観・環・感

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チャン・ツィイーと薄熙来

2012年06月03日 | 日記
花王のアジエンス(“Asian”の“Essence”あるいは“Science”という造語)のテレビCMは、今はイ・ヨンアという韓国の女優
と女優兼歌手の柴咲コウがやっている。花王は、アジアンビューティーというキャッチコピーで中国人女優チャン・ツィイーを
2003年10月~2006年12月起用、音楽は坂本龍一ということで製品も大ヒットした。
(どうでもいいが、今は、同じ中国人の女優でも三国志を扱った映画「赤壁」で16歳の小喬役を演じた台湾出身のリン・チーリン
が気に入っている。映画デビューが遅かったので、彼女がチャン・ツィイーよりずっと若いと思っていたが逆だった。このチー・リン
も花王のCMに出演している。)
このチャン・ツィイーが売春で80億円とか100億円も稼いでいたというショッキングなニュースがネットを駆け巡っている。
チャン・ツィイーを初めて見たのは、北京オリンピックの総合演出を担当したことでも有名な映画監督のチャン・イーモウ監督の
「初恋のきた道」(原題:我的父親母親)当時19歳の彼女を抜擢した映画である。当時は、こんなに初々しく可愛らしい女性って
いるのか(役柄が俳優本人とを同一視する癖あり)と思っていた彼女がまさかと思う反面、今の何でもありの中国なら事実かもと
思っている。しかし、チャン・ツィイー本人はこのことを全面否定している。
このチャン・ツィイーと5年間も関係のあったとされているのが、中国共産党の最高指導部入りを有望視されていたが、今年4月に
失脚した薄熙来・前重慶市党委書記兼党政治局員。彼は、1000億円以上の不正蓄財をしていたとの疑惑がもたれている。
(薄氏の月給は公式には約13万円)彼の女性関係も派手で、ビジネスパートナーだった実業家から、超有名女優や歌手、テレビアナ
ウンサーなど100人以上の女性を紹介され、「酒池肉林の毎日だった」と中国では報じられている。このことを語ったのは、当局の
取り調べを受けている薄氏に女性を紹介していた大連の実徳集団会長の徐明。
薄熙来は、2007年から2011年の重慶市委書記在任中の4年間、毛沢東時代の「革命歌謡曲」を歌うキャンペーンを行い、文化大
革命の再来を思わせる風潮を作り出し、毛沢東を礼賛しており、これが中国共産党中央執行部の逆鱗に触れた。
若い人には「文化大革命」は聞き慣れない言葉かも知れないが、団塊世代が一番中身に詳しい?
“中国で1966年から1976年(毛沢東死亡)まで続いた文化大革命は、名目は、「封建的文化、資本主義文化を批判し、新しく
社会主義文化を創生しよう」ということだが、実際は、共産党指導部内の実権派による修正主義の伸長で、権力基盤を失った毛沢東自身が
復権を画策して引き起こした大規模な権力闘争というのが実態。”
また、チャン・ツィイーの相手には薄氏の後ろ盾であり、公安、警察、司法、諜報 等を主管する中共中央政法委のトップ周永康もその一人
とされているからさらに驚く。


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