Asian Railway Plaza

アジア各国の鉄道やJR南武線の話題などをお届けします

去就が注目される東海道線(東京口)の211系

2012年01月27日 00時17分33秒 | その他
湘南色で親しまれた東海道線の113系の引退から6年が経過しようとしていますが、211系の置き換え用として昨年の夏からE233系3000番台が田町車両センターに配置され、東海道線211系の活躍もあと僅かとなりました。
私自身、世代としては子供の頃お世話になった113系には思い入れがありますが、211系となると205系の近郊形版であり、国鉄からJRへ移行する時代に登場したステンレスの車両らには当初冷たさを感じており、なかなか好きになれませんでした。
しかしながら、211系の増備によって113系全てを置き換えるものでもなく14本が配備されるにとどまり、東海道線の顔としては存在が薄い感じですが(高崎線でも同じようなことが言えますが)、いざ今年の5月頃に東海道線から去るとなるとその厚かましくない存在に一種の未練を感じてしまいます。
ということで実は昨年から仕事の合間に撮影し続けていますが、東海道線沿線や駅では211系ファンらしき姿も多く見られるようになり、フィナーレが近づいていることを予感することができます。


私も含めて皆さんが注目されているのは、やはりこれらの東海道線211系や高崎線(上野口)211系の今後の活躍の場かと思います。JRから正式な発表はありませんが、先日の鉄道雑誌の記事の中でE233系3000番台の基本編成31本、付属編成30本を配置すると記述されていましたので、東海道線、高崎線で活躍している211系を置き換えるものと思われます。また、これらの211系の行き先については、おそらく甲信越エリアや高崎地区で活躍している115系を中心に置き換えるものと思われますので、今年は115系の姿を多く撮影しておきたいと考えております。
新潟地区でも房総地区と同様に湘南色が復活しましたし、長野地区でもかつての信州色やコカコーラ電車の再登場となればなお更113・115系ファンの心に火を注ぐことになるのですが、そのようになれば18きっぷなどで掛け持ちで撮影を楽しみたいと思っております。


ジャカルタへ113系譲渡が叶わず残念であり、211系も譲渡するのではないかと密かに推測しておりましたが、甲信越エリアや高崎地区の115系などの両数を考慮するとジャカルタへは難しいのではないかと思っております。果たしてどのような車両の転配が今後展開されるのでしょうか。

ジャカルタの高運103系、試運転開始

2012年01月16日 01時21分44秒 | インドネシア
先日、大晦日にジャカルタで活躍する高運の103系(Tc359の編成)が東海色に変更されたことをお伝えしましたが、1月7日には試運転がManggarai~Bogorで実施されたようです。
早速、ジャカルタ在住の鉄道ファンであり、私のブログにリンクしている「インドネシア鉄道ファン」のKresna君から写真をいただきましたので、そのうち何枚かお見せしたいと思います。


上の写真のようにPT.KAIの新ロゴマークが前面帯中央部に表示され、JR東海の103系とはちょっと印象が異なりますが、高運としての東海色は初めてのお目見えとあって、低運とも違う印象があります。
現在のところ高運の編成ではTc359が東海色に変更され、Tc815の編成はBalai Yasa Manggaraiで検査中であり、東海色へ変更されるものと思われますが、この検査には1ヶ月間ぐらいかかるかと思われますので、とりあえずはこの高運の編成は4両単独で運行される可能性もあります。


車内を見るとイスのモケットが交換されており、女性専用車(Tc車)には赤のモケット、普通車(M M'ユニット)にはグリーンのモケットが使用されており、低運の編成と同じようなモケットが使用されています。



ついでにこの高運の編成の試運転時にどうもMc153の編成がBogor車庫に居たようですが、下の写真のようにロゴマークは前面帯中央部に表示されておらず、これはこれでまたカッコイイ姿になっています。


Tutuban車庫探検

2012年01月12日 01時25分09秒 | フィリピン
先月の訪比時以降、PNR(フィリピン国鉄)の各車両の状況、運行状況などを簡単に述べてまいりましたが、ほとんど紹介し尽くしましたので、これで最後にしたいと思います。

最後にTutuban車庫の全容をご紹介したいと思いますが、Tutuban駅構内及びヤード内の状況は1月3日のキハ52の記事の中で地図がありますので、そちらを参考にしていただければと思います。
PNRのほとんどの車両がここTutubanに留置され、一部の車両がCaloocan工場に留置されていますが、Caloocan工場へは先月訪問しておりませんので、どのような車両が留置されていたのかはわかりません。

撮影にあたっては以前にも説明しましたようにTutuban駅構内にあるPNRの受付で許可をもらう必要があります。許可を取る際にはパスポートかIDなど身分を証明できるものが必要になります。許可を取らないで勝手に撮影や線路内へ立ち入ると警備員に尋問を受けることになり、許可を取るように促されるかと思われます。


Tutuban駅構内及びヤード内は、昨年9月以降に203系やキハ52など計50両が留置されたため、急に狭くなったような気がします。


ヤードの隅っこには元JR九州のNorth Rail用12系が数両留置されていますが、長年使用されなかったためか、廃虚化しつつあります。これらの車両が再び使用されることがあるのかわかりませんが、使用となるとかなり手を入れないと復活は難しいかもしれません。


修繕庫内にはほとんどの韓国Rotem社製造のDMUが留置され、キハ59(こがね)もこのあたりに留置されているものと思われます。


Tutuban駅から最も離れたところには機関庫があります。この機関庫内に以前PNRで使用されていた気動車1両が留置されています。


以上、簡単にPNRの近況を簡単に報告しましたが、何か動きがありましたら報告したいと思いますし、春あたりにでも訪比することを模索中ですので、帰国の際にはPNRについて近況報告させていただきたいと思っております。

最後にお知らせさせていただきたいと思います。
1つは今月発売の鉄道ピクトリアルで、アジアの鉄道に詳しい斎藤幹雄氏がPNRについてレポートされております。おそらく203系やキハ52などの写真も掲載されているかと思われますので、興味のある方はどうぞご覧いただければと思います。

もう1つは近年、東南アジアを中心に新規路線が増え続けているLCCのジェットスター航空がいよいよ成田に3月26日より乗り入れが開始されます。今回、成田へ乗り入れるのは成田-マニラ-ダーウィン線で週4便が開設されます。
スケジュールは以下のとおりで、成田からマニラへ行く時間帯については特に問題ありませんが、マニラから成田へ戻る時間帯についてはマニラ発があまりにも早く、利用しづらいところがあります。セブパシフィック航空も早期に東京へ乗り入れてもらえれば、両者の会社をうまく利用できるのではないかと思いますが、乗り入れがいつ実現されるのでしょうか。
JQ79便 NRT 14時25分発/MNL 18時25分着(月、火、金、土)
    MNL 19時15分発/DRW 翌日01時20分着(月、火、金、土)
JQ78便 DRW 03時15分発/MNL 05時55分着(月、火、金、土)
    MNL 06時55分発/NRT 12時15分着(月、火、金、土)

Bicol Express近況

2012年01月10日 01時39分49秒 | フィリピン
昨年7月訪比時にBicol Expressに乗車し、その乗車記を掲載しましたが、その列車に使用されている車両についてはあまり触れておりませんでしたので、簡単に報告させていただきたいと思います。
と言っても私は客車や気動車には詳しくありませんので、詳細については勘弁させていただきたいと思います。

一昨年9月にJR東日本から譲渡された14系寝台車10両の各形式の紹介からさせていただきたいと思います。
まずはスハネフ14ですが、PNRには4両(スハネフ14-28、29、30、32)在籍し、車体色に合わせた投石防止ネットが取り付けられております。


続いてオハネ14で、この形式も4両(オハネ14-63、82、89、91)在籍し、確認はしておりませんが全ての車両に投石防止ネットが取り付けられていると思われます。


下の写真は1人用B個室寝台(ソロ)車両、スハネ14-750番台で、2両(スハネ14-752、755)が在籍しておりますが、大家族主義のフィリピンではこの車両の出番はほとんどないようです。フィリピン人の行動スタイルとしてはほとんどの人が家族ぐるみや夫婦同士、恋人同士で行動しますので、この車両を使用するほどの需要がなく、開放式寝台車の車両でさえ需要が少ないので、ますますこの車両の使用方法が問われます。ファミリーにも使用できるよう改造してもらうことや、寝台料金を引き下げするなどの工夫が必要かと思われます。


下の写真は12系改造のリクライニングシート車です。Bicol Expressでは寝台車よりも安いことから最も利用率が高く、PNRとしてもリクライニングシート車を必要としています。この車両にはモニターが取り付けられ、7月の乗車記でも紹介させていただいたように映画などが放映されています。


下の写真は12系改造によるダイニングカーで、今のところ1両しかありません。
車内には4人用のテーブルが8つ、3人用が4つ、カウンターと簡素な厨房が設置され、PNRではご自慢の車両ですが、普段、使用されることは少なく、スハネ14-750番台と同様に存在意義が問われています。もう1両ダイニングカーが整備され、Legazpiまで運転再開された暁に使用されると乗客も旅が一層楽しいものになるに違いないかと思いますが、果たして今後使用されるのか気になるところです。
担当者の話しとしては将来的にスナックや酒類、ソフトドリンク、簡単な料理を提供したいとのことですが、この車両が使用されることを期待したいところです。


寝台車には全て車体中央部に「BICOL EXPRESS」とPNRのロゴマークが取り付けられており、窓ガラスには投石防止ネットが取り付けられていますが、タイやマレーシアで活躍する日本からの中古寝台車に比べれば原形を保っています。


下の写真はBicol Expressに充当された12系改造のリクライニングシート車で、妻面の扉がないことからベニヤ板のようなもので塞いでおります。


下の写真はTutuban駅で入れ換えを行っているところを撮影したものです。
先月の訪比時にBicol Expressの列車を確認しておりませんので詳しい情報は提供できませんが、おそらくTutuban~Naga間を毎日運行しているものと思われます。詳しい情報が必要な方は以下のウェブサイトで質問していただくか、直接Tutuban駅にご連絡いただければと思います。(もちろん英語かフィリピン語で)
http://www.facebook.com/pnrailways
電話(Tutuban駅):63-2-319-0048(63はフィリピンの国番号です)

マニラ首都圏のコミュータートレイン近況

2012年01月06日 23時44分26秒 | フィリピン
先日に引き続きPNR(フィリピン国鉄)の話題ですが、本日はマニラ首都圏のコミュータートレインについて、簡単に報告させていただきたいと思います。
Tutuban~Alabang間(28.09km)は、先日も述べましたように基本的に韓国Rotem製造のDMU3両編成が使用されていますが、朝一番列車の1往復(101:Tutuban5:05発、102:Alabang6:05発)のみキハ52が使用されるようです。
また、Tutuban~Binan間(39.76km)のCommexは12系車両4両編成が使用されています。


2011年9月20日ダイヤ改正時刻については以下のとおりです。
列車番号Tutuban→Alabang(下り)
101 5:05→6:00(キハ52)
103 5:35→6:30日曜・祝日は運休
105 6:05→7:00
107 6:35→7:30日曜・祝日は運休
109 7:05→8:00
111 7:35→8:30日曜・祝日は運休
113 8:05→9:00
115 8:35→9:30日曜・祝日は運休
117 9:05→10:00
119 9:35→10:30日曜・祝日は運休
121 10:05→11:00
123 11:05→12:00
125 12:05→13:00
127 13:05→14:00
129 14:05→15:00
131 14:35→15:30日曜・祝日は運休
133 15:05→16:00
135 15:35→16:30日曜・祝日は運休
137 16:05→17:00
139 16:35→17:30日曜・祝日は運休
141 17:05→18:00
143 17:35→18:30日曜・祝日は運休
145 18:05→19:00
201 18:45→20:30(12系客車Binan行き:時刻はBinan着)

列車番号Alabang→Tutuban(上り)
202 4:50→6:35(12系客車Binan発:時刻はBinan発)
102 6:05→7:00(キハ52)
104 6:35→7:30日曜・祝日は運休
106 7:05→8:00
108 7:35→8:30日曜・祝日は運休
110 8:05→9:00
112 8:35→9:30日曜・祝日は運休
114 9:05→10:00
116 9:35→10:30日曜・祝日は運休
118 10:05→11:00
120 10:35→11:30日曜・祝日は運休
122 11:05→12:00
124 12:05→13:00
126 13:05→14:00
128 14:05→15:00
130 15:05→16:00
132 15:35→16:30日曜・祝日は運休
134 16:05→17:00
136 16:35→17:30日曜・祝日は運休
138 17:05→18:00
140 17:35→18:30日曜・祝日は運休
142 18:05→19:00
144 18:35→19:30日曜・祝日は運休
146 19:05→20:00

時刻表を見ると非常にシンプルなダイヤが組まれており、平日・土曜日においては朝夕のラッシュ時が30分間隔、データイムが1時間間隔の運転間隔であり、日曜・祝日においてはCommexを除いて終日1時間間隔で運転されています。
将来的には約20年前の報告書でもあるように朝夕のラッシュ時が15分間隔、データイムが30分間隔で運行を計画しているものと思われますが、現在稼動できる車両ではこの列車密度を維持できませんので、少なくとも203系4編成分の整備が必要ではないかと思われます。もちろんAlabangでの機回し線の整備が必要ですし、場合によってはSucat~Alabang間の複線化も前提となることも予測されます。(203系についてはSucat折り返しとなることも予測されますが)
その他、203系運行に際しては1編成5両であるため、ホーム有効長がDMU3両分にしか対応しておらず、各駅でのホーム延伸工事もしくは各車両の側引戸下部に乗降用のステップが必要となります。Buendia駅においては現在のホームがなぜか2つの踏切に挟まれたところに設置されているため、これ以上のホーム延伸は不可能であり、移設工事が必要となることが予想されます。(最初から考えてホームを設置すればこのようなことが起こらないのですが)

車両状況については先程も説明しましたように韓国Rotem製造のDMU3両編成×6編成分が担っていますが、DMU6編成(DMR-11 ITR-06 DMR-12)についてはAlabang付近で発生した衝突事故により故障中のため、現在も使用はできません。
Binan発着のCommexは走るバラック小屋と言われるようにボロボロの12系客車4両が使用され、1日でも早い置き換えが望まれますが、下の写真(昨年7月撮影)のように塗料は剥がれ落ち、車内もほとんど電灯が点いてなかったり、シートがないところもありますので、普通のフィリピン人でも乗車することを敬遠します。

キハ59(こがね)とPNRのGM、Ragragio氏との面会

2012年01月04日 21時20分22秒 | フィリピン
203系、キハ52とお伝えしてきましたが、昨年、前記の車両とともに譲渡されたキハ59(こがね)も投石防止ネットが取り付けられ、試運転、イベントなどで運行されているようです。ただし出番は限られてしまいますので、キハ52のように走っている姿を撮影するにはチャンスが少ないようですが、将来的にBicol Expressを1日3往復にすることや、富士山よりも美しいMayon火山のあるLegazpiまで近々開通を予定していますので、もしかするとその一部の運用を担うことも考えられます。


車内に入ってみましたが、私自身この車両を見るのは日本で実際に見たことがありませんので、詳細にどこに手が入れられているのかと言われてもわかりませんが、おそらく投石防止ネットの取り付けが行われたのみで、他は改造が行われていないと思われます。


以上、203系、キハ52、そしてキハ59(こがね)と昨年譲渡された車両を紹介しましたが、これらの車両で動きがありましたら、今後も報告させていただきたいと思っております。

話しはがらりと変わって、先月の16日にPNRの本社を訪問した時にPNRのGMであるJunio Ragragio氏と僅かな時間でありましたが、御会いすることができました。
実は昨年の2月、車両担当者とともに来日され、初めてPNRのGM、Ragragio氏と御会いできたのですが、昨年の7月、9月に訪比した時は多忙と会議で御会いできず、12月の訪比時に再会できました。
Ragragio氏の部屋はPNR本社ビルの一角にあり、とても広い部屋です。部屋の壁にはPNRの昔の写真が展示されておりますが、切符売場や待合場所のある1FにもPNRの昔の写真や車両が展示され、将来的にこれらを展示できる鉄道博物館をマニラ首都圏に建設するようです。


下の写真はPNRのGM、Ragragio氏と記念に撮影させていただいたものです。
日本ではこのようなかなり地位のある方と御会いする機会はごく稀ですが、フィリピンやインドネシアでは御会いすることが時々あります。以前もABS-CBNのニュースキャスターでありフィリピンの前副大統領であったNoli De Castro氏に御会いできるチャンスはありましたが、HUDCC(住宅都市整備公団のような国家組織)のCastro氏の部屋に入るまでにとどまり、御会いすることはできませんでした。(もちろんHUDCCに勤務する私の友人は時々一緒に地方へ同行していましたが)

最近のPNRキハ52の動き

2012年01月03日 20時33分07秒 | フィリピン
先日はPNRの203系の動向についてお伝えしましたが、本日はキハ52について簡単に述べていきたいと思います。
昨年9月に新潟港より203系10両、キハ59(こがね)とともに国鉄色のキハ52、3両と新潟色のキハ52、4両の計7両がPNRに譲渡され、気動車には疎い私でもビックリしたものです。実は昨年の2月にPNRの担当者からそのお話しを聞いた時に驚いていたのですが、こうして現実にPNRに到着してみると意外とこの南国フィリピンの風土に合っているのではないかと感じております。

まず、運用状況については先日お伝えしたようにTutuban~Alabang間のコミュータートレインの始発列車(Tutuban5:05発、Alabang6:05発)に充当されているようで、その他Tutuban~Naga間の長距離臨時列車にも充当されることがあるようです。
使用される車両については昨年の12月16日時点で投石防止ネットが装着された国鉄色の3両(キハ52-122、キハ52-127、キハ52-137)と新潟色のキハ52-123で、装着されていない車両(キハ52-102、キハ52-120、キハ52-121)は運用に充当されることはないようです。

下の車両は新潟色で唯一、投石防止ネットが装着されたキハ52-123で、国鉄色とともに営業に入ることもあるようです。


私が訪問した昨年12月には残念ながら乗車することはできませんでした。キハ52を運転できる運転士が2人しかおらず、そのうちの1人が当番であったものののその奥さんが病気とのことで看病しなければならず、12月15日夕方の臨時列車と16日朝一番列車にはロテムの車両が充当されました。


キハ52ファンにとってはこの姿きっと堪らないのではないかと思いますが、投石防止ネットがなかったら最高ですね!


車両のサイドはご覧のように側引戸のガラス部分に投石防止ネットを装着できないため、Tc203-107と同様に鉄板のようなもので塞いでおります。PNRのロゴマークも車体中央部に取り付けられていますが、当初は担当者から車体を塗り替えるとおっしゃっていましたので、とりあえずそのままの色で営業に入り嬉しいかぎりです。


側引戸のガラス部分が塞がれているため、外が見えないのが残念です。ジャカルタの電車のようにプラスティック製のものに換えられればよいのですが。


投石防止ネットの装着された4両は、PNRのロゴマークも付けられております。


下の車両はキハ52-137で、車内には手が加えられていないようです。


同じくキハ52-137の運転台です。試運転で100km/h以上のスピードを出したとかで話題になっているようですが、私としては無理のないようなスピードで安全に運転してもらえることを願うばかりです。(ロテムのDMUに乗車していても80km/h以上のスピードで走るとかなり怖いものがありますからね)


最後に昨年12月16日現在のTutuban駅及びヤードの車両配置状況を掲載します。南北に細長いため2つに分けて車両配置状況図を作成してみました。配線は一部省略している箇所があり、ロテム製のDMUについては基本的に修繕庫に配置されていたため表示しておりません。同様にディーゼル機関車についても機関庫におりましたので表示しておりません。また、車両の前位、後位についても表示しておりませんが、先日も203系について述べたように前位、後位の向きがバラバラのものがあったり、向きが統一されているものもありました。
下の図がTutuban駅側(南側)です。6番線には新潟色のキハ52、3両が転入整備を受けないまま留置されていました。Binan発着のCommexには1番線の12系が使用されているようでこの時点で4両編成のようでした。14系寝台車オハネ14-63、スハネフ14-32はBicol Expressに使用されたと思われるため、この時点ではNagaに留置されていると推測されます。この他North Rail用に12系客車(元JR九州)が留置されていましが、その車両についてもここでは表示しておりません。


こちらの図は上の図に繋がる北側部分です。CAR-3は白色の12系客車です。なおTc203-107は発電機搭載工事を受けるようで、先週Caloocan工場へ回送されました。


日本からの譲渡車両が急激に増加し、非常に面白くなってきましたが、今年も何度か訪比を計画しておりますので、訪比の際にはPNRに乗車ならびに撮影を行い、報告させていただきたいと思っております。

南武線、稲城市内下り線高架化完成レポート

2012年01月01日 19時08分37秒 | 南武線
あけましておめでとうございます。
本年も私の趣味の範囲であることについて述べていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
下の写真は昨日31日に多摩川で撮影したもので、この日も富士山や丹沢、奥多摩の山々が見えました。


まずは先月23日夜から24日朝にかけて実施された南武線、稲城市内第2期区間(稲城大橋交差部付近~多摩川橋梁部)の下り線の高架切替工事を先日レポートしましたが、高架後の乗車は昨日31日に行いましたので、簡単に報告したいと思います。

川崎寄りから述べますが、第2期区間の始まりが稲城大橋交差部付近で、稲城長沼折り返し川崎行き列車は高架上り線を使用しており、稲城長沼駅から仮上り線の合流部まで距離があるため、合流部手前には信号機が設置されています。


稲城長沼駅の将来的な配線状況は武蔵中原駅とほぼ似ており、2面4線の構造で本線が外側、折り返し列車が内側を使用します。川崎方にはダブルクロスのポイントが設置され、将来的には稲城長沼折り返し川崎行きは上り中線(2番線)を使用するものと思われますが、上り中線が完成していないため、下り中線(3番線)を使用しています。
再来年の春頃には上り線が高架化される予定ですが、稲城長沼駅においては高架上り本線は仮上り線の施設に干渉するため、暫定的に上り列車は上り中線(2番線)を上り本線として使用される予定です。上り本線(1番線)が完成するのはさらにその翌年の2015年春の予定です。私個人的な予想としてはこれらの完成がもう少し早まるのではないかと思いますし、上り本線の完成にあわせて快速列車の運行が稲城長沼まで延長するのではないかと予想しております。


高架化された下り線のホームは駅本屋から2分ぐらいかかるため、稲城長沼駅折り返し川崎行き列車を利用している方にとっては不便差を強いられます。
また、稲城長沼折り返し川崎行きと下り本線の列車の並びがきれいに撮影できるのかと思いましたが、武蔵中原駅のようにホーム有効長が長くないため、並びをきれいに撮影することは無理のようです。


下り中線(3番線)の立川方は下り本線とレールが繋がっておらず、現在のところ下り本線に入ることができません。


下り本線上においては、下り中線(3番線)とのポイントが設置されています。


稲城長沼駅を出発し、日本フイルコンの工場が前方に見えてくると高架区間では最もきつい10‰の勾配を上り、R=400mの大きな左カーブを曲がると南多摩駅に到着します。


この南多摩駅からの眺めは最高で、整備された府中街道の是政橋や遠くは新宿副都心、スカイツリーを見ることができます。
また、高架ホームから下り線を撮影する上でも良い撮影ポイントとなりましたが、私にとってはカーブしている列車を撮影するテクニックがありませんので、なかなか上手く撮影することができません。


南多摩駅での本屋から仮上り線ホームへ行くには、以前の矢野口駅のような構造で、一度、高架ホームを通る必要があり、従来よりもアクセスが悪くなりました。


南多摩駅立川方直近には新たに整備された府中街道を跨ぎ、多摩川橋梁手前で事業区間が終わります。
下の写真は富士通跡から撮影したもので、上り線の列車を狙うことができます。


以上、簡単に報告しましたが、今後は上り線の高架化に向けて工事が行われますので、工事の推移に着目して南武線ウォッチングを行っていきたいと思っております。