マニラ首都圏におけるフィリピン国鉄(PNR)の運行は3月27日で終了し、翌日28日からは完全に運行が停止されるようです。
通常、Alabangで2本の列車の夜間滞泊があり、その2本の列車は翌日朝にTutubanへ営業列車として返しますが、翌日28日から完全に列車の運行は停止されるようです。
ですので、ファイナルトレイン(最終列車)は27日夜の列車番号MSC1818、Tutuban18:16発→Alabang19:51着が下りの最終、列車番号MSC2131、Alabang20:03発→Tutuban21:38着が上りの最終となるようです。
使用される予定の形式についてはEMUの203系ですが、場合によってはINKAのDMU8100系が使用されることも想定されます。
使用される予定の形式についてはEMUの203系ですが、場合によってはINKAのDMU8100系が使用されることも想定されます。
また、最終日の27日、Tutuban-Gov.Pascual-Bicutanルートの列車も運行されるようですが、同ルートの列車が運行された場合、Gov.Pascualからの列車はTutuban着が20:53ですので、実質のファイナルトレインはMSC2131になります。
1892年、約350年のスペイン植民地支配から開放されようとしていた時期に米西戦争によりアメリカが新たな支配者となり、そのような時期に開業したのがフィリピン国鉄でしたが、132年にもおよぶ長い歴史の中で、フィリピン国鉄は新たな場面を迎えます。
マニラ首都圏においてはClark〜Manila中心部〜Calambaを通る南北通勤鉄道(NSCR)の整備が実施されていますが、今後はこの南北通勤鉄道がマニラ周辺の大きな大動脈になりうる鉄道として生まれ変わる予定です。
また、今まで活躍してきたフィリピン国鉄の203系をはじめとする車輛はCalamba以遠のCalabarzonやBicol地方で活躍が期待されていますので、今後もこれらの車輛の動向に注目しておきたいところです。
まずは、ファイナルデーに向けて残り2日間のフィリピン国鉄の終焉に注目です。
写真は今年1月に撮影したもので、ファイナルトレインには非常に残念ながら乗車ができませんので、私なりにお別れということで、私が作成したヘッドマークを飾ってみました。
ヘッドマークはフィリピン国鉄のエンブレムにフィリピン語でさよならを意味する「Paalam」、日本語の「さよなら」と添えて作成してみました。