Asian Railway Plaza

アジア各国の鉄道やJR南武線の話題などをお届けします

祝・横浜線開業100周年-思い出の103系

2008年09月17日 00時08分18秒 | 横浜線
9月は横浜線開業100周年にもあたる大きな節目のため、できるだけ横浜線の話題を提供していきたいと思います。私はもともと南武線沿線で生まれ育ったため、南武線の車両の変遷を見ながら国鉄の通勤形車両に魅了されたわけですが、南武線の新性能化は101系により達成され、南武線と同じ東京南西部を走る横浜線においては103系により達成されました。南武線を走る101系は中央線や総武線、赤羽線などで使用された車両が転入したため、黄色とオレンジ色(一時期、黄色と水色もあります)の混色編成が長い期間見られ、横浜線においては京浜東北線や山手線で使用された車両が使用されたため、こちらでは103系の水色と黄緑色の混色編成が長い期間見られ、南武線とは対照的でした。私は地元の南武線の混色編成に触発されたのか、小学生の頃から横浜線の駅まで歩いて、横浜線の103系の混色編成を見てよく堪能したものです。横浜線は南武線に比べるともっとのどかであり、小机より八王子までが単線であったにもかかわらず101系よりも新しい103系が使用され、103系に対する憧れのようなものを抱きました。昭和53年には南武線にも101系の冷房車が登場しておりますが、横浜線においても冷房車が投入され、毎年の両線区の冷房化率を見ても、ほとんど横浜線の方が先を行っていましたので、いつも横浜線の方が優遇されておりました。昭和54年には早くも横浜線にATCタイプの車両が登場し、横浜線に対する憧れが一層強まったものですが、先頭車両だけがATCタイプの冷房車であるものの、中間車は非冷房車といういわゆるキセル編成のため、冷房装置を搭載していながら冷房が効かないという編成が多くありました。昭和58年12月現在でもこのようなキセル編成は18本中の6本もあり、毎年、冷房改造を行うとともに品川区などから蒲田区に冷房車を転入し、代わりに非冷房車を転出させ、少しずつキセル編成を解消していきました。
横浜線の営業係数も成績が良いせいかもしれませんが、JR化後の昭和63年には山手線に次いで205系が投入されたのは横浜線であり、103系全車を置き換えました。(横浜線の103系さよならは平成元年2月26日) ちなみに南武線に初の103系ATCタイプが登場したのは平成元年1月であり、奇しくも横浜線からの転入車両でした。(Tc717の編成は昭和63年12月に中原区に転入したものの習志野区へ貸出し)
写真は205系の投入時期に相原駅にて撮影したもので、編成はおそらくTc313 M133 M'246 T217 M199 M'354 T'c704と思われます。編成の中間のT217は横浜線で唯一のAU712冷房装置搭載車かもしれません。