観・環・感

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不許葷酒入山門

2007年12月01日 | 日記
不許葷酒入山門と書いてあるこの石碑のことをを禁碑石(一種の結界石)というらしい。
「不許葷酒入山門」「くんしゅさんもんにいるをゆるさず」という石碑があるのは、大抵の場合は禅宗の曹洞宗の寺である。ここ丈六寺もそうであり、本尊は釈迦如来だが、観音堂に安置されている聖観世音菩薩坐像が旧来からの本尊である。この観音像は立てば一丈六尺(約4.8m)になることから丈六仏と呼ばれ、寺の名前のの由来となっている。
ネットで検索すると”「不許葷酒入山門」の文字の由来は、江戸初期に日本に黄檗宗を伝え、開祖となった隠元禅師が門弟、修行者を戒めた法語の中に「本山及び諸山にて黄檗の法窟と称する者は葷酒を山門に入れ、仏の重戒を破るを許さず」からと言われる。”
葷酒の葷とは一般に葱(ネギ)、韮(ニラ)、大蒜(ニンニク)、辣韮(ラッキョウ)、野蒜(ノビル)の五葷(五辛とも)のことを差すらしい。これに加えて生ぐさい肉や魚をも含めるそうだ。酒を飲み、精の付く物を食べているような不逞の輩は、修行の場である寺院の中に入る事は許さないということらしい。