女性と紛争に関する分野、Women, Peace and Security (WPS)は、国連安全保障理事会も優先事項であるとして決議を5本も採択している分野で、紛争化・紛争後・紛争予防における女性への配慮についての枠組みを定めている。有名なのは安保理決議1325号で、50か国以上が1325号を実際に国家レベルで実施している。
WPSを「女性に対する暴力撲滅のための国家計画」に盛り込もうと昨年から画策していたわたし。UNWOMENの組織力の恩恵をうけて、ニューヨークから専門家を招へいして、さらに、実際にわたしが作成する国家計画策定過程でコーチングと技術支援を受けれることに。まあ、簡単にいうと、わたしに家庭教師がついて、女性に対する暴力と平和・安全の問題の関連性をしっかりつける筋道を手伝ってくれるってことなのだ。今回の仕事では、WPS以外にもいろんな分野の専門家から技術支援を受けられるので、とってもとっても勉強になって、胎教にもいいかしらんって思ってしまったりするのである。
↓WPSに関する安保理決議に関する政府高官を対象としたセミナー
ニューヨークから2名きてもらったんだけれど、一人は持病?とかで動けない羽目に・・・・・せっかく来てもらったのに残念。
WPSは、平和部隊とか警察への研修がメインになってるんだけれど(レイプ被害者の保護とか、平和部隊の兵士が派遣先の国でその国の女性をレイプしないようにとか)、カンボジアでは具体的なことよりも、まず国家計画に安保理決議の理念をとりこもうという手法。
↓女性に対する暴力ワーキンググループのメンバーとのセミナー
こういった取組は、世界で初めてだそうで、Cambodia is making a history と絶賛され、政府高官は嬉しそうなのである。実務をやってくわたしとしては、楽しみだし勉強になるけれど、政府高官にはちゃんと実施の枠組みをそれぞれの役所内で作っていく方向でイニシアチブをとってほしいなあと思うのである。