ジェンダーからみるカンボジア

カンボジア社会について、ジェンダー視点から色々な情報をお届けします。

働く女性とビールを飲む男性

2013年02月28日 | 女性の自立

 

 

たまたま発見した、藤原紀香さんが出している、カンボジアのジェンダー関係に対する記述。http://www.norika-cambodia.com/photo/submenu_1.html

「市場で働く人はすべて女性でした。たまに、だんな様が赤ちゃんを見ている姿を見かけましたが、ほとんどが女性。働き盛りの男性は?何をしているの?と聞くと、「昼間は熱いからハンモックでビールを飲んでいるよ。」とカンボジアの人が言っていました。それは冗談かと思っていましたが、学校を見学したときに、女子生徒にどんな男性が素敵?って聞くと「ちゃんと働いてくれる人がいいな。カンボジアは女性ばかり働いているもの。。。」という答えが。とても驚きました。」

↓知り合いからいただいたレジスターで日本語勉強中のこども、レジ係になるかな?

 

 知らない文化に対する印象って、情報を得ることができた狭い視点の中からつくられてしまうことも多いなあ・・・・といっても、田舎の男性は、農閑期は出稼ぎにいってるか、朝からたーらたーらしている人が多いのも事実なのだよなあ。

でも、まじめに働いてる男性も多いんだけれどな・・・藤原紀香さんのカンボジアの印象はこんなかんじになってしまったのであった・・・・・。まあ、彼女もオトコで苦労したからかな?手厳しい視点なのであった。

 

 

 

 

 

 


第二子のパスポート写真撮影

2013年02月27日 | カンボジアの母子保健

 

超安産だったこと&すぐに仕事復帰していることもあって、「3人目いけるね~」ってみんなに言われるわたし。ニンプ生活なんかより、出産の後が一番大変だってことを、みんなわかってないのだ・・・・・

↓毎日、なんとも賑やかで楽しいのである☆

夜中2回の授乳、授乳後に仕事をしてるとあっという間に2-3時間たってしまって、結局夜中に延々と仕事してるのである。

おなかはえんえんとすいちゃうので、夜中にもヨーグルト食べたり、バランス栄養食食べたり、常になにかを食べてるわたし・・・・・・でも、昼間は、母乳育児のため、食事は白いご飯が基本・・・・・

↓ちょっと元気づけるためにビビンバで辛い物をたべる!!

日本で子どもの戸籍登録とかがおわったので、大使館にパスポート申請にでかけることに。

第一子のときはお友達が写真撮影をしてくれたのだけれど、今回は自分のBLACKBERRYで撮影・・・これが超大変。

↓こんな顔ばっかり・・・ちゃんと真正面をむいてくれないのである

↓なんとか撮影できたまともな顔、しもぶくれだなあ・・・・

 

この写真をもって、写真屋にいくと、なんと、日本のパスポート用にちゃんとサイズをあわせて印刷してくれるサービスがあるではないか!!!

↓影をけしてくれたり、すごい技術☆

証明写真を12枚プリントしてもらって3000リエル(80円くらい)。なんとも激安なのである。

 


毎日通ってるDAO COFFEE

2013年02月26日 | カンボジアの生活

 

家では落ち着いて仕事できないので、外に出て仕事をしているわたし。短時間でも集中できるので、いろいろカフェめぐり。そうなのだ、結局、家ではいろいろ雑用をしてしまうので、集中できないのだ・・・・

↓家ではお手伝いさんが悪戦苦闘しているので、上の子もいっしょにお出かけ

毎日通ってるのは、DAOCOFFEE。子どもはみんな知ってて気楽だし、コーヒーはとってもおいしいし、それに、間食でたべる白がゆが1ドルと安いのだ。

このDAOの支店は、ジェンダー系ではけっこう有名な通訳(であり大学ではわたしの同僚)の人が通ってて、彼もPCを持ち込み音楽を聴きながら仕事に集中しているのである。

今わたしがかかえている大きな仕事は、女性省の偉い人たちが国連本部に行って、2週間会議にでて発言する声明文の作成。北京行動計画のレビュー声明5分、政府間ハイレベルトークの声明3分、女性に対する暴力予防の取り組みに関する声明1分、女性に対する暴力被害者へのサービスに関する声明1分、これを全部作ってるのだ。数多くの国連機関もかかわってるので、声明文のドラフトをつくるところからはじまって、英語がネイティブかつジェンダーの大家のひとたちにコメントを出してもらって、BeautifulかつDiplomaticな英語になおす段階にはいっている作業。

ニューヨーク、わたしが行って、会議に参加して声明読みたい・・・・・・

 

 

 


女性省年次総会

2013年02月25日 | カンボジアのジェンダー規範

 

女性省の年次総会。今年は、プノンペンホテルで2日間にわたって開催。

↓メンサムオーン上級大臣がきているのに、欠席している長官が多い・・・・珍しい

毎年思うんだけれど、この年次総会、えんえんと「活動報告」があって、なんとも非効率なのである。数字で研修の数とかを述べる内容で、そんなの配布資料で十分じゃないのかな・・・・とか思ってしまうのだ。

↓子どももいっしょに参加

 

子連れでいると、年配の職員がきて、「何か月?」。「2週間になったところ」って回答すると、「あ、養子もらったのね」と勝手に判断され、周囲にる人にまで「養子もらったんだって~かわいいねえ~」って言い触れ回ってるのである。

女性省、近年の最大の成果は、妊婦死亡率と乳幼児死亡率を減少させて、国連ミレニアム指標を達成したこと。まあ、保健省の成果でもあるんだけれど・・・・・・

↓移動中にちょっと休憩、Jardanは便利な立地☆

ちいさいちいさいわが子を見てると、かわいらしくて仕方ないのと同時に、Vulneableっていう単語がぴったりで、一人でも多くの子どもが生き残れる環境整備って大切だなあと思うのである。

 

 

 

 


はじめての洗車

2013年02月24日 | カンボジアの生活

 

現在使ってるぼろぼろの車を買ったのは、2006年・・・・かな。NGO職員で安月給だったこともあって、日常はバイクでの移動をしていたのだけれど、ある日交通事故に2回も遭遇して、車で移動する必要があるなあと痛感して、当時にしては大金を出して、ぼろぼろとはいえTOYOTAの車を買ったのだ。

最初から運転手を雇ったので(門番を教習所に送ってドライバーとして格上げ雇用)、車のメンテはすべて運転手まかせ。2010年の第一子出産前以降は、いろいろあって自分で運転するようになったけれど、パックさんたちが洗車だけはやっててくれたので、日常車を使うにあたっては困ったことがなかった。のだけれど、パックさんたちが田舎に帰ってしまってから、車が汚い・・・・・・・

↓Seng Lippレストランのクイティエウ、エビ味がかなりきいてるかんじ

というのも、現在のお手伝いさんは、うちの子どもだけでなくってご自身の子どもも2人いて、さらになんでも丁寧にやらないと気が済まない性格らしいので、家の中もめちゃくちゃ、車の掃除どころじゃないのである。自分で洗えばいいんだけれど、そんなの中学生の時以来やったことないし、そんな時間あったら仕事したほうがいいんじゃないかと思ってしまうのである。

そこで、初めて、洗車なるものを試してみることに。

↓1万リエルで洗ってくれるそう

 

すっかりきれいになって、なんとうれしいのである。

↓他人の車、すさまじい洗車のやり方だなあ・・・・

とってもきれいになって、すっきりしてうれしい☆

これからは、ちょくちょく洗車にもってこうっと。

 

 

 


人権擁護のための取組ー大学でのセミナー

2013年02月23日 | カンボジアの生活

 

「欧州における人権擁護のためのメカニズムとASEAN比較」のセミナーが、欧米の専門家を招へいして開催されたので、学生を動員して参加することに。もちろん、女性の権利擁護のメカニズムについても専門家に語ってもらおうと、気合いをいれて参加するのである。なんだか総会屋のジェンダー版みたいだなあ・・

↓法学部の学生がほとんど、でもわたしの学生が前列を陣取ってるのである

欧米での人権擁護の取組も、長い道のりがあったのだけれど、今はちゃんとレビューメカニズムもあるし、人権裁判所でも12000以上の事案がペンディングになってるほどの活躍ぶりなのだそうな。

他方、ASEANでは、やっと人権憲章が採択されたばかりで、まだレビューメカニズムはない・・・・さらに、憲章では、除外規定もあって、人権侵害が正当化される可能性が高いっていう批判もNGOから出ているのだ。

「EUの国の事例で、国内の司法手続きすべてを使い果たして、欧州裁判所でその当該国の判決がくつがえされた事案を紹介してほしい」と質問すると、2つ紹介があったのだけれど、両方ともに女性が軍隊に入ることを拒否されて欧州裁判所に訴えた事例だった・・・ので、ちょっとがっかり。まあ、今となっては、「女性が軍隊にはいれないなんて、そんな法律あったの?」ってかんじなのだけれど、その当時はまだ女性が武器をもって戦場に出ることに否定的な風潮だったのだろうなあ。

↓仕事が「待機期間」に入ってちょっとおちついたので、子どもたちにピンクのお洋服プレゼント

「そんなこともあったねえ・・・・・」って、女性に対する人権侵害を笑えるような時期がくるといいな。はやくくるように、がんばらないとな。

 

 

 


女性と家族の倫理を高める会:年次総会

2013年02月22日 | 女性の自立

 

 

今年も、あやしい「倫理の会」年次総会の時期がやってきた!!!

毎年2月に開催されるこの会議、首相夫人を招待するので、ロジとかいろいろ大変なのだ。

ところが、前日になって、コンポンンチャムからプノンペンに戻った首相夫人が体調不調で欠席ということになり、またしてもロジの変更とか、まあ、ばたばたするのである。

↓450名の参加、すさまじい規模☆

 

 この委員会、「女性は夫に従うべき」などなど女性の倫理をカンボジア全土で積極的に教えているので、私としてはとにかく関わりたくないあやしい委員会なのだ。

↓子どもはどこにでも一緒におでかけ、たまになくけれどたいてい静か

今年の会議には、大量に学生を動員したらしい・・・・・うじゃうじゃとサクラがいるのである。「そんな広いレストランないし、ランチどこで食べるの?」って、すっかり仲良くなったホテルの職員に聞くと、「休憩用のスナックは450人分だけれど、ランチは200人分しか用意しなくていいという指示」だそうな。200人といっても、割引がきいても予算4000ドルかなあ。会議の度に、どこからお金がでてくるのか、巨額のお金がホテルに支払われていて、なんとも納得のいかない気がするのであった。

 

 

 

 

 

 


ジェンダー正義のための研修第3日目

2013年02月21日 | カンボジアのジェンダー規範

 

ジェンダー正義のための研修、3日目。今回は、2,5日の研修なので、これで最終日。

本当は、ジェンダー正義のための研修は最低5日間かかるのだけれど、主催者の予算の関係で2,5日になってしまったのだ・・・・・今回は、次回は7月か8月に、後半の「自分と団体を変えていく」ためのセッションをする予定になっているのである。

↓Masculinitiesについてのセッション、参加者にはちょっとむつかしいのである・・・

活動家のための「ジェンダー正義」研修といっても、カンボジアでは、NGOの人たちはいわゆる「活動家」ではないので、あまり熱意もないし、たんたんと講義を聞いてる学生たちとあまり変わりないのである。でもまあ、ちょっとでも参加者のためになるといいなあと、研修を実施した講師としては、期待するのであった。

↓家に戻ると、子どもたちがいて賑やか☆

研修には、毎日20名ほど参加があって、ニンプは2名。さすが、カンボジア。小さい子どもの親も多いし、ニンプも多いし、日本とはぜんぜん違う環境なのであった。

 

 

 

 

 


ジェンダー正義の研修第2日目

2013年02月20日 | カンボジアのジェンダー規範

 

 

ジェンダー正義のための研修2日目。

↓今回は20名ほどの研修なので、けっこうつっこんだ議論ができる

Masculinititesとpatriarchyに焦点をあてた第2日目の研修内容。フローがむつかしいのだけれど、Powerを基軸に、MasculinitiesがどうPatriarchyにかかわっているか、どうパワーバランスを作り出して女性に対する抑圧や男性が暴力をふるう基盤をつくっているかについて検討する内容。

↓パワー分析のグループワーク

↓パワー、知識、欲望について分析することを通じてMasculinitiesを考える

↓和気あいあいと議論がすすむ

↓Hegemonic Masculinitiesについての発表

権力を持っている男性、Hegemonic masculinities分析では、「カンボジアでは政治家がもっとも権力を持っている」というみんなの意見をもとに議論を進めたこの道ベテランのファシリテーター・・・なのだけれど、政治家と抑圧・女性に対する暴力を結び付けたくないのか結び付けられない参加者がほとんどで、議論が混乱したのであった・・・・・・

 

 

 

 


ジェンダー正義のための研修

2013年02月19日 | カンボジアのジェンダー規範

 

 

地域レベルで作成していた、ジェンダー正義のための研修カリキュラム。

苦労したけれど、カンボジア語になったこともあって、やっとカンボジア語で研修を実施するところまでこぎつけたわたしたち。いやはや、長い道のりだったなあ・・・・・

本来は、出産前最後の大仕事で、無理に日程をくんでもらったんだけれど、結果的には出産後に実施することになってしまった研修。参加者の半数くらいは知り合いだったこともあって、気楽に研修を実施することができることになって、たすかる~

↓Good Men Campaign を実施しているNGOの活動家に対する研修

↓子どもはまたプノンペンホテルに通う・・・・先週も通ったのだ

人権と社会正義のセッションでは、「ゲイ」「少数民族の男の子」「セックスワーカー」などの立場にたって、人権侵害について考えてもらう。

↓パスポートなしで海外へ出かせぎに出ている女性の人権侵害についてのロールプレイ

参加者が、みんな積極的に研修に参加してくれて、講師としてはやりがいがあるのである。

ただ、質疑応答とかにかなり時間がかかって、準備していたプレゼンをする時間がない・・・・・のがちょっと困ったかな。

↓人権について考えてもらうセッション、Self-determinationってなんていうの?

すっかり仲間になった、ROCKの活動家には、LGBT支援の経験を通じて、セクシャリティについて語ってもらう。

↓参加者が女性を描いた図、なんだかよくわからない絵だなあ・・・・

 

研修は2,5日間。子どもをつれて、毎日プノンペンホテルまで通うわたし。活動家たちとの対話は楽しいので、しっかり勉強させてもらおう。