ジェンダーからみるカンボジア

カンボジア社会について、ジェンダー視点から色々な情報をお届けします。

暴力にかかる経済的負担に関する国際会議

2013年01月22日 | 女性の自立

 

 

UNWOMENが主催するアジア・太平洋地域からの専門家を招へいしての今回の会議。

↓朝、ホテルの中を子どもと散策

今は観光シーズン?ホテルは満室、大量の観光客がきてるのである。

↓準備会合の第一目はこじんまりとした会合

テーマは、Costing Violence Against Women

世界で初めて開催される、この議題での会合だそうで、ニューヨークからも出張者が来てるし、60名くらい参加しての国際会議。女性に対する暴力って、司法改革・警察改革・意識改革とかいろんな側面から検討されてきているんだけれど、経済的側面からのアプローチはまだ始まったばかり。

↓子どもは、長髪になってきてて、かわいい髪形になってるのである

 

女性に対する暴力にかかる国家規模でのおカネは、フィージーでGDPの1割程度を最高に、だいたいGDPの7%と見積もられていて、ざくっと国家予算と比較すると、教育費と同じくらいの予算規模。女性が暴力の被害にあうことによって、もちろん医療サービス費がかかるってこともあるんだけれど、女性が労働できなくなったり(このロスは大きい)、労働生産性が落ちたり、どうやって計算するんだか不明だけれど、ともかく経済的なマイナスが大きいのだ。

↓コース料理のランチ、前菜はとっても辛い?のか子どもがちょっと大変・・・・

わたしがとりまとめてるカンボジアの「女性に対する暴力を撲滅するための国家計画」でも、暴力の被害にあった女性にサービスを提供するのにどのくらいおカネがかかるのか、っていうCosting(おカネの計算)をすることになってる。わたしはその道の専門家ではないので、国連の専門家に教えてもらいながら(さらに予算部分については作成してもらいながら)、カンボジアの国家計画を作っていくのである。

↓メインはごちゃごちゃの料理盛り合わせで、シエムリアップのセンスを疑うのである

女性に対する暴力の予算は、Unit Cost (年間で一つのサービスにいくら総計でかかるか)のアプローチと、Impact Cost(一人の被害者保護にいくらかかるか)の二つのアプローチがあるそう。エコノミストの女性が、いろいろむつかしい理論を紹介してくれるのである。

↓デザート、子どもはすいかをりんごと間違えてるんだけれど、おいしそうに食べる

 政府の立場からは、女性省はいったいいくらくらいの予算が必要なのか、保健省・内務省・司法省・社会福祉省などなど、女性に対する暴力にかかわってる役所がどのくらいの予算を見積もって、それを財務省からとってくるような手法を知りたい・・・・って思うんだけれど、なかなかそういったCosting調査は難しいみたい・・・・・質問してものれんに袖押しなのである。

ま、いいか、23-24日はアジア太平洋地域の専門家とCosting VAWについての会議なので、ちょっと勉強して、わたしたちの国家計画にどういかしていけるか検討してみよう。