Asian Railway Plaza

アジア各国の鉄道やJR南武線の話題などをお届けします

Alabang駅周辺の現状

2010年11月07日 22時51分15秒 | フィリピン
本日は先日からの続きということで、フィリピン国鉄の話題について述べたいと思います。前々回1月の訪比時において、マニラ首都圏のコミューターサービス区間はTutuban~Bicutan(起点から20.62km)でしたが、前回訪問9月の訪比時においてはBicutanからマニラ首都圏南郊の交通ターミナルであるAlabang(起点から28.09km)に延伸し、フィリピン国鉄は南方方面からの交通機関として、ますます重要な役割を担っています。延伸を機にAlabang駅はMetropolisというジープニーやバス乗場を備えたデパートの東隣に移動し、ジープニーやバス利用客とフィリピン国鉄利用者の利便性が画期的に向上しました。

下の写真はMetropolisの隣に設置された新Alabang駅とRotem車のDMU。


現在、この新Alabang駅は1面1線の駅であり、複線化の工事が進行中で、下の写真のようにその複線部分の用地はほぼ確保できているようです。あとは線路敷設を行うのみとなっており、近々その工事が実施されるのではないかと思われます。

下の写真は新Alabang駅から南方向(Calamba方面)を望む。


旧Alabang駅については、現在使用されていないものの、駅本屋、プラットホームが残され、切符販売員以外はここに常駐しています。また、この駅からTutuban方面にスケーターが不法行為ながら営業しており線路沿線の足として活躍しています。


私もこのスケーターに何回か乗車したことがありますが、ここのスケーターは小型のエンジンが付いておらず、全て人力により動かすものです。線路も単線のため時々お互いに反対方向へ向かうスケーターと鉢合わせしますが、その際、人数の少ない方、または単独もしくはより数の少ない方向のスケーターが相手側に対して道を譲ることになり、1度スケーターから降りる破目になることもありました。料金がいくらであったのかはっきり覚えていませんが、トライシケル(サイドカーの付いたオートバイ)に比べ料金を騙すことも少ないですし料金も安いので、もしご興味のある方は是非お試しいただければと思います。