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in Switzerland  酪農場の国にて

ただいま、復興支援中。
このブログは著者の恩師・知人・家族への近況報告です。

きたー!

2009年07月24日 | 学校建設
家具を積んだトラックがVakaraiの学校にやってきたと、現場職員からの電話。一応、現物を見るまでは信じ(られ)なかったのだが、写真のトラックが10台くらいやってきたことを聞いてちょっと安心。

それにしても、教育省から何の連絡もないのに、いきなり椅子や机が到着するところが、やっぱりスリランカ。誰が運ぶとか、割と高価な視聴覚教室の機材を誰が管理するとか、決まってない。うちの機関の責任外ではあるのだけれど、開校式前に紛失してしまっては、支援団体(ドナー)から責められることは間違いないので、調整役をかって出る(私は、うちの職員に指示するだけですが。。。)。

届いた椅子や机は、仮設校舎で勉強している学校の児童や生徒たちが、一生懸命に率先して運んでくれた。彼らも新しい教室で学べることを心待ちにしているようだ。

ごぶさたしております

2009年07月22日 | 学校建設
きがつけば一ヶ月以上も更新が滞り、ご心配おかけしました。
一応、毎日仕事はしています。また追々更新していきます。

学校の校舎引渡しを終えました(写真)。業者との戦い(支払いに関して)は、まだ終わっておらず、弁護士を交えて日々が騒がしく過ぎていきます。教育省が用意する机や椅子はまだ学校に届いていません。

完成間近?

2009年06月17日 | 学校建設
東海岸Batticaloaで工事中の学校がもう少しで完成する。中庭にあった倉庫も片付けられ(写真)、予定よりは遅れているがまあまあとしよう。しかし、詳細の仕上がりは、ため息が出るくらいに荒いところもある。

ことあるごとに、「スリランカは日本と違う」と言い訳する業者に、「お前らにプライドは無いのか」と漏らすと、スリランカ人職員が「あいつらにあるのは金儲けのことだけ」と。そないにあっさり片付けてもらっては困る。

今日は現場で大事な会議やったのに、例のコンサルタントが下痢とかで朝になってドタキャン。ふざけるなと思いつつ、代わりに会議を仕切る。契約途中でも辞めさせたいが、その煩雑な手続きと現状維持の苦労をバランスにかけて、現状維持とする。頭が痛い。

コンサルタント

2009年04月08日 | 学校建設
例の学校事業、規模が大きい割に、うちのスタッフの人件費がなく(誰や予算案書いたのは~)、実は数名でまわしている。いくらなんでも、それには無理があるとのことで、コンサルタントに設計監理を手伝ってもらっているのだが、こいつがいけてない。手抜きをする、施工業者の肩をもつ、意見を批判ととらえる等々、勘違いも甚だしい。過去の施主らによって甘やかされてきたのだろう。前評判に騙され、その代償に頭が痛い日々。

仕事を終えて、シンハラ正月休暇前で、夜10時まで開けている店に買い物へ。CDコーナーもやっていて、店員に見繕ってもらってCDをいろいろ聞き比べた後に数枚購入。あー、こうした生活はかなり久しぶりやなと。

前途多難

2009年04月01日 | 学校建設
竣工予定が一ヶ月ちょっとに迫った現場にやってくる。工事は一応進行しているものの、納期には間に合わない可能性が高い。2月始めに、やり直りを命じた屋根の工事もまだ仕上がっていないし(写真)。どうするかな。

試し塗り

2009年01月08日 | 学校建設
小学校校舎部分は先行して8割近く完成しているので、壁や柱の色を検討する(写真)。日本語でいうところのやわらかめの色に落ち着いた(外壁はCounty Cream、柱は Flint Grey等々)。

学生の頃は、模型にしてもあんなに色にこだわっていた(ような気がする)のに、今となっては何でもいいから早く決めようとしている自分がいた。要は、現場で決めなきゃいけないことが、山のようにあるのだ。自分はほとんど何も知らなかったのだと気づかされ、この事業の機会を与えられたことに感謝。

6割完成

2009年01月08日 | 学校建設
BatticaloaのVakaraiで工事中の小中学校校舎建設が6割ちょっとまで完了した。これまでで1.5億円ほどの工事費を支払った。工期には1ヵ月半の遅れが出ており、業者は半分開き直った態度をとっているが、最終的に遅れた分の違約金を払う話になると、あれこれ理由を出してくるので、今のうちから、先方の云々の理由で遅れていることを文書に記載しておく。

建物は。屋根があがると見栄えが大きくかわると実感。生徒を600人ほど入れる講堂(写真)もまあまあの進捗状況。作業員に、ヘルメットと靴は着用するようにと業者に指示をしているが、なかなか行き届かない。現場のゴミは、前回怒鳴っただけに、散らかり具合が大分ましになった。


学校建設

2008年11月06日 | 学校建設
中学校校舎の2階部分の工事が始まった(写真)。11ヶ月工期のうち約5カ月が過ぎ、進捗状況は43%程度。時間にルーズなスリランカの事情を踏まえると、なかなかの出来(って、満足の程度が低いんやけど)。もうすぐ雨季に入る、その前に進行具合を稼いでおきたい。

建築資材が届くたびに、陸軍兵士たちがやってきて中身を調べる。武器や爆弾などが反政府軍に流れないように、そういったものが入っていないか念入りに調べる。こうした光景にも慣れたけど、いつも違和感がある。

反政府軍がらみで、現場労働者も陰で兵士や警察官に職務質問や嫌がらせを受けているらしい。こちらとしても事実を調べたいのだが、まるで教師が教室で「このクラスにはいじめがありますか?あったら先生に教えてください」と言っても生徒らが何も発言しないように、事実を正確に調べる手段がない。労働者は、仕返しを恐れているのだ。

建築業者とのかけひき

2008年09月23日 | 学校建設
いくら人道的支援をしているからといって、仕事を請け負う施工業者も、人道的な対応をしてくれるかと言ったら大間違い。そりゃ、向こうは商売やから利潤をあげなあかんわけやけど、そこまで手抜きするかって、こちらの想像を超えるほどの施工精度と現場監理。

少し注意したぐらいでは何も変わらないし、書面通知したら倍以上の分量で言い訳がつらつらと。よくもそこまで大嘘を並べられるなと、別の意味で感心感心。一方で、そんな非生産的な議論に巻き込まれる空しさを毎回味わう。ちょっと抽象的にしか、ここでは書けんけど、だから人のいい日本人は海外でよく騙されるんや、と納得。

大手といわれる会社の現場でもこんな仕事がまかり通っているようでは、設計監理会社や施主(Client)のモニタリングの技量が問われるし、最終的にはこの国の発展も難しいかと。

内戦の影響で

2008年08月30日 | 学校建設
他国と違い、スリランカでは外国人がテロの標的にされることはまずない。だから必ずしも安心というわけではないが、直接事件に巻き込まれる可能性は少ない。それでも、先日のアフガニスタンで拉致後に殺害されたNGOの日本人男性の事件は、スリランカの援助業界の人々にも影響を与えたと思う。

そんなことを考えていた一週間が終わる今日、コロンボでしばらくなかった爆弾テロが昼前に起こった。北部Kilinochchiの政府軍の攻撃に反抗する反政府軍の仕業と見られている。事件の一報が携帯電話に入ってくるとやはり気が滅入る。

北東部Trincomaleeで最近、戦闘が激しく行われ送電線が破壊された。現地のセメント工場もその被害を受けて、セメントの出荷が大幅遅れて、Batticaloaの学校の現場工事も数日停止することに(写真)。セメントを毎日数百袋使っているので、セメントがやってこないと仕事が進まない。天候でも人足でも資金繰りでもない理由で工事が遅れていく。せっかく、遅れを取り戻しつつあったのに。