in Switzerland  酪農場の国にて

ただいま、復興支援中。
このブログは著者の恩師・知人・家族への近況報告です。

こんなに暑かった?

2007年01月17日 | Weblog
戻って参りましたスリランカ。で、今日は今年初の現場訪問。完成が来週に迫った集会施設を見に行く。2階会議室の窓から見る景色は、まるでリゾートに来たような気分になる(写真)。ほんでも、この足場の組み方には・・・。肝心の完成状況も、外壁塗装、建具、電気配線、外構等まだまだ残っている。

外気温は30度強。冬の日本から戻ってきた自分には、辛い一日だった。

本が出版される

2007年01月17日 | Japan
自分も一部執筆させて頂いた災害復興に関する本が出版された。こうした形で自分が活動してきた内容が文章となって出版されるのは達成感があって嬉しい。海外でも地道に情報発信を続けていくことが、将来につながっていくのかなと漠然と感じ始める。

神戸の震災から、もう12年になるのですね。

出版物のご案内

2007年01月17日 | Weblog
(このところ宣伝内容ばかりで申し訳ありませんが、)
自分も一部執筆させて頂いた本『災害復興ガイド-日本と世界の経験に学ぶ-』が、先日クリエイツかもがわより出版されました。様々な専門家な方が日本国内での災害事例を中心に寄稿されておられます。

日本初の「災害復興ガイド」本、専門家らが刊行

こうした形で自分の記述した文章が出版されるのは、達成感があって嬉しいですね。海外でも地道に情報発信を続けていくことが、将来につながっていくのかなと漠然と感じ始めています。

神戸の震災から、もう12年になるのですね。

講演会ご報告

2007年01月10日 | Japan
今日は人前で講演をすることになった。年末に「(日本に)帰ってきてるんなら、ちょっと話をきかせてくれへんかな」との電話を頂き、「あ、いいですよ」とすんなり返事をした結果が、このような展開へとなった。

今回は休む気満々で日本に帰ってきたので、仕事関係の資料はほとんどスリランカに置いてきていた。手持ちのデータと現地スタッフや東京事務所の協力を得て、なんとか様になったプレゼンを仕上げて会場に向かう。

前半は、大学関係者の方々、役所の方々、NGOの方々、新聞記者など20名ほどの多彩な参加者の前で話をする。後半は車座になり、ゼミのような雰囲気で行われた。インドネシアやパキスタンで起こった災害への復興活動される方々のご意見も頂き、私自身も非常に勉強になった。「いかに被災者とともに復興活動をしていくかが、彼らの将来的な幸せにつながる」と、長田の復興過程をみてこられた神戸の人々の言葉は説得力があった。この貴重な機会に感謝したい。

後輩や以前の職場の方々も来てくださり、予期しなかった再会を心から喜ぶ。またここを読んで来てくださった方、おおきにです。

声の年賀状

2007年01月01日 | Japan
今晩、先週収録のあったラジオ番組の放送があった。10分ほどにきれいに編集されてあり、自分でも驚いた。地雷の話も内戦難民の話もカットされていたが、番組の構成としては当然だろう。自分の声を聞きながら、大変だったことをいろいろ思い出していた。昨年初頭の日記が少し現実のものとなり、つまり活動の成果が出たことに満足する。

多くの人から反響を頂いたが、一番嬉しかったのは、Hさんと祖母からの感想であった。昔の職場関連で知り合ったHさんは、目が悪くて字が読めないため、毎年電話で新年のご挨拶をする。今年は「ラジオ聞いてや」と連絡しておいた。すると、放送が終わるとすぐに電話がかかってきて、「今年は幸先がいい」とめちゃくちゃ喜んでくれた。

ここでHさんの話を少し書きたい。自分の目が普通の明かりでは見えにくくなっていることを、中学になって気がついたHさんは、板前の道を選んだ。その選択した理由を聞くと、調理場はいつも明るいからだそうだ。それでも視力が落ち続け、40歳をすぎた頃、どう頑張っても包丁を握ることができなくなった。

そこで紆余曲折あった後、視覚障害者のための職業訓練センターに入り、鍼灸師になるための訓練生として3年間を過ごした。同時期に隣の職場で働いていた私は、たまに訓練生の試験台としてマッサージを受けたり、逆に建築物の使いやすさを知るために多くの訓練生に話を聞いたりしていた。そのうちに、話が合うHさんと彼と同年代の元上司らとで飲みに行く機会が多くなった。

Hさんは、目がよく見えないかわりに耳が鋭い。また過去の経験も手伝ってか、声音だけでたいてい私の体調や忙しさを当てる。したがって、隠し事ができない。こっちも開き直るしかなく、よく相談にのってもらった。そのHさんに喜んでもらえたことが嬉しかった。

話は戻って、番組中は祖母の病室で一緒に聞いていた。目をつぶってじっと聞いていた彼女の感想は「よかった」の一言だけ。それでも、目頭が熱くなっている様子がわかり、それが私には十分だった。

『あけましておめでとうございます。多くの読者の方々には、これまで励まして頂いたことを感謝しています。今年もよろしくお願いします。』