Asian Railway Plaza

アジア各国の鉄道やJR南武線の話題などをお届けします

青系色で活躍するジャカルタの103系

2011年07月30日 20時50分42秒 | インドネシア
先日はジャカルタの103系の新色がJR東海色になったことをお伝えしましたが、それに関連して本日は103系の話題を少々述べていきたいと思います。

低運の編成がBalai Yasa Manggaraiで検査入場し、東海色へと塗り替えを行っていましたが、もう1編成の高運については検査が来月頃のようですので、運行されているのではないかと思っておりました。私がジャカルタに滞在した7月18日~20日において、18日、19日ともに運行されている姿を見ることができず、どこに留置されているのか消息がつかめませんでした。19日の昼前にDepok車庫を伺ってみると、車庫中央に留置されている姿を発見することができました。


2008年4月から8月にかけて新潟色から塗り替えられたこの色もいよいよ見納めということもあり、再度、形式写真を撮影しました。3年も経過すると外板も所々剥がれており、鋼製車両のメンテナンスが大変なことがわかります。


PT.KAIからいただいた運用表によりますと、7月7日改定の運用では103系が1運用を担当していますが、どうも東急の8500系がその運用に充当されています。
なお、103系の運用は以下のとおりです。
Dp4:50→Jak5:36 5:50→Dp6:45 7:10→Thb7:59 8:02→Dp8:48
Dp14:50→Mri15:26 15:35→Dp16:10 16:30→Thb17:17 17:25→Dp18:12 18:15→Boo18:40 18:55→Dp19:20 
Dp=Depok、Jak=Jakarta Kota、Thb=Tanah Abang、Mri=Manggarai、Boo=Bogor

ジャカルタ滞在最後の日の20日朝、ホテルから列車が見えますので、103系の運用でJakarta KotaからDepokへ向かう列車を確認すると、この朝に充当されたのは残念ながら8500系でした。ほとんど諦めかけていたなかで、夕方、Manggaraiで待っていると何やら青い電車の姿が見え、最後の最後に103系を見事ゲットすることができました。


ついでに最後の記念にということで、ManggaraiからTanah Abangまで103系に乗車しました。途中、Sudirman駅でこの列車がTanah Abang行きにも関わらず多くの乗客が乗ってきました。どうも座りたいがためにわざわざ逆方向の列車に乗ることがジャカルタでは当たり前のようですが、これって本来であれば正規の運賃を払う必要があるのではないかと思います。


Tanah Abang駅で折り返し、Depok行きになります。5分ほど停車したのち、多くの乗客を乗せ、Tanah Abang駅を出発していきました。今度来る時は、この編成もおそらくJR東海色に変更されているのではないかと思いますが、青系の姿もこれで最後かと思うと少々切ないような気持ちにもなりました。


なお、現在、103系はBogor車庫所属となっております。
編成表については以下のとおりです。(左の数字は編成番号)
25 Mc105 M'231 T246 T'c597
26 Mc153 M'321 T210 T'c632
27 Tc359 M654 M'810 T'c384
28 Tc815 M752 M'2009 T'c822 

念願のBicol Expressに乗車

2011年07月27日 09時20分37秒 | フィリピン
先日はフィリピン、インドネシア遠征シリーズということでジャカルタの103系東海色の話題をお伝えしましたが、本日はフィリピン国鉄のBicol Expressについてお伝えしたいと思います。

昨年9月、北陸で使用されていた14系寝台車がJR東日本から10両譲渡されましたが、フィリピン国鉄では各区間での整備が遅れたことなどにより、Bicol Expressが6月29日にようやく運転再開しました。
使用車両は12系改造のリクライニング車と14系2段寝台車であり、運行区間はTutuban~Naga間377.57kmで、発車時刻については以下のとおりです。当面の間、1編成しか整備されていないため1日置きの運行となり、8月頃からもう1編成を用意して毎日運行することを予定しています。

Tutuban→Naga(下り)
Tutuban18:00→Blumentritt18:05→Espana18:10→Pasay Road18:31→Alabang18:56→ Binang19:17→Calamba19:43→Sanpablo20:33→Lucena21:34→Agdangan23:00→ Plaridel23:36→Gumaca0:00→Hondagua0:45→Tagkawayan1:46→Ragay2:39→Sipocot3:26→Libmanan3:40→Naga4:00

Naga→Tutuban(上り)
Naga18:15→Libmanan18:41→Sipocot18:57→Ragay19:44→Tagkawayan20:36→Hondagua21:46→Gumaca22:27→Plaridel22:51→Agdangan23:22→Lucena0:43→San Pablo1:44→Calamba2:33→Binang2:59→Alabang3:20→Pasay Road3:45→Espana4:06→Blumentritt4:11→Tutuban4:15
終点駅のみ到着時刻です。

時刻を見ていただければすぐにわかりますが、始発駅の発車時刻が18時台であり、終点駅の到着時刻が朝4時台となっており、日本の寝台列車の時刻よりも早く、日本人からするともっと遅い時刻で運転してほしいものです。

続いて料金ですが、Tutuban~Naga間の料金は、寝台車が950ペソ(約1700円)、リクライニングシート車が548ペソ(約1100円)で、7月16日までについては正規の料金より20%の割引価格が適用されているため、寝台車は760ペソ、リクライニングシート車は438ペソとなっていました。

文章を書くのが苦手ですし、話が長くなりますので、写真に対してそれぞれコメントして、乗車記を述べていきたいと思います。

私が乗車した7月11日はTutubanからNaga行きBicol Expressが運行されており、乗車することにしました。乗車率が多いのか少ないのか全く情報がありませんでしたので、当日お昼過ぎ、フィリピン国鉄に訪問するついでにTutuban駅で尋ねてみると、寝台車の利用者は少なく問題なく乗車できるよとのことでした。また、切符の発売時間については16時頃から発売するので、また来てくださいと告げられました。

とりあえずは安心したのですが、NagaまでBicol Expressで行って、帰りも翌日のBicol Expressでマニラに戻って来るのもいいのですが、スケジュール的に余裕がありませんでしたので、Nagaからは飛行機で戻ることとし、以前、フィリピン国鉄の旧Tutuban駅があったTutuban Centerのショッピングモール内にあるトラベルエージェンシーで航空券を購入しました。また、食堂車がついておりませんので、夕食を予め用意しておかなければなりませんが、フィリピンでは最も人気のあるジョリビーでチキンジョイのセットを買い、やはりフィリピンならではのビール、サンミゲールを購入しました。

なんだかんだでTutuban駅に戻ったのが17時過ぎになってしまいましたが、切符売場で寝台車1人を告げると手書きで切符を発行してくれました。Bicol Expressは既に入線しているのですが、駅構内には17時30分過ぎ頃にならないと入れないとのことでした。
入場が開始されると待っていた乗客が一斉にBicol Expressに乗車しました。

Bicol Expressの編成はDL(918)+スハネフ14-29+スハネフ14-28+12系リクライニングシート車の4両編成です。


18時ちょうどに出発するとゆっくりとしたスピードでマニラの混沌とした市街地内を走りました。各駅のプラットホームでは日本の大都市と同様に通勤客が列車を待っていました。

下の写真はEspana駅。


Pandacan駅の手前ではマニラの母なる川、パッシグ川をゆっくりしたスピードで渡りました。


Paco駅を過ぎると左に大きくカーブし、South Super Highwayに続くOsmana Ave.に沿って進みました。

リクライニングシート車を覗いてみると乗車率は約80%程度と高く、逆に寝台車のほうはそれぞれ13人、7人とかなり乗車率は低くなっていました。


Pasay Roadでは低いほうのホームに停車しました。


乗務員は指定席の一覧表(乗客名が記載されている)に目をとおし、乗客の確認を行っていました。


私の席はというと、もちろん寝台車でありますが、私のところのコンパートメントには私以外だれもおらず、少々淋しい感じでした。やはり連れがいたほうが旅は楽しいのかもしれません。(意味ありげな文章ですいません)
なお、枕やシーツ、毛布はなく、車内は日本の列車に比べ冷えてますので、毛布は予め必要かもしれません。


夕闇が迫る中、落ち着いたこともあり、ここで夕食にありつくことにしました。
先程、ジョリビーで購入したチキンジョイと少々生温くなってしまったサンミゲールを飲みながら、南国ムードの漂う椰子の木とまではいきませんが、マニラの市街地を眺めながら夕食を堪能しました。
なお、フィリピン国鉄では12系を改造したダイニングカー1両が既に竣工していますが、使用の予定については今のところわかりません。


マニラ南部の交通拠点でもあるAlabangに到着した頃には、既に日が暮れていました。


Alabangを過ぎると高い建物もないため、外を眺めても沿線に建つ家々の明かりしか見えませんでした。退屈なので車内をウロウロとするとイケメン4人組が車内をパトロールしていましたが、彼らは一応鉄道警察隊のようです。


21:50、Lucenaに20分ほど遅れて到着。駅を覗いてみるとこのような夜中にもかかわらず子供達の姿が見られました。


Lucenaを過ぎたところで床につくことにしましたが、あまりにも車内が冷えすぎてなかなか熟睡ができませんでした。ウトウトとしているとHondaguaに30分ほど遅れて到着しました。更に寝るように努めましたが、やはりこの寒さではなかなか寝ることができず、朦朧としている中、気がついてみたらSipocotに到着しました。


もうあまり寝られないのだから起きることに徹し、車内の散策をしておりました。リクライニングシート車の様子を伺うとマニラ市街地では車内で映画が上映されていましたが、このような深夜では減灯され、車内が静まりかえっていました。
4:50、Libmananに1時間ちょっと遅れて到着し、数人の乗客が降りていきました。


次の停車駅がNagaということもあり、水浴びができませんでしたので、洗面所で歯磨きと頭を洗いました。


5時を過ぎると明るくなり、田んぼの中をひたすら走っていることがわかりました。


リクライニングシート車の様子をもう一度確認すると、乗客らもお疲れのご様子でした。


Naga駅到着10分前には乗務員が"Naga、Naga"と車内を歩きながら連呼していました。


列車は約1時間半ほど遅れてNagaに到着し、乗客らはNagaの街へと消えて行きました。


このあとすぐにNaga発Sipocot行きコミュータートレインに乗車しようとしたのですが、Bicol Expressが遅れていたため到着と同時にすぐに発車してしまい、このコミュータートレインには残念ながら乗車することはできませんでした。

下の写真はSicopot行きで、私の視界から消えていきました。


Nagaに到着したBicol Expressで、このあとNaga駅付近にある三角線で方向転換を行いました。


朝陽を浴びながら、三角線を使って入れ換えするBicol Express。


いかがでしたでしょうか。断片的なレポートしかできませんでしたが、興味のある方は一度Bicol Expressに乗車するのもいかがかと思います。
今後のBicol Expressの予定については、8月頃に毎日の運行が予定され、10月頃にはLegazpiまで運行されることが計画されています。
また、21日現在、編成は寝台車1両+リクライニングシート2両に変更されています。
他の譲渡された14系寝台車も投石防止ネットの貼り付けが行われていますので、順次使用されるものと思われます。ソロの使用については使用されるのかどうか、今のところわかりません。

最後に本当かどうかわかりませんが、Bicol Expressは8月31日まで運休のようです。(理由はわかりません)

ジャカルタ103系-JR東海色に変更

2011年07月24日 20時10分35秒 | インドネシア
7月10日から22日まで、フィリピン、インドネシアと遠征して参りましたが、フィリピン、インドネシアともにとても収穫があり、非常に満足しております。
今回の主な目的としては、当初からフィリピンにおいてはフィリピン国鉄に昨年JRから譲渡された14系寝台車のビコールエクスプレスに乗車すること、インドネシアにおいては検査中の103系に新色を確認することと、現地での203系の様子を確認することでした。残念ながら203系はいまだにジャカルタに到着しておりませんので、確認することができませんでしたが、上記の2つの事項には念願が叶いましたので、まずまずの遠征であったのではないかと思っております。この他、鉄道以外に現地で用事を済ませておりますが、こちらも順調でしたので、また時期をみて簡単に報告したいと思います。

まず、私として最も注目していたジャカルタの103系新色の話題ですが、こちらから報告したいと思います。
ジャカルタには7月17日の深夜にマニラから入り、18日~20日の間、現地の状況について情報収集、乗り鉄、撮り鉄を行いました。
103系低運は6月頃から検査入場すると聞いておりましたので、ちょうど良い時期を見計らって訪問しました。検査が行われているBalai Yasa Manggaraiは入場するのに許可証の取得が難しく大変でしたが、現地の電車区の上の地位におられる方が同行していただいた結果、無事に工場内を見学することができました。
まずは当工場の電車検査部門のトップにおられる方とお会いすると、昨年、私の方でデザインしたものが机の上に広げられ、この中でJR東海色を採用したとことが述べられ、非常に感動しました。理由については聞くことを忘れてしまいましたが、おそらくEkonomi車両で現在主流になっている白色にオレンジ色帯ベースが元になったのではないかと推測しております。

続いて、工場の中に案内されると従来の青系色の車両の奥に白色にオレンジ色+緑色帯車両の姿が見られました。


1秒でも早くその姿を拝みたい気持ちにかられ、急ぎ足でクモハの前面を見るとまさにJR東海色そのものが採用されていました。


若干、帯が実際の東海色に比べ細く、大部分を占める白色はメタリック調のものが使用されていましたが、細かいところを気にしなければまさにリバイバルJR東海色の出現となりました。


18日現在で、ほぼ完全にこの東海色に塗られたのはMc153 M'321の2両のみですが、現在入場中の他の6両も同様に東海色に塗られるとのことです。

光沢感のあるメタリック調の白色が採用されています。


こちらはM'321で、やはり光沢感があります。塗料はJR西日本から取り寄せたようです。


オレンジ色、緑色帯はこのような感じです。


いかがでしたしたでしょうか。来月にはこの編成が出場し、代わりに高運の編成が検査入場し、同様に東海色に変更されるとのことです。
103系ファンにとっては堪りませんが、早くこの東海色がジャカルタの街の中を走る姿を見てみたいものです。
鉄道模型をやっている方はカトーの東海色4両を使ってジャカルタ仕様を作ってみるのも面白いですね。

Jakarta103kei joho

2011年07月18日 22時55分42秒 | インドネシア
Selamat malam.
Honjitsu mo romaji de shitsurei shimasu.
Sakihodo Balai Yasa Manggarai wo homon shimashita ga hikuun no 103 kei 8 ryo ga kensa wo uketeiru tokoro wo kakunin shimashita.
Osoraku shashin wo mire ba bikkuri suru ni chigai naika to omoimasu ga nanto atarashii iro wa 119 kei demo saiyo sareteiru JR Tokai shoku ga saiyo saremashita.
Domo watashi kara teian sasete itadaita 15 no sample no uchi kara sono 1 tsu to shite JR Tokai shoku wo teian shimashita ga masaka saiyo sareru to wa yume ni mo omotte imasen deshita. Toryo wa JR Nishinippon kara no toriyose no yode shiro iro dake ga JR Tokai de saiyo shita iro to kotonari metallic no shiroiro ga saiyo sarete imasu. Mc153 no unit ga kirei ni JR Tokai shoku de nurarete imashita node chikai uchi ni sono shashin wo up load shitai to omoi masu.
Nao takaun no hensei ni tsuite wa raigetsu kensa nyujo suru yode genzai no ao iro wo kicho toshita mono wa sorosoro mirarenaku nari sodesu.
Mata nanika arimashitara hokoku itashi masu.

PNR Bicol Express ni josha

2011年07月13日 19時06分53秒 | フィリピン
Magandang umaga po sa inyong lahat.
Umalis ako sa Tokyo papunta sa Pilipinas noong July 10 at nakasakay na ako sa Bicol Express mula sa Tutuban hanggang sa Naga noong July 11. Talagang nag-enjoy ako pagsakay sa Bicol Exp.

Nihongo no font ga nainode romaji de kakimasu.
Minasan, kombanwa. Tadaima Cebu ni orimasu.
7 gatsu 10 nichi ni Tokyo wo shuppatsu shi Filipin ni kite ori masu. 11 nichi ni Tutuban kara Naga made Bicol Exp. ni josha suru koto ga dekimashita. Honto ni Bicol Exp. ni josha si tanoshimu koto ga dekimashita.

Kuwashii koto wa kikoku go ni nobemasu ga Bicol Exp. no gaiyo ni tsuite wa ika no toori desu.
Bicol Exp. wa 1 hensei shika youi ga dekite imasen node 1 nichi oki ni unten sarete imasu.
Tutuban18:00 ni shuppatsu shi Naga ni 4:15 ni tochaku shimasu. Gyaku wa Naga wo 19:00 ni shuppatsu shi Tutuban ni 5:00 ni tochaku suru to omowaremasu.
Hensei wa kikansha 1 ryo+series 14 2 dan shindai 2 ryo+series 12 reclining seat 1 ryo desu.

Jikai wa 18 nichi koro ni Jakarta no tetsudo jijo ni tsuite hokoku shimasu.