Asian Railway Plaza

アジア各国の鉄道やJR南武線の話題などをお届けします

ジャカルタの高運の103系、東海色に変更

2011年12月31日 19時26分45秒 | インドネシア
今年も残すところあと数時間となりましたが、今年1年の鉄道の出来事で私自身にとってトップニュースと言えば、ジャカルタの103系が東海色に変更されデビューしたことです。
半年前にもこの件について述べましたが、昨年から今年にかけ私自身15のカラーリングを考え、中には岡山で活躍した103系マスカット色、南武線や横浜線の205系バージョンカラー、中央西線や末期には関西線(名古屋口)で活躍した東海色の103系など実在したカラーリングも含め提案させていただきましたが、その中でまさか東海色を採用していただくとは私にとっては夢のような出来事でした。
今年7月のジャカルタ訪問時にBalai Yasa Manggaraiで初めて東海色に塗装された低運103系と対面でき、9月の訪問時においてもManggarai工場に入場中でしたが、10月にMc153の編成が4両編成で営業開始し、その後もう一方のMc105の編成と併結し、8両編成で活躍していました。
また、高運の103系は10月5日にManggarai工場に検査入場し、東海色に変更されるのか、それとも別の色に変更されるのか注目されていましたが、低運と同様にTc359の4両編成は東海色に変更され、Mc105の編成と同様に前面の帯中央部にPT.KAIの新ロゴマークが付されています。


上の写真の左側の高運の車両はTc359で、右側の車両はT'c597です。
低運の編成は12月初め頃に環状線内において床下から煙を出し、すぐにBukit Duri車庫に収容されたようですが、床下機器の不調によるものかその後Manggarai工場で修繕を行っているようです。

下の写真はPT.KAIの新ロゴマークです。


高運の編成も低運の編成と同様に室内についても大掛かりな修繕が行われているようで、床の張替え、シートの取替えなどが行われるものと思われます。


Tc815の4両編成については、下の写真のとおり東海色へ変更されておらず、これから実施されるものと思われます。写真の車両はTc822です。


左の車両はM752で、右側の車両は低運の車両群と思われます。


来年早々には低運、高運の両編成ともに営業に入りまだまだ活躍し続けるものと思われますが、私も103系が活躍するかぎり活躍の姿を追い続けるために、頻度と滞在期間は少なくなりますが来年もジャカルタへ行ってみたいと思います。

今年1年、頻繁にブログの更新ができませんでしたが、来年は無理をしない程度にできるだけ103系や南武線、インドネシア、フィリピンを中心に話題を提供していきたいと思っております。

写真は全てMas Kresna

最近のPNR203系の動き

2011年12月30日 22時57分03秒 | フィリピン
先日、フィリピン国鉄(PNR)のことについて、簡単にご報告しましたが、まずは最近の203系の動向について述べてみたいと思います。
PNRにはマト67、53~55の4編成、計40両が9月と11月に譲渡され、12月15日時点でTutuban駅及びヤードに全ての車両が留置されていました。Tutuban駅及びヤードはある程度の留置スペースがあるもののやはり40両となりますとかなりのスペースが必要となり、これ以上の車両を留置するスペースがほとんどないようです。各車両の留置状況図については、現在作成中のため後日地図にして掲載させていただきたいと思います。


先日も述べましたように203系の使用方法については、1編成を5両編成として使用する予定で、冷房装置の使用とドアの自動開閉を前提に改造する予定です。MGに電力を供給する上で発電機を車内に取り付ける予定で、先週、Tc203-107の1両がDLに引かれCaloocan工場に入場しました。
私が訪問した15日時点でこのTc203-107の側引戸ガラス部分はすでに鉄板のようなもので潰され、他の車両についてはこのような改造は受けておりませんでした。


このような側引戸ガラス部分を潰す工事ですが、同様にキハ52についても実施されております。投石による被害を防止するため、本来であれば投石防止ネットを装着できれば良いのですが、この部分に装着するのは不可能ですので、ガラス部分を鉄板のようなもので塞いでおります。


203系の使用については早くて来年1月を予定しているようですが、先日も述べましたように1ヶ月という短期間で本当に整備できるのか疑問ですし、5両編成8本を改造整備するには多少時間がかかるのではないかと思いますので、203系の活躍する姿を頻繁に見かけるにはもう少し先になるのではないかと推測しております。
また、PNRのラインカラーはオレンジですので、常磐線カラーからラインカラーのオレンジに変更されるのか注目されます。

下の写真はT'c202-5です。

南武線、稲城市内下り線高架化切替工事レポート

2011年12月27日 20時02分01秒 | 南武線
先週23日夜から24日朝にかけて、南武線矢野口~府中本町間の下り線高架化切替工事が実施されましたが、私もその様子をウォッチングすべく、登戸~立川間を列車とスクーターで観察に行って参りました。

23日午前中、下り線の地平時代もこれで最後ということで、2時間ばかしウォッチングを行いました。
下の写真は稲城長沼駅下り線ホームから上り線の列車を撮影したものですが、この下り線ホームも次の日から使用されなくなるため、記念に何枚か撮影してみました。


川崎寄りにある踏切からも立川方面に向かう列車を撮影してみました。


続いて切替工事が実施される23日の夜ですが、まずは矢野口駅に行ってみることにしました。
登戸~矢野口間に下り線のみを使用し、単線運行される列車に乗車してみましたが、列車間隔は30~45分に1本と少ないにもかかわらず、乗客はそれほど多くなく、目立った混乱もなかったようです。
矢野口発登戸行き列車は下り線を逆走するかたちで運行されましたが、各踏切には警備員が常駐し、安全性が確保されていました。登戸駅においてはこの列車は下り本線(1番線)で折り返し、中線(2番線)と上り本線(3番線)は川崎方面への折り返し列車として使用されていました。なお登戸~矢野口間に充当されたのはナハ51編成であり、行先表示は登戸行きは「登戸」、矢野口行きは「臨時」を表示していました。


登戸から再び矢野口行き列車で矢野口駅に戻りましたが、矢野口~府中本町間は列車が運行されていないため、この駅と分倍河原間に代行バスが前回の切替工事と同様に運行されていました。
前回よりも利用者が少ないためかバスの運転間隔も頻繁でないようで、閑散とした感じでしたが、混乱を来たさないためかバスが何台か待機していました。今回、運行されたのは京王バスのみのようであったようで、車体前面には「各停」と書かれた幕も掲示されていました。


続いて私はスクーターで府中本町まで行き、府中本町~立川間に封じ込められている列車を観察してみることにしました。府中本町~立川間の列車運転間隔はおおよそ30分間各と普段よりも1/2~1/3程度と少ない状態でしたが、こちらの区間もいつもとは乗客が少なく、目立った混乱もなかったようです。
この府中本町~立川間に充当された編成はナハ8、11、36、47の4本であり、府中本町では列車は折り返すことができないため、一旦武蔵野貨物線方面へ回送されていました。
気になる行先表示ですが、前回の切替工事においては「府中本町」という行先表示がなかったため白幕で運行されましたが、今回は今年4月からの快速運転に伴い方向幕も一新し、かつ「府中本町」も追加されたため、初めて「府中本町」を表示した列車を見ることができました。なお、立川行きについても今回は「立川」を表示していました。


立川まで列車に乗車し、再び府中本町まで戻り、府中本町駅の駅前で代行バスの様子を眺めていました。
バスは川崎行きに接続する最終バスで、利用者は思ったよりも少なく閑散としていました。


再びスクーターで是政橋を渡り、高架工事の切替工事が行われている多摩川橋梁付近に行ってみることにしました。
この場所に到着したのが既に深夜の0時を過ぎており、軌道工事はほぼ終了したいましたが、架線関係の工事が行われていました。


最後は代行バスのバス停の様子を観察すべく、稲城長沼駅の停留所に行ってみました。この停留所は稲城長沼駅商店街近くの川崎街道に設置されていましたが、やはり利用者は皆無のようでした。ちょうど武蔵中原行きに接続する最終バスが到着し、そのシーンを撮影したものですが、このバスが発車したのち今まで発電機によってバス停を照らしていた灯かりも早々に消されてしまい、もの悲しくなってしまいました。


以上、高架化切替工事の様子を簡単にレポートしましたが、高架化された下り線は私自身まだ体験しておりませんので、時間がありましたら高架化された下り線をウォッチングしてみたいと思います。

南武線、稲城市内下り線高架化まであと1日

2011年12月22日 23時22分11秒 | 南武線
いよいよ明日24日から悪天候でなければ稲城市内矢野口~府中本町間、第2期区間の下り線が高架化されるのですが、先日10日に稲城長沼駅及び南多摩駅の見学会が実施され、私も忙しいながらも1時間30分ほどで見て参りました。

いずれの駅も高架駅下が見学会の入口になっており、入口で稲城市内連続立体交差事業のパンフレットをいただき、ヘルメットをかぶった上で高架ホームへと上がりました。
稲城長沼駅の下り線ホームは、下り中線(3番線)と下り本線(4番線)で構成され、将来的な線路配線自体も武蔵中原駅のようなかんじになります。
ホーム中央部にはエレベーターが設置され、立川方にエスカレーター、川崎方に階段が設置されています。


稲城長沼駅川崎寄りには武蔵中原駅と同様にダブルクロスのポイントが設置されています。下り中線(3番線)は川崎方面への折り返し用列車として使用され、この川崎方面行き列車は高架上り線を使用することななります。


立川方の下り中線(3番線)はレールが下り本線と繋がっておらず、あくまでも川崎方面折り返し用ということであることがわかります。


高架駅下の通路では駅周辺の昔の写真や駅周辺で展開されている区画整理事業の模型が展示され、市の職員が説明を行っていました。


高架工事の手順を示す施工順序図も紹介され、車両はなんと私の好きな103系高運転台でした。今も走っていれば高架上を走る103系を撮影するに違いありませんが非常に残念です。


続いて南多摩駅に行ってみることにしました。
南多摩駅でも稲城長沼駅と同様に南多摩駅周辺の写真と駅周辺の区画整理事業の模型が展示されていました。
ヘルメットを受け取りホームへ上がってみるとホーム中央部にエレベーターが設置され、川崎方にエスカレーター、立川方に階段が設置されています。
川崎方のホーム先端まで行ってみるときれいなカーブを描いており、光線状態の良い時間帯であればちょっとした撮影場所になるに違いありません。


一方、立川方を見ると新たな府中街道が下を通っているため、矢野口駅の鶴川街道交差部と同様にアーチ橋となっており、景観的にも南多摩駅を代表するようなオブジェになっています。上り線高架時には府中街道も4車化され、渋滞も飛躍的に解消されるものと期待されております。


とりあえずは明日実施される予定の下り線高架切替工事をレポートし、後日ブログ上で述べていきたいと思います。

フィリピン国鉄探訪

2011年12月20日 20時41分36秒 | フィリピン
先週の14日~18日にかけてマニラへ行って参りましたので、簡単にご報告させていただきたいと思います。今回は台北経由のチャイナエアラインで安く訪比したため、正味3日間の時間しか取れず、他にも用事がありましたのでフィリピン国鉄(PNR)調査に充分な時間が取れませんでしたが、それでも15日、16日と2度もフィリピン国鉄本社訪問及びTutuban駅構内での撮影ができましたので、わかる範囲で報告したいと思います。

今年9月と11月、マニラに到着したキハ52の7両、キハ59(こがね)の3両及び203系40両は全てTutuban駅構内及びヤードと修繕庫に留置され、キハ52の4両とキハ59(こがね)の3両が投石防止ネット装着済みで、その他のキハ52の3両と203系全車両については、整備待ち(未整備)状態でした。

Tutuban駅上にあるフィリピン国鉄本社から駅構内とヤードに留置されている車両を眺めることができ、以前のような広いヤードも手狭になってしまいました。


こちらは先程の本社から見た方向とは全く逆で、駅北側からTutuban駅とフィリピン国鉄本社を眺めています。
左側(東側)から留置されている車両を簡単に説明しますと、キハ52新潟色3両、14系寝台車及び12系ダイニングカー計3両、14系寝台車4両、12系Commex4両、そして203系13両となっています。


日本ではこのような203系とキハ52のツーショットの光景は非常に違和感がありますが、フィリピン国鉄では何でもありのまさにHalu-halo(フィリピン語でごちゃ混ぜという意味)を呈しています。
203系40両は全てこのTutuban駅に留置され、車両の向きが一定方向に留置されているものもありますが、バラバラであったり、MM’ユニット同士で組成されていなものもありますので、実際に使用するにあたっては車両の向きの統一とMM’ユニットとして組成する必要があるかと思います。
先日も申し上げたように203系の使用方法については、発電機を車内に搭載させ、大きさ的に車体全体の約1/3程度とのことですので、発電機室と客室を2重のパーテーションで仕切り、発電機から440vをMGに供給し冷房装置を使用することと、ドアの開閉についても自動ドアとして使用する予定とのことです。
早ければ来年1月を目処に整備し、使用したいとのことですが、来年1月を目処とはあまりにも時間的に無理があるようで、私の推測としてはもう少し整備に時間がかかるのではないかと思っています。
1編成の両数については5両1編成ということで、単純に5両編成8本に組成されるようです。また、MGが160KVAであり1両が30KVAですので、2M3Tになる編成についてはギリギリ使用可能と思われます。
使用する区間については、マニラ首都圏のコミュータートレインやビコール地方のコミュータートレインでも使用するとのことで、フィリピン国鉄全線で活躍するのではないかと思われます。


キハ52については、国鉄色の3両は投石防止ネットが装着され、マニラのコミュータートレインとしてTutuban~Alabang間で使用されていますが、冷房装置がないためか運用は少なく、朝1往復とクリスマス期間中の夜間臨時列車1往復に限定されています。
キハ52が充当される列車は、朝は列車番号101のTutuban5:05発Alabang6:00着と列車番号102のAlabang6:05発Tutuban7:00着の1往復。夜間については列車番号147のTutuban発19:30発Alabang20:25着と列車番号148のAlabang20:30発Tutuban21:25着の1往復に充当されています。ただし、時々ロテム製造のDMUが充当されることもあり、かつ逆にキハ52がロテム製造の運用に充当されることもあります。私がフィリピン国鉄に訪問した15日も夜間の臨時列車に充当される予定であったキハ52に乗車しようと企てていたのですが、キハ52を運転できる運転士は2人しかおらず、任務にあたる予定であった運転士はその奥さんの突然の病気により、看護しなければならないとのことで、充当される車両はロテム製造のDMUに変更されてしまいました。いかにもフィリピンらしいエピソードですが、当日偶然にもその任務にあたる予定であった運転士と御会いすることができ、奥さんを看病するどころかぷらぷらとぶらついているだけで、たださぼりたいだけなのではないかと感じたしだいです。


フィリピン国鉄のDLに引かれたキハ52国鉄色が構内を行ったり来たりしていました。


一方、新潟色のキハ52の4両ですが、キハ52-123は国鉄色と同様に投石防止ネットが整備されていましたが、その他の3両についてはいまだに投石防止ネットが整備されておらず、下の写真のとおりTutuban駅構内の6番線に留置され、きれいな姿を保ち続けています。いずれは投石防止ネットが取り付けられると思われますので、このシーンを撮影したい方は今のうちかと思われます。


キハ59(こがね)についてですが、キハ52と同様に投石防止ネットが取り付けられました。何かのイベントの際には使用されるとのことです。


2ヶ月前に報告しましたDMU6編成がいまだに修繕が行われておらず、使用不能のままになっています。今後、修繕が行われるのか心配ですが、また訪比の際にはこの編成の様子を伺ってみたいと思います。


今回は主に撮影に徹し、フィリピン国鉄の現状と計画について、担当者と話す機会が多くありませんでしたが、Legazpiまでの運行については早くても来年1月頃、CaloocanやCalambaまでのコミュータートレインの運行は目処がたっていません。
以上、簡単に報告させていただきましたが、詳しいことについては後日述べていきたいと思いますし、また数ヶ月後にも仕事と合わせて訪比したいと思っております。

ご無沙汰して、申し訳ありません。

2011年12月03日 19時33分04秒 | その他
タイトルのとおり、ここ1ヶ月ブログの更新が出来ず申し訳ありませんでした。言い訳にはなりませんが、仕事の忙しさと11月13日に自宅近くで交通事故に遭遇してしまい、ブログの更新をする余裕がありませんでした。交通事故による怪我のほうは左足を剥離骨折してしまい現在でも左足を庇いながら歩いていますが、擦り傷とはちがい思ったよりも治るのに時間がかかり、関節サポーターをしながらリハビリに努めています。

そのようなことは言いながらも仕事の忙しさと足の不自由さは現在もあるのですが、実は今月14日から18日までフィリピンに行くことにしました。クリスマス前の12月前半出発であれば、航空券代もCI(台北もしくは高雄経由)ですと4万円以下であり、直行便の約6万円に比べて安く、LCC並みの値段でありますが、その破格の値段に触発されてしまい思わず予約してしまいました。今回は正味3日間と短いですが、フィリピンに行ったらもちろんのことフィリピン国鉄を訪問することを考えております。
川崎の埠頭に留置されていたマト53~55の3編成、計30両が先月8日夕方に川崎港を出発し、14日午後4時頃にマニラに到着し、その30両もTutuban駅構内に運ばれたようで、前年の14系寝台車10両、今年9月に到着した203系10両、キハ52が7両、キハ59(こがね)が3両の計20両、そして先程説明しました203系の30両と、ここ最近JR東日本からの譲渡が相次ぎ、フィリピン国鉄の車両はジャカルタの電車区間と同様に大半が日本の車両で占めています。今後も日本からの車両譲渡を計画しているようですが、どのような車両が譲渡されるのかその辺を探るとともに、フィリピン国鉄の現状、計画を調べてみたいと思っております。

もちろん、時間のあるかぎり南武線ウォッチングや103系、通勤・近郊形車両を求めて遠征したいと考えておりますので、その度にご報告させていただきたいと思っております。