Asian Railway Plaza

アジア各国の鉄道やJR南武線の話題などをお届けします

南武線、稲城市内下り線高架化完成レポート

2012年01月01日 19時08分37秒 | 南武線
あけましておめでとうございます。
本年も私の趣味の範囲であることについて述べていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
下の写真は昨日31日に多摩川で撮影したもので、この日も富士山や丹沢、奥多摩の山々が見えました。


まずは先月23日夜から24日朝にかけて実施された南武線、稲城市内第2期区間(稲城大橋交差部付近~多摩川橋梁部)の下り線の高架切替工事を先日レポートしましたが、高架後の乗車は昨日31日に行いましたので、簡単に報告したいと思います。

川崎寄りから述べますが、第2期区間の始まりが稲城大橋交差部付近で、稲城長沼折り返し川崎行き列車は高架上り線を使用しており、稲城長沼駅から仮上り線の合流部まで距離があるため、合流部手前には信号機が設置されています。


稲城長沼駅の将来的な配線状況は武蔵中原駅とほぼ似ており、2面4線の構造で本線が外側、折り返し列車が内側を使用します。川崎方にはダブルクロスのポイントが設置され、将来的には稲城長沼折り返し川崎行きは上り中線(2番線)を使用するものと思われますが、上り中線が完成していないため、下り中線(3番線)を使用しています。
再来年の春頃には上り線が高架化される予定ですが、稲城長沼駅においては高架上り本線は仮上り線の施設に干渉するため、暫定的に上り列車は上り中線(2番線)を上り本線として使用される予定です。上り本線(1番線)が完成するのはさらにその翌年の2015年春の予定です。私個人的な予想としてはこれらの完成がもう少し早まるのではないかと思いますし、上り本線の完成にあわせて快速列車の運行が稲城長沼まで延長するのではないかと予想しております。


高架化された下り線のホームは駅本屋から2分ぐらいかかるため、稲城長沼駅折り返し川崎行き列車を利用している方にとっては不便差を強いられます。
また、稲城長沼折り返し川崎行きと下り本線の列車の並びがきれいに撮影できるのかと思いましたが、武蔵中原駅のようにホーム有効長が長くないため、並びをきれいに撮影することは無理のようです。


下り中線(3番線)の立川方は下り本線とレールが繋がっておらず、現在のところ下り本線に入ることができません。


下り本線上においては、下り中線(3番線)とのポイントが設置されています。


稲城長沼駅を出発し、日本フイルコンの工場が前方に見えてくると高架区間では最もきつい10‰の勾配を上り、R=400mの大きな左カーブを曲がると南多摩駅に到着します。


この南多摩駅からの眺めは最高で、整備された府中街道の是政橋や遠くは新宿副都心、スカイツリーを見ることができます。
また、高架ホームから下り線を撮影する上でも良い撮影ポイントとなりましたが、私にとってはカーブしている列車を撮影するテクニックがありませんので、なかなか上手く撮影することができません。


南多摩駅での本屋から仮上り線ホームへ行くには、以前の矢野口駅のような構造で、一度、高架ホームを通る必要があり、従来よりもアクセスが悪くなりました。


南多摩駅立川方直近には新たに整備された府中街道を跨ぎ、多摩川橋梁手前で事業区間が終わります。
下の写真は富士通跡から撮影したもので、上り線の列車を狙うことができます。


以上、簡単に報告しましたが、今後は上り線の高架化に向けて工事が行われますので、工事の推移に着目して南武線ウォッチングを行っていきたいと思っております。