小林恵のNY通信

NY在住47年、2011年より東京谷中に居住。創造力をのばすためのエッセンス、スパイスをいれた私の暮らしの手帖です。

「やさしい言葉」

2007-02-08 13:32:01 | ニューヨーク暮らしの日々

 一言のやさしい言葉が次のエネルギーを生んでいく。
 私たちは一言の言葉で、感動したり、嬉しくなったり、ウルウルに
なったりする。
憎い言葉を聞けばさらに憎しみをかい、一言でカッと
なって、殺してしまうこともある・・・
失望や悲しい言葉で死んでしまう人だっている。

 最近癌に侵され余命が少ないかも知れないという尊敬する友人の
現状を知らせ、彼を知っている友人たちからもやさしい言葉をいただ
き、激励してあげたいと思い、知っている日本の方々にメールを送っ
た。
よい言葉がすぐ出てくる人、考える人,すぐ反応出来ない人など
さまざま。
 
パーソナリティの問題だろうか。
しかしこれはヒューマニズの問題でもあり、考えさせられた。
ダライラマは ”親切は私の宗教です”と言っている。

 優しい言葉をすぐ言える人といえない人がいる。
ピューリタン的教育や上流階級では感情をあまりあらわさない。
 
ユダヤ人は良く感情を言葉で表す。別れ際に ”愛しているよ”と
いい、何かにつけてあなたのことを考えている言葉を使う人が多い。
多分、国もなく迫害を受けた民族同士はお互いに愛し合う言葉をか
けあった伝統があるのではないだうか。
 
日本語だって愛情を表すいい言葉がたくさんある。次の言葉をいた
だいた。

「小林恵さんの日本の友人です。
30年、C様のおかげでいつも青空を見る思いがしたと恵が言ってい
ます。それを聞いて私の中にもC様に対する深い感謝が湧いてきま
す。ありがとうございます。友人を励ますのはとても大切なことです
ね。私はそれを恵から学びました。
C様からの教えかもしれません。
だとすれば私はCさんの孫弟子。日本にも弟子は育っていますよ。」

私の敬愛する友人、山根基世さんからのメッセージだ。

 いただいた皆様の言葉をキルトのブロックに書き込み「フレンドシッ
プキルト」を作って長い友情にこたえ,励ませられればと思っている。
 出来上がるまでどうぞ生きていてくださいと祈る毎日である。
 
 C様とは日本と台湾を愛する報道部長(公使級)であった親日家。
そしてこよなく家族を愛する張超英さん。
著書:「台湾をもっと知ってほしい日本の友へ」中央公論社 1998年
http://www.roc-taiwan.or.jp/news/week/1867/115.html
    2006年台湾で出版された自叙伝はベストセラーになった。

一生を日台交流に尽力した人生でした。日本の心の恩人です。