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フィリピン国鉄(PNR)、Calabarzon及びBicol地方での今後の予定について

2024年04月16日 11時14分39秒 | フィリピン
4月3日、フィリピンInquirerによりますと、フィリピン国鉄(PNR)の今後のCalabarzon及びBicol地方での車輛計画について報道されています。
取材に応じたのは度々テレビのニュース番組にも出演されるPNRの運行部長兼スポークスマンであるJoseline A. Geronimo氏ですが、マニラ首都圏で使用されていた10から12編成を上記の地方へ7月中までに移送する計画であることを述べています。


ここでマニラ首都圏で使用されていた車輛を移送し、上記の地方で使用される予定の車輛について考えてみたいと思いますが、現在、既に使用されているCalabarzonとBicol地方の車輛も含めると下記の車輛が考えられます。

DL13両(DHL9000、3両も含む)
7編成の客車セット、203系4編成ないし5編成、PC8300系3編成
8編成のDMU、8100系4編成、8000系2編成、DMR1の2編成

今年1月中旬のPNR車輛課部長に対しての取材においては、マニラ首都圏で使用された車輛の移送は5月中までに、その後の調整や整備については8月中の予定で、9月からLucena〜Gumaca間77.55kmで運行を開始し、Gumaca〜Ragay間101.82kmについては12月を目処に運行開始が計画され、最後に残るRagay〜Sipocot間28.09kmの運行開始予定は来年頃のようで、Ragay〜Sipocot間はSipocot〜Naga間に運行されている列車がRagayまで延長されるのかどうかは不明です。

Lucena〜Gumaca間、Gumaca〜Ragay間についてもそれぞれの区間で単独運行とするのか、またはLucena〜Ragay間の列車として運行されるのか、こちらも不明ですが、Gumacaは大きな街ではなく2区間に分ける必要性もないかと感じますので、Lucena〜Ragay間で運行されるのかもしれません。
なお、Lucena〜Ragay間の運行に際して使用される形式は計画上203系4本程度(予備編成も含めて)となっていますが、マニラ首都圏のような需要はないことから編成両数も5両ではなく3両程度、列車本数は1往復程度が予想されます。


この他、区間によっては列車増発の計画もあり、かつ不測の事態に備えて予備車輛の確保もありますので、基本的にはマニラ首都圏で使用されていたほとんどの車輛がこれらの地域に移送され今後も活躍するのではないかと予想されますが、私個人的には203系がのどかな田舎を走る姿を見たいものです。

報道は以下参照
https://newsinfo.inquirer.net/1925343/pnr-trains-on-halted-metro-line-moving-to-s-luzon-bicol-routes?fbclid=IwAR3NRmGliWIBigZNWYdepSr6eZFIlnmVrefBvNrQkV_zKr6iR56N-SWkxBk


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