朝顔

日々の見聞からトンガったことを探して、できるだけ丸く書いてみたいと思います。

麦秋

2011-06-06 | 京都の文化(夏)
麦秋(ばくしゅう)と言いますが、実は「秋」ではなくて、「初夏」のことです。季語にもなっているとか。



先日、新幹線に乗って京都から東下りするとき、車窓から滋賀県三上山の山麓に広がる田んぼの向こう半分が赤茶色になっている景色を見ました。

収穫期を迎えた麦が熟し、麦にとっての収穫の「秋」であることから「麦秋」。乾燥した期間でもあるのですがすぐに梅雨が始まるので麦秋は短い季節です。

小津安二郎の映画に「秋麦」とうい名画があります。一見の価値がありますよ。
1951年発表。北鎌倉に住む学者の家庭が舞台。その家族に適齢期が過ぎそうな娘がいてその結婚問題を主題としています(主演:原節子)。終戦から数年後の時代背景ですから、家族や友人の社会的感覚が現代とは異なります。

映画芸術的には、シナリオの静謐さ、撮影シーンの安定などすばらしい。



上の写真は滋賀と三重の県境を越した田んぼんの夕景です。二毛作として田んぼを活用しています。



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