1月27日撮影
2月4日撮影
毎年、我が家の梅の写真を撮ろうと思うのだが、撮影することもなく、いつの間にか花は散っている。桜は派手だが、
梅は地味なせいもある。
ところで、万葉集に詠まれた植物素材は、175余種もあるらしい。
出てくる種を順番に並べると、萩137首、梅119首、松71首、藻69首、橘66首、葦47首、萱44首、芒43首、
そして9番目が桜で42首。(万葉集全歌:4,516首)
万葉集に詠まれた首の多さから当時、梅が桜よりずっと人気があったと解するのは、ちょっと違うようだ。「一部の貴族の
和歌に集中的に詠まれただけで、中国の詩の影響を受けた文雅の士を中心に歓迎された花だと解釈する方が自然です。」と
いう意見もある。
それを裏付けるように、菅原道真による遣唐使廃止?(894年)よって中国文化の影響が少なくなると、花見というと桜一辺倒
になった。
中国は、法律で自国の国花を定義していない。牡丹を国花だと考えている人が数では多いようだが、梅も人気があり、梅は、
北部を代表し、南部は牡丹を代表するということで、2種とも国花にすればと言う意見もあるようだ。
日本も法律で国花という定めはなく、国民も菊?桜?と思っている。
(余談)
「東風吹かば 匂ひほひおこせよ 梅の花 主なしとて 春を忘るな」と詠んだ人は、梅好きの菅原道真。