小林恵のNY通信

NY在住47年、2011年より東京谷中に居住。創造力をのばすためのエッセンス、スパイスをいれた私の暮らしの手帖です。

「詩情豊かなフックド・ラグとNYの詩の週間」

2009-04-30 08:31:25 | ニューヨーク暮らしの日々

 心をフックする。ラグが暮らしの詩(うた)といわれたのはどうして?
 カナダの友人、スーザンから「今出来上がった!」とフックド・ラグ
のスナップ写真が送られてきた。第3回日米フックド・ラグ゛のブロッ
シュアを送ってから、触発されて完成させたという。今度はぜひ参
加したいと。ノーバスコーシャの別荘で夏中を一人で暮らしている。
何でも作る。彼女のインテリアはすごく楽しい。モントリオール郊外
の大きな別荘に招かれた。
キッチンの床を赤と白の水玉でペンキしている。スペースがあると
発想も違ってくる。視界すべてが彼女の土地、大きな湖の向いに
ある一軒家からポツンと灯がつく。視界に人がいるとほっとする
のではなくて、環境を害するとその家も買いとった。食後は皆で
月明かりの小道を歩いた。感動的な散歩であった。
彼女の夫はモントリオールの弁護士。一家中が知的なグリーン
暮らしをしている。土地がなくても心にスペースを持ちたいと願う。

「Life is complicated](暮らしは複雑になっている。)
Susan Robert Alain作・スーザンが撮ったスナップ写真

 ニューヨークには詩の週間が毎年あり、詩の朗読やいろいろの
詩が新聞に発表される。学校の講堂や、教会、図書館や公園な
どで無料で詩が発表され、心を慰めてくれるいい詩が新聞のペ
ージを飾る。子供の詩に目が留まった。この詩を読んだ後にすぐ
スーザンからのラグの写真を受取った。私には偶然の出会いが
不思議と多く、今日も小さな結びつきだったけれども、心が洗われ
た一日であった。

吹き飛ばそう
空とランチをしようかな。
一緒に食べてから、しばらくたつね。

階段を走り降り、廊下を突き抜け
真っ青な空に向かう。

言葉や本棚、ペーパークリップなど
仕事に戻らなくてもよいように。

緑の草がこんなにあるのに誰がお金をほしがるの?
たべものなんか忘れよう。雲の滴りをすすり、
太陽の輝きを飲み干そう。

おー 空よ、私と共に生きる太陽よ、
いつも忠実に生きよう。

さあ家に帰ろう・・・
他の事は気にしないで。

Joan McNerney作 Ravena New York