Asian Railway Plaza

アジア各国の鉄道やJR南武線の話題などをお届けします

南武線近況報告

2013年02月17日 20時51分26秒 | 南武線
昨年の6月以来、南武線近況報告がご無沙汰になってしまいましたが、皆さんもご存知の中原区の縁の下の力持ちであったクモヤ君が先日12日に廃車回送され、静かに消えていきましたので、その話題と近況報告ということで簡単に述べていきたいと思います。

まずは毎年恒例となっている修学旅行列車が昨年の10~12月にかけて運行されました。
この列車に抜擢なれたのはいつものとおりマリのあずさ色183系6両編成であり、中原出区直後に中原入区の車両とのツーショットが連日見られました。


南武線内において、この修学旅行列車を順光で撮影することは困難であり、できれば明るい曇り空のほうが適しています。


続いて11月18日に特急色のOM102編成が、南武線内を団体列車として運行されました。
いったいどことどこの間を走ったのか忘れてしまいましたが、南武線内ではあずさ色に比べて特急色のほうがインパクトがあります。


それから1986年(昭和61年)3月にクモヤ90とバトンタッチする形でほぼ同時期にクモヤ145-110(5年後小山区に転出)と一緒に配属されたリモコンで動くクモヤ145-116が遂に廃車回送されてしまいました。実に27年間も在籍し、中原区にかつて在籍していた101系や103系よりも長い間働き続けたのですが、一般の人にとっては見向きもしない車両であり、中原区ではいつも夢庵の脇で静かに留置されていました。
中原区の社員が列車番号をいじったのか、休車していた先月は立川方が「39145」(サンキュー145)、川崎方が「5963」(ご苦労さん)となっていました。


廃車回送日の2月12日、中原区のことですから旅発つ前に何か労ってくれるのではないかと期待してみるとささやかでありますが、花飾りが貫通扉の中央に取り付けられていました。


101系や103系が在籍していた頃からもそうなのですが、墓場前の車両が走る南武線と言われようとも中原区の検修の方々は熱心に車両のメンテナンスを行っており、車両に対して非常に愛着心を持っていることが伝わってきます。


中原出庫直前に花飾りも剥がされてしまったようですが、武蔵中原駅では平日にもかかわらず大勢のギャラリーがシャッターを切っていました。(私もその1人ですが)


最後に本日久しぶりに南武線ウォッチングを行いましたが、マリのあずさ色183系が南武線内に団体列車として運行されました。「高津歩こう会」の団体による列車のようで御殿場線の下曽我まで運転されたようです。


クモヤ145が去ってしまい、また話題が1つ消えてしまいましたが、今後も時間があるかぎり南武線ウォッチングを行い、南武線の近況報告や101系・103系在籍時の話題も提供していきたいと思っております。


PNR(フィリピン国鉄)乗車にチャレンジ

2013年02月12日 22時25分15秒 | フィリピン
帰国日前日の7日夕方、少々時間が取れましたので、フィリピン国鉄(PNR)に乗車してみようということで、ビジネスエリアのMakatiに近いBuendia駅まで来てみました。
ここからTutuban行きの列車に乗車し、TutubanからBiñan行き203系Commexに乗車して、再びこの駅に戻ってくることを目論んでいたのですが、この目論みがうまくいきませんでした。

切符を購入しホームで待っていると定刻より約15分遅れて国鉄色のキハ52、3連がやって来ました。切符を購入した時点でキハ52が来るのはわかっていたのですが、下の写真のとおり車内は満員状態であり、乗り降りも日本のように「降りる人は先、乗る人は次」というようなルールがありませんので、乗る人、降りる人が狭い扉付近で圧し合い状態になり、乗降がスムーズにできません。しかもちょっと乗るチャンスを逸すると扉付近は人だかりであり、これ以上乗車することは不可能です。


駅のアナウンスでは次の列車はすぐ来ますというので乗車を諦め、次の列車を待つことにしました。次の列車が定刻で走っているのかと思いきや30分程度待たされた挙げ句、次に来た列車はブルートレインカラーのキハ52、3連でした。この列車も先程の列車と同様にほぼ満員状態であり、とても乗車できるような状況ではありません。


結局、この列車に乗車することもできず、Biñan行きの203系が既にこの駅に到着する時間が近づいていることから、Tutuban方面の列車に乗車することを諦め、そのBiñan行き203系で2つ先のEdsaまで乗車することにしました。反対側のホームへ渡り、5分程待っていると203系が到着しました。この列車もほぼ満員状態で到着しましたが、降車がかなり多いためか何とか乗り込むことができました。次のPasay Roadでも少々乗車が見られ、車内は東京のラッシュアワーと変わらない混雑状態になりました。Buendia駅から5分程でEdasa駅に到着し、無事に乗車することはできたのですが、本来目論んでいたTutubanで折り返して乗車を楽しむということはできず、203系にたった5分乗車という結果になってしまい、気持ち的には不完全燃焼となってしまいました。


下の写真はBuendia駅に到着早々、Alabang行きのRotem製DMUがやって来たのですが、乗務員室から「井上さん」と声をかけられ、思わずこちらも手を振ったのですが、相手がだれだったのか思い出せません。


それから前回の続きでお伝えできませんでしたが、CaloocanからTutubanもしくはBlumentrittまでの開業予定は年内を予定しているとのことで、運行に際し、CaloocoanからAlabang方面との運行を予定しているとのことです。

最後に2012年12月の鉄道ピクトリアルにおいて、斎藤幹雄氏のフィリピン国鉄の記事がありますが、P.109、右列6行目に203系の運転区間が「10月1日ダイヤ改正で晴れてアラバン延伸となった。」と記述されております。これについては私自身が9月29日にTutuban~Alabangのコミューター運用に203系が充当されていることを確認しておりますし、この改正においてはTutuban~Alabang間の時刻の変更等はいっさいないものと思われます。(2012年3月4日改正時のものを引き続き踏襲)


PNR(フィリピン国鉄)近況報告

2013年02月10日 20時33分54秒 | フィリピン
1月12日報告の記事以来のブログ更新になってしまい、今回、中京地区で活躍する117系について述べる予定でしたが、2月3日から8日までの6日間、フィリピン、マニラへ行って参りましたので、その報告からさせていただきたいと思います。
とは言っても、今回の訪比は鉄道目的でありませんので、あまりご報告できることはありませんが、PNR(フィリピン国鉄)本社へ訪問することができましたので、担当者とのやりとりと私なりに見て感じたことだけをご報告いたします。


まずはTutuban~Alabang間のコミュータートレインの近況についてですが、韓国ロテム製DMUの車両が不調ないせいか、国鉄色とブルートレイン色の2編成のキハ52が毎日運用されているようです。
キハ52専用の運用はあるようですが、日によって変更もありますので、運用や時刻については駅や本社で確認が必要です。
なお編成については以下のとおりです。
←Tutuban Alabang→
キハ52-122+キハ52-127+キハ52-137(国鉄色)
キハ52-121+キハ52-120+キハ52-102(ブルートレイン色)


前回9月の訪比時には運用されている様子がなかったブルートレイン色のキハ52は、毎日確認を行っておりませんが、4日と7日に運用している姿を確認しています。


また、部品取りとして供給された新潟色のキハ52-123は昨年9月と同様な位置に留置され続け、前回とあまり変わりがないようです。


続いて、Tutuban~Biñan間のCommexについては依然として203系4連が使用され続けておりますが、Tutuban~Alabang間のコミューターには以前と比べてあまり充当されなくなったようです。4日は修繕庫でお休みで日中駆り出されることはありませんでした。
編成については以下のとおりです。
←Tutuban Alabang→
M203-10+M'202-7+M203-11+Tc203-107


また、他の203系の整備状況ですが、転入整備が途中で止まってしまったのかエメグリ帯の車両も存在しており、自国の会社で組み立てられる5台分の発電機は本来昨年の12月にPNRに納入される予定でしたが、現在も納入されていないとのことで、納入が遅れているようです。到着しだい搭載工事にかかるものと思われ、整備後はTutuban~Calamba間に充当され、この区間に1日4往復の列車が設定され、同時にAlabang~Calamba間のホーム嵩上げや新駅設置の予定が行われるようです。(時期は未定)


続いて、Manila~Bicol間の長距離輸送について、簡単に報告いたします。
現在もこの区間の列車は運行されていませんが、昨年、Lucena付近で発生した橋崩落により不通となった状況ですが、ようやく仮の橋が完成したようで、8日にManilaからBicol地方へ試運転列車を走らせたようです。(4日に予定していた試運転が8日に延期)
今後の本格的な営業については来月3月を目処に運行が再開されるとのことで、まずはTutuban~Naga間にBicol Exp.を運行再開させるようです。
Lucena付近での橋崩落により損傷を受けたと思われるCar1はブルートレインカラーに塗り替えられ、もう1両の14系寝台車も綺麗にブルートレインカラーに塗り替えられていました。


おそらく、遅くとも稼ぎ時のホリーウィーク(今年は3月下旬)までには運行が再開されるのではないかと思われますが、キハ59(こがね)も以前と同様にIsarog Exp.として運行され、状況によっては本来の終点駅であるLegazpiまで長距離列車が運行される可能性もありえます。
と言うのは今まで不通になっていましたLigao~Legazpi間に数ヶ月前にキハ59を使用して入線させ、テストランを行ったようで問題はありませんが、ただしこの区間の軌道状況は25k/m以下制限でないと危険であるということをPNR担当者が述べておりました。
その他、Sipocot~Naga間のコミュータートレインは1日2往復運行されているようですが、Naga~Ligao間については平日、休日ともに運行されていないとのことです。(以前は休日のみ運行)

今のところ出番のないキハ59(こがね)もManila~Bicol間の運行再開時には運行される可能性があります。


以上、簡単に報告いたしましたが、4月にも訪比を考えておりますので、もし時間がありましたら、PNR本社訪問ならびに乗車を試みたいと思っております。