Asian Railway Plaza

アジア各国の鉄道やJR南武線の話題などをお届けします

マニラ首都圏のコミュータートレイン近況

2012年01月06日 23時44分26秒 | フィリピン
先日に引き続きPNR(フィリピン国鉄)の話題ですが、本日はマニラ首都圏のコミュータートレインについて、簡単に報告させていただきたいと思います。
Tutuban~Alabang間(28.09km)は、先日も述べましたように基本的に韓国Rotem製造のDMU3両編成が使用されていますが、朝一番列車の1往復(101:Tutuban5:05発、102:Alabang6:05発)のみキハ52が使用されるようです。
また、Tutuban~Binan間(39.76km)のCommexは12系車両4両編成が使用されています。


2011年9月20日ダイヤ改正時刻については以下のとおりです。
列車番号Tutuban→Alabang(下り)
101 5:05→6:00(キハ52)
103 5:35→6:30日曜・祝日は運休
105 6:05→7:00
107 6:35→7:30日曜・祝日は運休
109 7:05→8:00
111 7:35→8:30日曜・祝日は運休
113 8:05→9:00
115 8:35→9:30日曜・祝日は運休
117 9:05→10:00
119 9:35→10:30日曜・祝日は運休
121 10:05→11:00
123 11:05→12:00
125 12:05→13:00
127 13:05→14:00
129 14:05→15:00
131 14:35→15:30日曜・祝日は運休
133 15:05→16:00
135 15:35→16:30日曜・祝日は運休
137 16:05→17:00
139 16:35→17:30日曜・祝日は運休
141 17:05→18:00
143 17:35→18:30日曜・祝日は運休
145 18:05→19:00
201 18:45→20:30(12系客車Binan行き:時刻はBinan着)

列車番号Alabang→Tutuban(上り)
202 4:50→6:35(12系客車Binan発:時刻はBinan発)
102 6:05→7:00(キハ52)
104 6:35→7:30日曜・祝日は運休
106 7:05→8:00
108 7:35→8:30日曜・祝日は運休
110 8:05→9:00
112 8:35→9:30日曜・祝日は運休
114 9:05→10:00
116 9:35→10:30日曜・祝日は運休
118 10:05→11:00
120 10:35→11:30日曜・祝日は運休
122 11:05→12:00
124 12:05→13:00
126 13:05→14:00
128 14:05→15:00
130 15:05→16:00
132 15:35→16:30日曜・祝日は運休
134 16:05→17:00
136 16:35→17:30日曜・祝日は運休
138 17:05→18:00
140 17:35→18:30日曜・祝日は運休
142 18:05→19:00
144 18:35→19:30日曜・祝日は運休
146 19:05→20:00

時刻表を見ると非常にシンプルなダイヤが組まれており、平日・土曜日においては朝夕のラッシュ時が30分間隔、データイムが1時間間隔の運転間隔であり、日曜・祝日においてはCommexを除いて終日1時間間隔で運転されています。
将来的には約20年前の報告書でもあるように朝夕のラッシュ時が15分間隔、データイムが30分間隔で運行を計画しているものと思われますが、現在稼動できる車両ではこの列車密度を維持できませんので、少なくとも203系4編成分の整備が必要ではないかと思われます。もちろんAlabangでの機回し線の整備が必要ですし、場合によってはSucat~Alabang間の複線化も前提となることも予測されます。(203系についてはSucat折り返しとなることも予測されますが)
その他、203系運行に際しては1編成5両であるため、ホーム有効長がDMU3両分にしか対応しておらず、各駅でのホーム延伸工事もしくは各車両の側引戸下部に乗降用のステップが必要となります。Buendia駅においては現在のホームがなぜか2つの踏切に挟まれたところに設置されているため、これ以上のホーム延伸は不可能であり、移設工事が必要となることが予想されます。(最初から考えてホームを設置すればこのようなことが起こらないのですが)

車両状況については先程も説明しましたように韓国Rotem製造のDMU3両編成×6編成分が担っていますが、DMU6編成(DMR-11 ITR-06 DMR-12)についてはAlabang付近で発生した衝突事故により故障中のため、現在も使用はできません。
Binan発着のCommexは走るバラック小屋と言われるようにボロボロの12系客車4両が使用され、1日でも早い置き換えが望まれますが、下の写真(昨年7月撮影)のように塗料は剥がれ落ち、車内もほとんど電灯が点いてなかったり、シートがないところもありますので、普通のフィリピン人でも乗車することを敬遠します。