Asian Railway Plaza

アジア各国の鉄道やJR南武線の話題などをお届けします

横須賀線武蔵小杉駅開業

2010年03月22日 02時11分13秒 | 南武線
先日、3月13日のダイヤ改正と同時に川崎市民の念願であった横須賀線武蔵小杉駅が開業し、同じJRである南武線において、その宣伝をすべく南武線の205系計5編成に横須賀線武蔵小杉駅開業のヘッドマークが取り付けられました。
ちなみに20日の日中にはヘッドマーク付きの編成全てが矢向または中原電車区に留置され、21日はナハ35編成のみが日中運用に入っていました。

ヘッドマークの取り付け車両の登場は2009年の横浜・神奈川デスティネーションキャンペーン以来ではないかと思われます。

下の写真は横須賀線口にも新たに改札口が設置され、バスやタクシーなどが利用できる駅前広場も整備されました。南武線と横須賀線を結ぶ通路については暫定的なもので、通路が狭かったり、バリアフリーに対応していないなど利用しづらい状況ですが、来年にはそれらが改善されるものと思われます。

また、大人の休日倶楽部のラッピング車両がおそらく21日から登場しました。ラッピング編成はナハ6と40編成の2編成のみのようで、ヘッドマークの取り付けはありませんでした。


マニラLRT1号線探訪

2010年03月18日 22時05分53秒 | フィリピン

今までフィリピン国鉄(PNR)の話題を中心に述べましたが、本日からマニラ首都圏を走るLRTやMRTの話題を述べていきたいと思います。
まずはマニラ首都圏を南北に縦貫するLRT1号線の話題を少々提供したいと思います。このLRT1号線はマニラ首都圏の南側にあたるBaclaranと北側にあたるMonumentoまで約15kmを約30分で結んでいます。開業は1984年と他のLRTやMRTよりも最も古く、1985年には全線が開業しましたが、その後、Cavite方面のBacoorまでのSouth Extension部分は計画されているものの未だに着工されていないようです。一方、Monumentoから先のNorth Avenueまでの約6km部分につては当初MRT3号線として開業する予定でしたが、どのような経過でそのようになったのかLRT1号線のNorth Extension部分として開業する予定で、North Ave.(SM North Ave.)までの開業予定時期は今年の6月のようです。
次に車両の紹介ですが、開業当初に投入された車両はベルギー製の車両で、BNもしくはFirst Generationと呼ばれ、1LRVが3両で構成され、基本的に1編成が3LRVで組成されています。また、1編成3LRVのうち真ん中のLRVは運転席がありません。この形式は合計63LRV、21編成が在籍し、1000番台の番号が付されています。当初は色が肌色+オレンジ+臙脂色で非冷房でしたが、2003年から2005年にかけて冷房装置が設置され、色も写真のように徐々に白を基調としたものに変更されました。

続いて1998年から2000年に登場した形式はAdtranzと呼ばれ、Second Generationとも呼ばれています。1LRVが2両で構成され、1編成が4RLVで組成されています。合計7編成が在籍しておりますが、私がマニラに滞在していた時点ではこの形式の全てが運用についておらず休車状態でした。どうも1LRVでも故障してしまうと1編成丸ごと使用できないような構造になってしまっているため使いづらいとのことで、これを解消するために改造が行われるようです。おそらくNorth Avenueまでの区間が開業する時点で営業に入るのではないかと思われます。なお、この形式の車両番号は1100番台が付されています。

続いて2006年に日本車輌(NS)と近畿車輛(KS)から、計48LRV、96両の計12編成が導入されました。こちらも1LRVが2両で構成され、1編成が4LRVで組成されていますが、1LRVが故障しても1編成が丸ごと使用できなくなるということはないようです。なお、この形式については1200番台の番号が付され、Third Generationと呼ばれています。

次回も時間があるかぎりLRTやMRTの話題を述べていきたいと思います。

ダイヤ改正前の広島、岡山の103系を求めて

2010年03月17日 23時44分05秒 | 他線区の103系
3月13日にダイヤ改正が行われましたが、その改正前に去就が注目される広島や岡山の103系を撮影しておこうと思い、10日の夜行バスにて福山へまず向かってみました。福山から在来線にて三原まで行ってみると呉線ホームには戸袋窓ありのB09編成を確認できました(161運用)。この三原からは新幹線で広島へと一気にワープするのですが、つい先日のぞみの運用から撤退した500系に乗車することができました。広島駅到着直前に広島所の中を見てみると103系が1編成留置されており、どうもB08編成のようでした。ということはおそらく3編成分の103系4両編成が運用につていることが予測されておりましたが、新幹線が広島駅に到着すると同時に新幹線の中から在来線を覗ってみると103系E07編成が2623M五日市行きに充当されていることが確認できました。一瞬先程確認した編成を山陽線内で撮影しようかと迷ってしまいましたが、ダイヤ改正後は可部線内で明るいうちに103系が撮影できなくなることが予想されておりましたので、ここは踏みとどまって可部線ではちょっと有名な撮影地である安芸長束へと向かいました。途中、三滝駅にて103系B07編成(162運用)と交換し、長束ではこのB07編成を狙うことにしたのですが、大田川のすぐそばということもあり、冷え込んだためか霧が立ち込めていました。

安芸長束から広島へと戻るのですが、途中、予備運用である121運用には113系F05編成が充当されており、やはり広島所の103系4両編成では計3編成分が運用についておりました。広島で先程三原で確認したB09を再度確認すると、今度は在来線で糸崎へと向かいました。
もしかしたら元広島所のヨン様(H21編成)に御会いできるのではないかと淡い期待を抱いておりましたが、残念ながら下の写真のとおりH20編成でありました。

このままH20編成に乗り込み、三原、岡山まで乗車し、103系のサウンドを堪能しました。岡山到着前に岡山区の様子を見ておりましたが、H19編成がパンタを上げ、ヨン様ことH21編成は奥のほうに留置されておりましたので、ヨン様の岡山地区初デビューはこの時点で望みがあまりないと思っておりました。実際に岡山区の車庫まで行って確認しましたが、やはりヨン様は213系が岡山駅寄りにブロックする形で留置され出区できない状態で、夕方の宇野線運用に充当されたのはH19編成でありました。

宇野からH19編成に乗車し、岡山へ戻ったあとは、先程、昼間に乗車したH20編成で播州赤穂へと向かい、その日の夜は大阪へと向かったのですが、103系の撮影や乗車することができ、思う存分楽しめました。ダイヤ改正後は広島地区では103系4両編成の運用が残っており、岡山地区では残念ながら103系の運用がなくなってしまったようですが、何のためにヨン様を広島から岡山へ移動させたのか理由がわかりません。もしかしたら学校が始まる4月以降に103系が復活してくれるのではないかとも予想しているのですが、果たしてこのまま岡山地区は103系の運行終了となってしまうのか気になるところです。
下の写真は12日朝に撮影した大阪環状線混色編成です。

フィリピン国鉄12系客車に乗車

2010年03月04日 22時25分16秒 | フィリピン
またまた、フィリピンの話題から遠ざかってしまいましたが、本日は日本から無償譲渡された12系の話題を少々述べていきたいと思います。
フィリピン国鉄には14系も含め計41両が譲渡されたようですが、その内訳は2000年にJR東日本から12系が26両、14系が5両の計31両が譲渡され、その後Caloocanから北側のノースレール用として2003年に10両の12系が譲渡されたようです。
私が1月訪比した際に確認できた車両としては、7A-2029(オハ12-374)+7A-2019(オハ12-325)+7A-2006(スハフ12-116)+7A-2014(オハ12-232)+7A-2015(オハ12-233)+7A-2007(オハ12-111)の計6両が1日1往復のTutuban~Binan間の列車に使用され、Tutubanに予備ということで7A-2008(スハフ12-114)と7A-2025(オハ12-372)が留置されていました。また、この他にTutubanでは、NR-09(オハフ13-6)、スハフ12-60、オハ12-219~224のうちの1両の計3両のノースレール(JR九州)からの車両が確認できました。JR九州からの車両については下の写真のとおり側窓から下の部分が白色と細い赤帯2本が入り、現地の車両番号と思われる横に"inoueki"と表示されとります。この"inoueki"というのはペイントメーカーのようで、このペイントメーカーのおかげでJR九州からの譲渡が成立したようです。
写真はTutubanに留置されているNR-09(オハフ13-6)。Tutubanに留置されているJR九州の3両はBicol Express用とのことです。


一方、TutubanからCaloocanまでの線路はリハビリのためにレールは外され、この時点でレールは繋がっていないもののCaloocan工場ではJR九州の12系が5両とJR東日本の12系2両の計7両が確認できました。JR九州の車両としてNR-02、NR-03、NR-04、NR-06、NR-07が留置され、このうちNR-02、NR-06、NR-07の側窓の大部分もしくは一部分が外されており、修復する上では大規模な手間がかかりそうです。また、JR東日本の車両としてオハ12-801が全ての12系の中では最も綺麗な姿で留置されていますが、7A-2024の方は蔵の外で側窓を外し雨ざらし状態であり、かつ車内も荒れ放題であることから、近日中には解体されるのではないかと思われます。
写真は最も綺麗な姿で留置されているオハ12-801です。いつかはBicol Express用として活躍してくれるのでしょうか。


写真は雨ざらし状態である12系の7A-2024で、このまま隣に留置されている三角屋根の車両とともに解体されてしまうのでしょうか。


以上、おおまかに12系の状況を説明しましたが、Bicol Express用に計6両がリニューアル改造を受けており、この時点で5両がBicol地方のNagaに配置され、1両がTutuban駅の隅で展示用として留置されています。上記の5両はNaga地区のコミューターとして使用されていますが、ManilaからLegazpiまでの全線開通時にはおそらくBicol Express用として使用されるのでないかと思われます。

1月訪問時において、この12系客車列車に乗車することができましたので、簡単にその乗車体験記を記述したいと思います。乗車したのは1月13日の夕方でありましたが、この日は午後フィリピン南部のミンダナオ島からManilaに戻り、Binan近くのCarmonaの友達の家に訪問するついでに乗車してみました。MabiniのホテルからタクシーでBuendia駅方面を目指していたものの渋滞にハマってしまい、Binan行きの12系列車には間に合わないのではないかと思っていたところ、Vito Cruzでゆっくり走っていた12系客車に追いつき、Buendia駅近くの踏切でタクシーを降り、間一髪この12系客車に追いつきました。あと30秒も遅れていたら乗車できなかったはずではありますが、早速、列車に乗り込むとそこは真っ暗でありました。ジャカルタのEkonomi列車でさえ恐ろしいのではありますが、この列車の車内には全く電燈はついておらず、少々混み合う車内に入って腰を下ろすような雰囲気ではありませんでした。以前も述べましたように通常日本であれば1ボックス4人が座るところを6人が非常に窮屈そうに座っており、日本のように人と人の間隔についてはあまり気にしていないようです。フィリピンで最も大衆的な乗り物であるジープニーでも窮屈に座ることは慣れてしまっていますので、列車においても当り前のように窮屈そうに座るのだろうと理解していますが、この他LRTなどの列車に乗車し、乗客が揺れに耐え切れない時も私の体を手摺がわりにして、平気で私の肩に手をかけたりすることもあり、フィリピン人とのパーソナルスペースには慣れておりません。(日本であればセクハラになりえるかと思いますが)
ちょっと話しがそれてしまいましたので話しを元に戻しますと、私の乗車した列車は若干の遅れがあったものの順調にBinanを目指しておりました。Bicutanを過ぎると今まで上り線路を走行していたものの下り線路を走りました。このあたりから投石が酷くなり、デッキに立っていると石などが列車をめがけて飛んできました。外はとっくに日が暮れているため、投石があっても避けることもできないわけなのですが、それでも私はデッキに乗車しておりました。Sucatを過ぎるとここからは単線となるのですが、ここから先においても将来複線となることから、線路沿いの住居は撤去され、複線化工事が進んでいるようでした。バスやジープニーのターミナルのあるAlabangを過ぎると突然ゴツンという鈍い音がし、車内に野球のボールぐらいの大きな石がゴロンゴロンという感じで転がってきました。デッキに立っていた私でもこのような大きな石に当たれば大怪我してしまいますので、さすがに堪らないと思い車内に入ってようやく腰掛ました。Binanに到着するまで投石がManila周辺よりも多いように感じられたのですが、12系客車列車にこれから乗車される方はくれぐれも投石などには注意していただきたいと思います。
列車は15分ほど遅れてようやく終点のBinanに到着しました。乗客らは降車してしまうと駅は静まり返ってしまい、どこかの田舎の終点駅のような雰囲気でありました。機関車は明日の出発に備え機回しするのではないかと思っていましたが、そこはフィリピン人らしく明日は明日の風が吹くというような気楽さで明日の朝やるよと運転士が申しておりました。運転士らはこの駅で夕食にありつけ、この夜はこの駅に泊り込み、明日朝再び乗務するとのことでした。

写真は静まり返ったBinan駅に停泊する12系客車列車。