つとなる可能性があります。

 

 そう考えれば、ほぼ商業誌初掲載らしい作家陣をそろえたことにも、

 「新時代を切り拓く意欲の表れ」を感じられるというものです。

 

 

 さて、4コマ漫画の新時代はやってくるのか?

 私としてはストーリー4コマだけでなく、従来のネタ重視4コマ漫画も好きですし、

 できるかぎり両者が共存する未来を見てみたいものですが・・・

 そのカギを握ることになるかもしれない4コマ誌「ミラク」。

 この4コマ誌の動向には要注目、そして期待大であります!

 

 

 最後に、「素晴らしい日々」管理人の八戸さんへ。

 twitter上での申し入れに快く応えて頂き、ありがとうございました。

 やはり何かしらの企画参加というものは、書くことのモチベーションを上げてくれますし、

 そうした意味では、このような機会を与えていただけたことに感謝しております。

 

 以上、拙いレビュー記事ではございますが、

 企画の末端にでも加えていただければ幸いです。

 

 

Vol.2 感想はこちら。

 


◆ まんがタイムラブリー 感想②

2011年02月15日 | ◆4コマ誌⑩ 不定期購読誌

2011年3月号 のつづきです。

 ①は、『サンタはじめました!』 『子執事は社長の夢を見るか?』

     『みん★うた』 『恋とはどんなものかしら』 『うみそらノート』の紹介・感想です。

 

 

●ココロ君色サクラ色 (桑原草太 先生)

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 本作品のみは、「まんがタイムスペシャル」からの移籍連載になりますね。

 小春さんと、彼女にアタックする幼なじみの葉介くんを中心に、

 お互いの家族、級友たちなどの登場人物が織りなす、さわやか青春ストーリー漫画です。

 

 移籍1回目が小春さんたちの話ではなく、小春さんの父(漫画家)のアシスタントさん話

 というのは、初見な読者諸氏へのアピール的にどうなのだろう?

 と、つまらぬ心配をしてしまいますが、それでも素敵な恋ゴコロ物語になっていたのは、

 さすがとしか言いようがありませぬ。

 

 アシスタント・山口くん(23歳)による卒業式でのボタン話から感じられる

 涼やかだけどしっとりとした恋心。 気になるのは、第2ボタンは誰にあげたのか?

 そこで語られる彼の心情。 奥にしまい込まれた秘密の想い。

 丁寧に描かれる情景は、そのじんわりとした感覚を、胸に響かせてくれるかのよう。

 そんな清涼感がたまりません。

 

 「スペシャル」からなくなって寂しい思いをしておりましたが、「ラブリー」にて再開!

 今後も楽しみな作品の1つであります。

 コミックス1巻も、4月発売予定でしたでしょうか? 待ち遠しいです!

 

 

 

●カフェは今日もにくきゅう日和 (都波みなと 先生)

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 ネコカフェ「にくきゅう」で働く双子・カイとリク、そして謎のネコ魂さん。

 そんな彼らのカフェ経営ドタバタ4コマ!?

 

 店の名前通りに「にくきゅう」デザインで彩られた店内は、ネコ系癒し空間を提供。

 双子は「姉が作ったカフェ」だと言うけど、その姉は長期休養中だとか。

 その代わり、お客には見えない謎のネコ魂さんが一緒に働いているのですが・・・

 

 遠慮のないカイと、礼儀正しいリク。

 そんな2人のくっきりとわかりやすいキャラクターが、作品を読みやすいものにしています。

 また、ネコ魂さんの存在があることで、2人のバランスにアクセントを加えている印象。

 リクは常識人として行動するものの、カイはネコ魂さんと衝突することで場をかき回し、

 そのためリクが両者を止める、というトリオのカタチが面白おかしく話を盛り上げます。

 

 そうしたシンプルなコメディ作品かと思いきや、長期休養中の姉というファクターが

 ワケありな雰囲気をつくっていて、このあたりがどのように話を展開させてゆくのか・・・

 期待です!

 

 

 

●くるくるまきまき (珠月まや 先生)

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 横断歩道をわたる家政婦さんを見かけた少女・まきさん。

 しかし彼女の目の前で、その家政婦さんがトラックにひかれてしまい・・・・・・

 というところから始まった、謎の家政婦さんと少女・まきさんによるコメディ4コマ。

 

 なぜか背中にゼンマイが付いている家政婦さん。

 まきさんがそのゼンマイを巻いてみると・・・妙なファンファーレ?とともに、家政婦さん復活!!

 まあ、多くの読者は気付いているですけど、彼女は家政婦ロボットだったりするわけです。

 

 ゼンマイ仕掛けのクルクルさん。

 いちいちゼンマイを巻かないと、しょっちゅう機能停止してしまう上に、

 なんだかドジでズレていて、役に立つのかどうなのか不安になってしまう家政婦さんですが、

 痛覚なんかがあったりして、かなり高いレベルの技術力で製造されたようにも思えます。

 

 そんなクルクルさんとまきさんの、ボケツッコミ道中記。

 なんともボケボケな家政婦ロボ・クルクルさんの可笑しさと、

 彼女を放っておけない優しい少女・まきさんのコンビは、見ていてなかなか楽しいので、

 ストーリー4コマ誌内における「笑い」を中心にした作風を期待しております!

 

 

 

●おばけの学校 (時任奏 先生)

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 灯幻郷(とうげんきょう)という土地に住むことになった少年・風太郎。

 彼が、この地について初めて出逢ったのは、カラスを肩に乗せた少女だった・・・

 

 というところから始まる「本格ファンタジー4コマ」と銘打たれた作品。

 風太郎は、絵描きをしている従姉・雨音(あまね)さんの家に住むことに。

 雨音さんは気さくなお姉さんだけど、彼女にカラス少女のことを尋ると、

 有無を言わせぬ迫力で「知らない」と遮られたり、なんだか不穏な空気もただよいます。

 

 自然に囲まれた小さな村を舞台に、少年のなにげない日々が始まるのかと思いきや、

 散歩する風太郎に声をかける男が現れたことで、物語は急展開!

 謎の男は、風太郎を「ヨソモノ」として“歓迎”し、襲いかかってきます。

 そこへ登場するカラス少女アヤと、羽の生えた人間(?)ヤタ。

 アヤは、風太郎を守ろうとしているようにも見えますが、果たして・・・・・・?

 

 そんな展開のいわゆる妖怪物語みたいなのですけど、序盤語られる「百年の約定」や、

 雨音さんがアヤのことを「知らない」と言いつつも知っていそうな雰囲気であること、

 アヤの述べる「おつとめ」「ヤクソク」、そしてアヤが背負っているのはランドセル?

 などなど、気になることがいろいろあります。

 そんな感じで、幻想活劇モノになるのかな?と、期待しております!

 

 

  

●プリズムと嘘つき (森岡倫理 先生)

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 「嘘とプリズムは少し似ている・・・」なんてセリフから始まる、奇妙な3人組のお話。

 第1回は、3人の趣向と何らかの“仕事”を請け負うらしいということが語られていますが、

 まだ全容はよくわかりません。

 

 黒髪の男・ナナセは鑑定士らしいけど、「騙し」が大好き。

 と言っても、彼は「騙し」の芸術性にホレこんでしまうタチらしく、

 ナチスまで騙したというメーヘレン(有名な贋作者)にときめいたりしています。

 

 長髪の男・ホレスは拳銃を扱ったりしていますが、「お金」が大好きなスモーカー。

 紅一点・ベロニカは、「人がドツボにはまるのを見ること」が大好きらしい。

 

 そんな3人組が依頼を受けて、何かをやろうとしているようですが・・・・・・

 はてさて、どのような物語になるのやら。

 とりあえず、ナナセのキャラクターが面白そうという点に、まずは惹かれましたが、

 「騙し」がキーワードになってくるのであれば、展開も二転三転するような、

 そんなサスペンスタッチの作品になるのではないかな~と考え、期待しております!

 

 

 

 このほかにも、当然表紙にもなっている『はじめのちひろ』(HERO 先生)や、

 面白コメディ作品になりそうな『世界で一番美しいのは誰?』(木下さくら 先生)

 奇妙な部活モノとして楽しませてくれそうな『帰宅部活動中!』(ハラヤヒロ 先生)などにも

 期待しているのですが、期待という意味では、もう全作品に期待していると言っても

 過言ではありません!

 

 あと、ストーリー4コマ誌となっていることから、「ストーリー4コマ漫画」についても

 いつか色々考えてみたいかもですね。

 本誌を読んでいたら、ちらほら考えたりしたこともあったもので・・・・・・

 結局は何も書けないかもですが(^^;

 

 


◆ まんがタイムラブリー 感想①

2011年02月14日 | ◆4コマ誌⑩ 不定期購読誌

2011年3月号

 不定期購読4コマ誌の感想ですが、今回はリニューアルされた「ラブリー」について。

 これが、なかなかに面白かったです。

 ほぼ全作品が「第1話」からというのが入りやすく、読み始めに適しているためでしょうか。

 Time_lovely_2011_3 

 毎月購読したいものですが、さすがにこれ以上は無理かも・・・感想書くのが(^^;

 しかしながら、先が気になる作品もちらほらあります。

 

 今回は特別感想ということで、2回に分けて、気になる作品をご紹介。

 10作品ほどにしようと考えていますが、それ以外の作品もいろいろ楽しかったです!

 本当なら全作品の紹介したかったのですけども・・・・・・

 

 (追記) 2011年7月号にて休刊となりました

 

 

●サンタはじめました! (佐伯イチ 先生)

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 少年テルトは、とある事情によりサンタとなったものの、サンタの世界は甘くなかった!

 ・・・というか、ブラックすぎたので辞めてきて、たどり着いたのが「常夏の国」。

 

 そこにいたのは、悪魔の少年ジンジャー。

 彼は翼を片方なくしてしまい、仲間から見捨てられた悪魔だったものの、なぜか天然純心。

 元サンタのテルトにプレゼントをねだったり、プレゼントに喜んで素直に感謝したりと、

 なかなかに憎めない悪魔くん。

 

 そんな2人が出会い、互いの「不遇」から抜け出すことで始まる物語。

 サンタに絶望し背を向けた少年テルトが、それでも良きサンタとして生きようとする姿勢。

 仲間外れにされ孤独に過ごしてきた悪魔、そんな少年ジンジャーの天真爛漫な様子。

 2人のキャラクターが、後半の感動的な展開を、ひときわ輝かせているように思えます。

 

 今回の話は「2つあるものの片方が欠けている」ということがテーマになっており、

 その再生・恢復が描かれているのですが、それがテルトとジンジャーという2人の少年と、

 彼らの出会いを象徴しているように感じます。

 これからの2人の道中がどのようなものになってゆくのか、期待です!

 

 

 

●子執事は社長の夢を見るか? (雁えりか 先生)

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 SHEEP・CO.(シープカンパニー)代表取締役、すなわち社長である牧場羊一郎。

 その秘書である美少年・夢路くんは、弱冠9歳の超天才少年!

 彼らを中心に、その会社での姿とプライベートでの姿が描かれる物語です。

 

 羊一郎氏はクールにクレバー、敏腕として知られる若社長で、

 彼を支える秘書・夢路くんも、かなり有能な少年。

 が、この2人にはちょっとした秘密があって・・・・・・という感じの話になっています。

 タイトルにある「子執事」というのが、ヒントになるかな?

 

 また彼らのほかにも、格好良いボディーガードのネロさんや、

 たぶん下っ端ポジションのオンラインセキュリティー担当ハザマくんがいて、

 この4人が主要なキャラクターとして登場します。

 あと開発室長の別都さんが気になるけど、この人はプライベートには参加していないので、

 おそらく会社でのみの登場になるのでしょう。 何だか面白そうな人ですが(^^;

 

 ちょっとBLっぽい雰囲気をただよわせている作品ですね。(あくまで雰囲気のみですが)

 このあたりで好みは分かれるやもしれませぬが、私としては、BLだろうと百合だろうと、

 私が面白いと感じることができればOKなので、今後に期待したいところであります!

 

 

 

●みん★うた (林ふみの 先生)

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 高校に合格した少女2人、「たこ」こと赤根詠幸さんと、その親友である田中美樹さん。

 合唱部に入ろうとするものの、私立緑陽高校の合唱部は活動していないとか・・・

 そんなところから始まる合唱4コマ物語。

 

 活動していない部を主人公たちが活性化させてゆくであろうという、

 ありがちではあるものの、楽しい盛り上がりを期待させる内容になっています。

 「ずっと皆で合唱したいもん」と述べている、たこさんの合唱に対する情熱が

 物語の根っこにあることが、その期待を大きな物にしていますね。

 

 いとこの優希ちゃんが非常勤講師として働いていたり、

 やる気のない合唱部の先輩がいたり、同級生の男子・本郷くんがいたりと、

 おそらく今後関わるであろう人物も登場し、顔見せ的な第1回になっているのかな

 ・・・と思っていたら、部室に幽霊が出るという怪談話な展開に!

 

 合唱という主軸を、ここからどのように回してゆくのか?

 歌うことの「気持ちよさ」を感じさせてくれるような物語になってくれたらよいな、

 と期待しております!

 

 

 

●恋とはどんなものかしら (四ツ原フリコ 先生)

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 鈴木撫子さんは、28歳の化学教師。

 生徒から「なでさん」「でこさん」「なっちゃん」などと呼ばれて親しまれて(?)おりますが、

 過去に婚約を破棄されたことがあり、そのためか、どこか影を背負った雰囲気もあります。

 

 彼女は、メガネで白衣という地味系な外見ながら、

 「我が城」と称する化学準備室で、3時間も寝ようとする先生です。

 教師って、そんな風に時間使えるんですかー!?

 と思わず叫びそうになり、うらやましくもなりましたけど、

 寝るときの「ホックを外す」には、さりげない色気を感じたりもしました(ォィ

 

 あられもない姿で、豪快ないびきをかきながら睡眠をとる撫子先生。

 そこへ現れたのは、トラこと1年生の山田くん。

 おとなしめの生徒が多い中では珍しい、金髪ピアスの少年ですが、

 眠る撫子先生を見ながら思ったことは・・・・・・?

 

 主人公である撫子先生と、彼女を揺さぶることになるであろう男子生徒・トラくん。

 過去の影を背負う大人の女性が、タイトルにあるような「恋とはどのようなものか?」

 というテーマに沿った展開の中で、どのような物語をつむいでくれるのか、期待です!

 

 

 

●うみそらノート (玉置勉強 先生)

 Time_lovely_2011_3_p65     Time_lovely_2011_3_p66 

 夏の終わりを感じさせる海辺にて、3人の少年がだべっております。

 学校が始まることにため息をつき、だらだらと、とりとめもなく・・・

 

 彼らの会話の内容は、まあ思春期まっさかりな男の子といった感じの

 くっだらない、そしてシモ系も含めたようなアホウなものなんだけど、

 そんなところがじわじわとした面白味になっています。

 

 そして、そういった楽しさのほかに、舞台となっている海辺の町の空気感、

 飛行機が騒々しく行き交い、工場の煙突から煙が上がり、海の匂いがただようような、

 そんな雰囲気をじっとり感じさせてくれるのがよい。

 この雰囲気が、少年たちがもつモラトリアム独特のかったるさと合わさることで、

 絶妙な作風になっている印象を受けました。

 

 そんな空気の中での、生々しさを感じさせる男子トーク。 これが妙に面白かった。

 今後どういった内容になるのかはわかりませんが、こんな雰囲気で突き進んでくれたら

 楽しめそうなので、期待しております!

  

 

②へつづきます。

 


◆ 不定期購読4コマ誌 プチ感想

2011年02月07日 | ◆4コマ誌⑩ 不定期購読誌

「まんがライフMOMO」2011年3月号

「まんがタイムジャンボ」2011年3月号

 

 

【まんがライフMOMO 2011年3月号】

 『せんせいのお時間』が、次号より復活のようです!

 あと、「ポヨポヨ」樹先生のサイン会が2月26日とのことですが・・・私は行けそうにない(;;)

 

●ポヨポヨ観察日記 (樹るう 先生)

 2月22日、コミックス9巻発売! そんな今回、ミケコ母さんの子離れで、小ポヨ里親探し。

 佐藤家が引き受けたら、1人1丸猫って・・・て、天国ジャマイカ。 でも、ミケコ切ない~(;;)

 そんな楽しさ寂しさ・表裏一体感がよかったけど、最後なんだか妙な展開に!? どーなる?

 

●数学女子 (安田まさえ 先生)

 理系熟女・・・もとい女子には、変な人が多いという偏見を広めそうなQ大の渡教授(48)。

 いや、男子の前でまなさん剥くなよッ・・・て、自分も脱いどるし!!Σ(゜Д゜;) ・・・もっとやれ(ォィ

 今回は「友愛数」が出ましたけど、渡教授の“友愛”は、不器用ながらも楽しそうでよかった。

 

●崖っぷち天使マジカルハンナちゃん (佐藤両々 先生)

 今、魔法少女といえば、まどかかハンナと言うくらい有名ですよね(ぇ。 少女じゃ、ねェ~!

 正確には、ハンナさんは「魔女っ子」。 ロリコン・マスコットの暴言にも負けず、王子探し。

 某QBより無害(?)とはいえ、真性っぽいメイシンに幼女は危険! 「ふんにゃー!!」笑った。

 

●森田さんは無口 (佐野妙 先生)

 コミックス3巻が2月26日発売な今回、声優さんインタビューやアフレコレポートが掲載!

 アフレコ見守る佐野先生が触発されるほど、声優のみなさんの演技に対する姿勢は真剣。

 そんな雰囲気が伝わる感覚って、よいものです。 本編の風邪ひき森田さんも可愛いし(ぇ

 

●めがもの! (永井道紀 先生)

 ひとみさんの瞳付きゴーグル可愛いですね・・・なんて言ってられない、スキーで雪山遭難!

 洞穴でクマに遭遇したり災難続きですが、ひとみさんの友人を守ろうとする心意気がイイ。

 そして、ひとみさん大活躍すぎて、その頼もしさから生じる安心感が楽しい上に心地よい!

 

●わびれものゴージャス (小坂俊史 先生)

 そいえば、『わびれもの』のコミックス購読したのに、「お気に入り」紹介忘れてたな~。

 と思い出しつつ、今回の「マイナーな地元の古墳めぐり」に興味津々。 古墳はロマン。

 しかし、その“ささやかさ”に惹かれていたという、小坂先生の感性そのものも、またロマン。

 

 

 

【まんがタイムジャンボ 2011年3月号】

 『レーカン!』は2本立てが多いみたいですけど、人気あるのでしょうね~。

 このぶんだとコミックス発売も、そう遠くないかもしれない・・・楽しみです!

 (追記) あとで気付いたのですが、えのきづ先生って「琴浦さん」の作者先生でしたかー!!

 

●レーカン! (瀬田ヒナコ 先生)

 今回も2本立て。 バレンタインにうかれる少女たちに、一喝くらわす「どなりんジジイ」。

 しかし、天海さんが手作りチョコをだれに渡すか、そんなに気になるか友人一同!(^∇^;

 そして、「どなりんジジイ」の涙に天海さんの優しさが加わって、夕焼けがまぶしく映ります。

 

●でり研 (ひらふみ 先生)

 コミックス1巻、3月7日発売! そんな今回バレンタインで、女性陣の純情が交錯模様。

 「本命ではない」と自分に言い聞かせつつも、本気度高めで用意したチョコ重量ヘビー級。

 恋は勘違いさせた者勝ち・・・という言葉も、また重くのしかかる展開で、今後どーなる?

 

●半透明勤務 薄井さん (来瀬ナオ 先生)

 麻生紅さんが働く会社にいるのは、幽霊の薄井さん! ボヤボヤのスケスケらしいけど、

 明るく元気な働き者。 そんな彼女に影響されて、麻生さんもがんばる様子は微笑ましい。

 薄井さんの「薄さ」は絵的なモノだけでなく、作品全体の空気もやわらかめにしていますね。

 

●桜乃さん迷走中! (えのきづ 先生)

 3回連続ゲスト登場1回目ということですが、いきなり会社倒産で路頭に迷う桜乃芽吹さん。

 ご本人は、のんびり天然系なのだけど、事態は悪化の一途をたどっていて・・・ちと悲しい。

 クマゴローに抱きつく彼女を見ていると、応援したくなってしまうな~。 報われてくれ~!

 

●パドラーズハイ (水屋杏里 先生)

 今回は、さっきー&りこりんを加えてラフティング! やはり初心者には大変そうです(^^;

 いつもの3人が経験積んでいるとわかる感じや、協力しながらの試行錯誤が楽しい感覚。

 でも、3人の「お互いに考えていること」には笑った!(*゜´∀`゜) 相変わらずだけど、イイ!!

  

●はなな大増刷!! (あおなまさお 先生)

 漫研の部誌作りが始まって、しだいにメッキがはがれつつある先生のクールなイメージ。

 部員それぞれの個性的な作品作りも楽しかったけど、今回は先生が面白すぎる!d(゜∀゜d)

 表向き大人の顔で、じつは漫画大好きな先生の可愛らしさが輝いてます。 楽しそうだ~。