in Switzerland  酪農場の国にて

ただいま、復興支援中。
このブログは著者の恩師・知人・家族への近況報告です。

弔問

2008年10月05日 | Japan
今夏に交通事故で急死した大学オーケストラの同期Fのマンションを訪ねて、始発に近い新幹線に乗り込み、沼津市近くまで行ってきた。彼のご両親、奥様、そして2人の子供の5人が出迎えてくれた。主にご両親が大学オケ時代の彼の様子をお聞きになられたい様子だったので、思いつくまま話をする。

ちょうど実家にあったヨーロッパ演奏旅行の写真を持参していたので、あの時のエピソードや、楽器を買うためにいろんなバイトをしていたこと、アンサンブルがとても好きだったことなどを話した。思い出話をしながら、この6月に彼が出演した地元オーケストラの演奏会のDVDを見させて頂いていると、4歳になった長男R君が「パパ」と画面を指す様子に何とも言えなかった。

子供さんの面倒やお茶の準備等で、奥さんとはゆっくり話することができなかったが、「オーケストラの同期で何か支援できないか検討中で、先日お葬式に伺ったメンバーが改めてご連絡させて頂くと思います」と伝えて帰ってきた(一応、現役中は代表を務めたので、卒業してもその役回りは付いてまわります)。

駐車場まで一家5人で見送りに来てくれて、R君が最後に私へ一言、
「交通事故に気をつけてね」
泣きそうになるのを必死にこらえながら、R君を空に抱え上げてお別れの挨拶。1時間半ほどの滞在だったが、留守中のF君を彼の家族と一緒に待っているような錯覚を感じた。訪問してよかった。


追記 1>
当日は、霊前の彼の遺影と御骨にすっかり気が動転してしまい、お線香をあげにいったのに、それを忘れてしまったことを帰宅してから思い出した。何やってるんやろ。ごめんF君

追記 2>
数日後に米国行きの機内から外を見る(写真)。R君の「パパはね、天国にいるんだよ。だから飛行機に乗ったら、パパに会えるんだよ」という言葉をふと思い出した。

追記 3>
亡くなったFのWebsiteより「ヨーロッパ演奏旅行記」よくそんなに詳細を覚えていたなあと感心。ちなみに、文中のOくんとは私のこと。本人を偲んで一定期間だけ公開することにする。

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