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水道週間 犬山浄水場を見学

2015年06月05日 19時50分13秒 | 見学

今週は水道週間です。新聞に愛知県企業局の広告が掲載されていて、その中には県営浄水場を一般公開するとありました。
岐阜県民である私には関係ありませんが、県営水道がどのようなものか知りたいと思い、見学に出掛けたいと思いました。我が家から一番近いのが、犬山浄水場で見学してきました。


目にとまった新聞広告です。
愛知県企業庁の広告で県営浄水場を一般開放するというものでした。
岐阜県民の私には関係ない事なのですが、3月に知多市の佐布里池へ梅を見に行った時に「水の生活館」へ寄りまして、少し「水」に興味を持っていました。
http://blog.goo.ne.jp/gifu2212/e/bcb51857bbf6f1d05395cbd9d836bd66


犬山浄水場の全景です。
場内を金網越しに撮影しました。
カーナビを犬山浄水場にセットして向かいましたら、カーナビは犬山浄水場へ誘導してくれましたが、フェンスの外でトンでもない場所に導きました。



ぐるっと廻って浄水場内に入って来る事が出来ました。
管理本館に向かいます。




これから本館に入ります。




本館の玄関で見学の受付です。
受付に置かれた電話から事務室に電話を入れました




受付で戴いた資料です。
上は犬山浄水場の全景です。
下は木曽川から取水した水を場内で浄水して市や町へ送られます。例えとして言うならば、木の幹が県営水道で枝が市や町の配水管です。枝に着いている葉が、各家々といえます。根で水を吸い上げ、葉に水を送ります。




犬山浄水場の場内平面図です。
木曽川から取水した水が犬山導水ポンプ所から送られてきて、分水井へ来ます。ここで場内で浄水する水と愛知用水へ送る水に分かれます。
分水井から着水井へ、そして沈殿池へと送られます。そしてろ過池。浄水池を経て市町へ送られます。




上の部分が、浄水場のあらましと各設備の説明です。
下の部分は水を作る仕組みで、木曽川から取水した水が場内で生活水として作られ、各市町に送る行程を図解しています。




事務室から来てくれたのが田中さんです。
雨の中。
場内を案内してくれました。




最初に向かったのが分水井です。




木曽川で取水した水がここで表面に現れました。
ここから愛知用水へ送る水と場内で浄水する水に別れます。




分水井から見た場内です。
右奥の円柱状の所が導水井で、導水井から4つの系統の沈殿池に水を送ります。




左のフェンスが有り、階段のついている円筒状の施設が導水井です。
導水井から沈殿池に来た水に薬品を混ぜて攪拌します。
設備の先端にはモーターが付いています。




広大な沈殿池です。
沈殿池は4つの系統から成り立ち、1つの系統には4本の沈殿池から形成しています。沈殿池の長さが60メートルもの長さが有ると説明してくれました。




画像では判り難いですが、大きな板のプロペラが回転しています。




雨の中で傘を差しながら丁寧に説明してくれた田中さん。
沈殿池の横で話をしてくれたのですが、水には、空気中のチリのようなものが浮遊しているのだそうです。そんな、「チリ」と「チリ」を結びつけるのにPACと言う薬品を使いフロックを作り出します。フロックは言うならばチリの集まりでゴミの塊のようなものです。その塊を底に沈め、上澄みの綺麗な水が次のろ過池へ進んでいきます。




タイミングよくPACのタンクローリーが来ていました。
PACとは無機凝集剤で、ポリ塩化アルミニウムを使っていると話しました。
この後、荷おろしの終わったローリーは帰って行きました。




沈殿池の最終行程です。
表面の水が次のろ過池に進みます。

この沈殿池では、フロックを沈めます。沈んだフロックを大きな板で掻き寄せると言っていました。飲料水となる物なので油分の有る機械は使えない。ワイヤーの付いた板状の設備で掻き寄せるのだと話しました。




草地の下に浄水池が有ります。
この浄水池を経て市や町に水が送り出されます。




管理本館の3階へ案内されました。
コントロールルームでこの施設の心臓部に当る施設です。

下の金魚のガラス水槽を撮影した後にカメラの電源が切れました。
この後に見せてもらったのは、ここからつながる市や町の配水池の状況です。モニターに配水池の水位を表示していました。




コントロールルームから見えたのが隣の部屋です。
ガラス張りで部屋の中の状態が良く見えます。
特に目を引いたのが、ガラス水槽の金魚です。
左の水は分水井の水で、右は1・2系ろ過水と3・4系ろ過水です。
パッと見た感じは右のろ過水が綺麗なのですが、塩素が混じっていて、中和する薬品がチョロチョロと注ぎ込まれていました。左は場内へ入って来た水と同じものです。混濁していても、金魚にとっては薬品の入っていない水の方が暮らし易いでしょう。



犬山浄水場から送られる市町と尾張西部浄水場から送られる市町村です。
犬山浄水場は小牧市や岩倉市などの尾北を担当し、尾張西部浄水場は一宮市や稲沢市など尾張西北部を担当します。赤い線が境界となりますが、水が不足した場合は相互に供給して補完するのだそうです。

この犬山浄水場を見学して疑問が沸きました。
この近辺の木曽川から取水しているのは犬山共同取水口と尾西取水口です。犬山取水口は県営水道と名古屋市の共同となっています。今年3月に尾張広域緑道を歩きました。あの緑道の下には巨大なパイプが通っているのではないかと思いますが、尾張広域緑道の下の部分がどのようになっているのか、サイトの中に説明が有りません。
私の住む各務原市は井戸から水を取り入れています。木曽川の対岸の羽島市は木曽川から取水していないのではないかと思います。愛知県営水道や名古屋市が木曽川から水を得ているのは取水権が有るのでしょう。
岐阜県でも加茂地域や東濃地域には岐阜県営水道が有って給水しています。県営水道の中でも市や町によって水道料金体系が異なるのではなかろうかと思います。

今夜も風呂に入りました。
あの浄水場からの水では無いのですが、シャワーからお湯が出ます。水を使うこと。あのような浄水場から水が来ているのだと思えました。
今回は水道週間をきっかけにして愛知県営水道の浄水場を見学する事が出来ました。
岐阜県営水道でも、かつてはイベントが開かれていました。http://www.pref.gifu.lg.jp/kendo/jogesuido/suido/kensui/jigyou/event/見学する人が少ないためなのか、13年のイベントを持った後は開催されなくなっているのは残念なことです。普段、利用している水に関心を持つ。
今回、隣県の施設で有りましたが、好い機会が持てました。

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