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in Switzerland  酪農場の国にて

ただいま、復興支援中。
このブログは著者の恩師・知人・家族への近況報告です。

長かった。。。

2014年04月16日 | Haiti
昨年3月後半から、格闘していた敷地での工事がやっと始まった(写真)。何度図面や設計詳細をやり直して(スタッフにやり直させて)、何度役所にお伺いを立てて、何度資金提供団体(ドナー)に説明をしたことか。今年2月中旬に全ての許可が出てから(長かった)、やっと入札作業に入り、今日に至る。

現場では今のところ、関係者(建設会社、役所、近隣住民、ギャング等)の利害が一致している(らしい)ので、表面上は大きな揉め事もなく進んでいる。

ボートに乗る

2014年04月13日 | Haiti
スリランカでもそうだったのだけれど、ハイチでも泳げない人が結構多い。その理由はいろいろあるのだろうけど、日本では学校の授業で(ほぼ強制的に)教えてもらえるのは、ありがたい。

なので、ハイチではおぼれないような遠浅のビーチが、地元の人々には人気がある。日がかげって涼しくなると、たくさんの人が出てきて、本当にイモの子を洗う状態になるが、皆はしゃいで楽しそうだ。

今日は何人かと船頭さんの漕ぐボートに乗って、少し沖まで出てみた。海面をそよぐ風が心地よい。皆泳げないのに、カメラや携帯をばっちり持参。濡れたらどうするのやろうと、危機管理の概念は毛頭もない。そんな自分も、陸に預けるのを忘れてきた。まあ、いいか。

点滴

2014年04月07日 | Haiti
朝起きた時から、お腹の調子が悪いなと思ったのだけれど、朝から会議があるし、まあ会社行ってから様子見ようと思ってたら、昼前からめまいが。

診療所で見てもらったら、食中毒による(下痢や嘔吐で)脱水症状らしいとのことで、点滴(750ccぐらいの)を3本うたれて、その間は爆睡。

夕方4時前に職場に戻って、何事もなかったように、仕事する。大ボスGにだけは、昨日同じものを食べていたので事の始終を知らせたのだが、どうやら昨日のBBQが原因ではないらしい。

海水浴日和

2014年04月06日 | Haiti
大ボスGに誘われて、共通の友人Vの海の家に日帰りで遊びに行った。

午前中は少し波が荒れていたのだけれど(写真)、昼からは穏やかで鮮やかな海面が広がっていた。

お昼は皆でBBQをして、わいわい食事をしたのだけれど、その前後は自由行動。自分はVの息子(9歳)と宮崎アニメ映画(豚になってしまった両親を助ける話)のイタリア語版を視聴、Vは溜まった報告書書きに精を出し、大ボスGはシュノーケルで水中を散策。

その模様をアメリカ在住のこれまた共通の知り合いR(会計担当、産休中)に話すと、大ボスGはFund探しで埋蔵金を見つけたのか?、とのコメント。うまい。。

Detachment

2014年04月02日 | Haiti
異動の話をハイチのスタッフにどう切り出そうか、迷いに迷っていた。仲の良い同僚からはDetachment、Detachmentと助言されつつも、そうできない自分がいた。そうこうしているうちに、誰ともなく(たぶんボスか本部関係者が喋っているのだろうけど)事務所内で噂が広まってきたので、スタッフの皆を集めて直接話す。

本気で落胆しているようすで、異動時期の延長や再考を迫ってくる者もいた。自分がもっとHappyにしていたら、反応も違ったのかなと思いつつ、自分も今回の異動には戸惑いを隠せなかった。

うちの部署はいろんな試練を乗り越えてきたFamily(家族)のようなものとスタッフの皆が口にしてきたし、自分でもそう思ってきた。自分をFather(父というよりも神父に近い?)と陰で呼んでいる彼らと離れることと引き換えに、本部に異動して得られるチャンスは何だろうか。

あと何回、『Bonjour!』と彼らに朝の挨拶できるか、考えるだけでも辛いが仕方ない。

都会っ子

2014年03月25日 | Haiti
1ヶ月ほど前に捻挫した右足首が、ほぼ完治したので久しぶりの現場へ。

捻挫がくせになっている体質に加えて、不自然な段差が多い物理的条件や自分の不注意さにより、ハイチに来て4回目(年1回の割合)。今回は以前よりひどくなかったので、杖生活までには至らなかった。

話を戻して、現場での話。

いつものように子供らが自分のところに寄って来る。住宅密集地なので、都会っ子とでも言えるのだろうか、ちょっとしたグループがそれぞれ男女別にあって、住棟の隙間や通りの脇で遊んでいることに気がついた。

ペットボトルでつくられた車で遊ぶ男子グループ。


携帯電話プリペイド・カード売り子の横で、おしゃべりする女子グループ。


カメラを前にお互いがポーズを取り合うところも、都会っ子らしい(と思う)。

青天の霹靂

2014年03月12日 | Haiti
スタッフと仕事で話す時は誤解を招かないように、英語の慣用句とかは使わないようにしている。それでも日本語の熟語と同じように、使った方が表現が豊かになるのは事実。自分が響きで好きなのは、out of the blue で「思いがけずに」とか「突然に」と意味がある。

その前にbolt(稲妻)をつけて、 a bolt out of the blueで「青天の霹靂」となる。英語と日本語で同じ色が登場するのが面白い。そういえば、The grass is always greener on the other side of the fence.(隣の芝生は青い。)もそうだ。正確には緑やけど。

さて本題に入ると、会社から人事異動のメールが来て、次は本部(スイス)に行くことになった。普通はポジションごとに公募がかかって、選ばれた者だけが異動していくのだけれど、今回は例外的な処置だろう。まだ正式な日程は決まっていないが、数ヵ月後に引越か。青天の霹靂だ。

日曜の食事会

2014年03月09日 | Haiti
先週のカーニバルにハイチにやってきた親戚(在外ハイチ人)らと食事会をするからと、友人に誘われてある邸宅でのお昼ご飯に参加。前菜からはじまってグラタンや、メインのヤギ肉まで、ワインとともに美味かった。家の住人より、使用人の数の方が多い豪邸だった。

食事の後は、クレオール語の会話で盛り上がっている大人たちを横目に、アメリカン・スクールに通う子供らとテレビ・ゲームで遊ぶ。任天堂Wiiなるもの(初めて触った)で、ダンス対決するも遊びなれている奴らにかなうはずもなく。一方で、途中参戦した親戚らしきおっさん(自分もおっさんだが)は、振り付けも気にせず曲にあわせてクネクネ踊り、周囲を爆笑の渦に。たしかに楽しんだ者勝ちだ。

水、今すぐ。

2014年02月24日 | Haiti


ハイチの町中の看板や装飾は、職人さんが描いて、とても凝ってあることが多いのだけど、今日見かけた給水車の文字のやる気のなさには驚いた(写真)。実は、それを狙ってデザインしていたり?

ハイチの水道管が整備されているのは町のほんの一部で(統計とかあるのかな?)、給水車や井戸に頼っている人がほとんどやと思う。自分の家も給水車から2ヶ月に1回ほど水を買って、裏庭の貯水槽に入れてもらう。貯水槽とかタンクがない家庭は、女性や子供達が朝晩水汲みをしに地域の(ほとんど私営やと思われる)水汲み場までバケツを持ってやってくる。

お葬式

2014年02月22日 | Haiti
友人Cの父親が病気で亡くなったので、他の共通の友人Yとお葬式に参列する。キリスト教信者だったので、教会で式があげられた(写真)。まず告別式(というのだろうか、お棺に入った姿に最後に挨拶する)が朝6時半から始まった。驚くほど開始時間が早いのは、有名な教会なので昼のよい時間帯は結婚式用にあてられているとのこと。

その後、教会(本堂)に移動して、神父さんが式を進めていく。クレオール語なので、ほとんどのことはわからないが、間々に賛美歌が入り、粛々と進行されていく。都会だからか、本人が病気がちで周囲の人々の心の準備ができていたのか、前回自分が参列した式よりも、とても静かに事が進んでいった。

歌の中でペルーで有名な『コンドルは飛んでゆく/El Condor Pasa』の旋律に仏語(多分)の歌詞がつけられたものがあった。昨年亡くなった自分の祖母が大好きな曲で、よくリクエストをもらっていた自分の中学生時代がとても懐かしく泣けてきた。ハイチでこの曲が歌われているのは地理的に近いからだろうか。

朝9時前に終わったので、参列した友人Yと朝食を済まし、解散。夜、父親を亡くした友人Cを誘って再び集まり、飲み屋に行った。幼少期から再婚した母親と暮らしていたので、父親との思い出はそんなにないといいつつも、寂しそうだった。