観・環・感

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掲示板書き込み高校生の自殺に思う

2008年08月17日 | 日記
北海道稚内市の高2の男子生徒が携帯電話サイトの掲示板に他の生徒を中傷する書き込みをしたとして、7月20日に学校で6人の先生から約3時間事情を聴取された。その日迎えに来た母親と帰宅した後に自殺を図り、今月4日に亡くなった。
問題となっているのは、自殺した生徒が残したノート3ページ分の遺書。
「お前の罪は重い。死ね」とか「バカか」「アホか」と言われたこと。「おれって先生たちにも信用なかったんだな」という傷ついた心境とともに「停学は重すぎる」「ケジメをつけるために死のうと思う」と訴える内容があるそうだ。
中傷記事の掲載というような場合、一般的に誹謗中傷された生徒の心のケアに重点を置いて考えることは最重要だが、被害者と同じ学校の生徒である加害者に対する対応も考えなければならない。この生徒は,もう生きている価値がないと自殺を選んでしまったのだ。加害者は何故中傷記事の書き込みしたのか、その背景をも知っておく必要はある。
同じ中傷記事の書込でも暴力団やもうけのための悪事が目的で書いたのとは違うのだ。詳しくは分からないが、自分の鬱憤を吐くというか,相手を貶めることで相対的に自分の立場を上げることで満足しているような、そういう人間の心情も理解する必要もあるのではないか。
自殺をした生徒の個人的な背景や性格は知らないが、いわゆる自分に自信を持って生きるというタイプでなく、自尊感情の低い生徒であったのではないか。(世相の反映か、最近増えているらしい。)
そのような個人の性格,背景などを理解せずに6人もの先生に頭ごなしに約3時間もしからえた上に停学処分では、たださえ自己肯定力の低い人間だと自殺する可能性はある。
これが,喧嘩や悪をすることで自分を認めてもらいたいというようなタイプの人間と違うところである。
教師ならしかる場合も相手によってしかり方も考えなければいけない。悪ならは小さいうちに芽を摘むことがいいと思うが、この書き込みが単なる悪ふざけの軽い気持ちでやったのかどうかは別として、人の命まで摘んでしまったのでどうしようもない。
また,死ねと生徒に言っかどうかは密室の中のことだから分からないが、しかった先生がまた自殺をしてもいけないので、これ以上突っ込まない。しかし、被害者の側にも二重の思いで悲しい記憶になると思う。
こういう誹謗中傷のネットへの掲載は,犯罪であるということを生徒に理解させるより仕方がないと思う。なにしろ悪い政治家はネットで避難されるのが癪に障るので,ネットの匿名性を止めよう言っているのだから。生徒にネットの仕組みを理解させ,マナー意識を植え付けるしかないと思う。結局,メールとかインターネットはさせない、携帯電話を持たせないでなく,使い方,ルール,マナーを科学的に教えるほかないと思う。