ジェンダーからみるカンボジア

カンボジア社会について、ジェンダー視点から色々な情報をお届けします。

子どもの成長

2013年04月30日 | カンボジアの生活

 

親孝行は3歳まで、っていう言葉がずしーんと心に響いていて、上の子が3歳になるまでは、しっかり親孝行してもらおうと思ってるところ。

↓現在2,5歳

言葉をいろいろと話すようになって、子どもの成長って早いなあと感じる。

日本語でも、オトコ言葉とオンナ言葉がしっかりあるけれど、子どもはどちらかというとオンナ言葉。「あかん、あかん」とか言ってると、とってもかわいいのである。

↓カンボジアに戻ってきてから毎日通ってるJAVA

下の子は、毎日一緒にで歩いているので、毎日色んな人と会っているところ。「おとなしいね~」って誰にでもほめられるくらい、なかないし、静か。上の子もそうだったのかな?ちょっと比較はできないんだけれど、いずれにしても、子どもの性質は、一人目とはずいぶん違う気がする・・・・子どもって、おもしろいなあ。多くの人にかわいがってもらって育って行ってて、いろんな言葉をかけてもらって、子どもっていうのはこうして社会に適応するように育てられていくんだなあと感じるのである。

 

 


貧富の差、拡大中

2013年04月29日 | カンボジアの生活

 

 カンボジアにいて感じるのは、超リッチな人たちがどんどん増えてること・・・・・大学で学生の持ち物を見ているときだけでなくって、外食をするときにも感じる。

↓Emperor of Chinaのランチもリッチな人で超満員

最近受けた質問で貧富の差を感じたのは、 「しみ消しをしたいから日本の薬を買いたい」っていうリッチな相談と、「プノンペンで一番いいフレンチってどこかしら?」って質問。しみけしのほうは、3か月に一回はバンコクに行くってことなので、バンコクの有名店らしいものを知り合いに聞いて、行ってみるように教えてあげたのである。リッチな人はともかくリッチなのだ。

小さいとき、貧しかったからお菓子なんて買ってもらえなくって、パンのミミをかじりながら遊んでた人間としては、自分の子どもに高いアイスクリームを買うのにも抵抗があるのになあ・・・・といっても洋服だけは10人の子ども分くらい持ってるから、ちょっとバランス感覚悪いんだけれど。

おカネで物事が解決するって感覚を身につけちゃうのは、カンボジアで成長する以上仕方ないとしても、おカネでは手に入れられないこともたくさんあるってわかる人間に、自分の子どもには成長してほしいなあ。

 

 

 

 

 


カンボジアの幼稚園

2013年04月28日 | カンボジアの母子保健

 

一緒に住んでる女の子、ダリスは4歳。1月にいっしょに住むようになってから、近所にある幼稚園をさがしていたものの、なかなか見つからなかったんだけれど、向かいにある小学校に付属の幼稚園らしきものができると聞いて、さっそく通っうことにお母さんが決定。家に子どもが4人もいると、さすがに大変なのと、お母さんはとても教育熱心な人なので、「子どもには字を読めるようになってほしいし、英語を話してほしい」と、自分ができなかったことを子どもに期待している様子がよくわかるのである。

うちの上の子どもも送り迎えで学校に通ってるのに、わたしはまだ行ったことがなかったので、見学がてら幼稚園を見に行くことに。

↓教室はこんなかんじ、小学校を「借りてる」かんじかな?

以前見学に行った、青年海外協力隊がいる幼稚園とはずいぶん違うなあ・・・・と思いつつ、まあ、まだ新しいし質素でもいいかと思ったりするのである。

↓毎回、「勉強する!」って居座るらしいわが子・・・・・

しばらく足を踏み入れてなかったら、この小学校、ずいぶん整備されてきれくなってる。

校長がかわったのかな?学校に関する調査をやってみて学んだことは、学校ってひとつのユニットではなくって、それぞれの学校の校長先生の能力によって、経営がまったく異なるのだ。

↓遊び場まで整備されてる

↓おにいちゃんたちに交じって、さっそく遊ぶこども

↓ささっと先頭にまわって他人を「ひきつれる」ところがなかなか頼もしい

カンボジアにはなかなか「定住」してないので、子どもに学校に行ってもらうのはむつかしいかなあと思っているのだけれど、10月からの新年度には学校に送りたいなあと思っているわたし。

カンボジアの学校はとにかく評判が悪い・・・けれど、新学期になって大学の一年生と連日接していると、なかなかレベルがあがってきているのを感じる。もしかしたら、日本の大学生なんかよりもよほど問題意識が高いかもしれないし、何かやりたいっていう意欲をもっているかもしれない。そうかんがえると、まあ、カンボジアの学校で十分じゃないかなって、改めて感じたりするのである。子どもの第一言語をなににするか、それはまだ課題なんだけれど。

 


働く女性たち

2013年04月27日 | 女性の自立

 

 

毎日マッサージに通っていると、マッサージ師の女性たちとすっごく仲良くなるし、みんなの抱えている課題とか悩みとかをいろいろ聞けて、とても貴重な時間。

↓いつの間にか撮影対象になってった子ども

息子をあやしてくれるだけでなくって、シャワーあびさせてくれたり、裸にしてあれれ?それはチャイルドアビュースか?ってことしてくれたり、ともかく子どもを大切にしてくれるのもうれしい。

マッサージで働く女性たち、この店は月給60ドルが基本で、一日15時間労働。一時間マッサージをすれば1ドルお給料がプラスになって、お客さんからのチップは全額本人がもらえる。一か月の休みは3日間、もしこの有給休暇をとらないと一日につき3ドルのボーナス。もし有給休暇を超えて休むと、一日につき罰金10ドル。ちょっとありえないような搾取的な労働条件で、ひどすぎるのである。

多くの女性は、稼いだお金を両親に送っているか、離れて暮らしている小さい子どもたちの養育費として送金してる。両親が離婚してたり、本人が離婚していたり、複雑な家族が多い。

彼女たちと話してると、自分がどれほど恵まれてるのか、つくづく感じさせられる。お金持ちで成功している女性や有名な政治家たちと仕事でのつきあいはいろいろあって勉強になるけれど、結局わたしの生活のパワーになってるのは、こうやって必死に生きている女性たちなのである。貧しいけれど、自立しているし、立派に生きている彼女たちは、すごいなあと尊敬するし、苦しい中でも他人にたいする優しい気持ちを持っているところや我慢強いところなどなど、学ぶところが本当に多いのである。

 

 

 

 

 


ジェンダーとは?

2013年04月26日 | カンボジアのジェンダー規範

 

大学の新学期。学生たちに、「ジェンダーって何?」と問いかけると、「男女のこと」いう回答にはじまって、「男女平等のこと」「平等の権利のこと」「男女で異なる能力のこと」などなど、まあ正解でないとはいっても、なかなかいい回答がかえっててくる。英語力が弱いせいと、分析力や表現力がまだ十分ではないので、的を得てないような回答もあるんだけれど、実はけっこうよく社会をみていたりするのだ。

↓いつも自分の子どもを事例にしてジェンダーの作られ方を説明

それにしても、ジェンダーといえば女性っていう思想の人が多い中、なんでこんなに「男女のこと」って回答がかえってくるんだろう・・・・って不思議に思って、子どもを運んでくれるクラスリーダーに聞いてみると、「この大学では、英語の試験など各種試験を受けるたびに、自分のジェンダーを聞かれて、FかMか回答するから」とのこと。

なるほど。

公共の場で、性別ではなくジェンダーを問うっていうことが、実はどれほど革新的かを理解できたら、すごいんだけれどなあ。

 

 

 

 


フランスで同性結婚法成立

2013年04月25日 | 女性の自立

 

 

フランスの議会が同性結婚を認める法律を可決したっていうのが、大ニュース。これまでも同性愛者に対してはかなり寛容的だったフランスだけれど、ここにきて「法律」として同性結婚と養子縁組を認めるっていうのは、大変なことだったんだなあと改めて感じるわたし。同性愛が犯罪として処罰されていた歴史を考えると、同性婚をみとめるところまで社会がすすんできたことは、人権擁護の観点からはとても重要なのだ。

すでに自分の性的志向が一応固まっているわたしとしては、自分の権利擁護のことよりも、子どもの権利が確保されている社会をつくっていくことに、個人的な関心はあるかな。

↓プールで遊ぶ子どもとラエン、どんな将来がまってるんだろう?

カンボジアでは、同性愛者は政府からも差別され、社会からも差別され、とても大変な生活をしいられている。自分がもって生まれてきた自分の性的志向を、法律とか規則によって否定される社会は、ぜったいおかしい。そもそも、同性愛者の犯罪率が高いとか問題児が多いとかっていう統計だってないし、普通の人間とまったく同じ人間なのだ。

障がい者の権利は、この数年認識も高まって、人々の理解もすすんでいるけれど、同性愛者に対してはまだ根強い差別がある。カンボジアでは同性愛者は犯罪者としてはみなされないけれど、実際には「安全な村政策」によって同性愛者の権利が侵害されて、髪の長い男性は「切ってやる」と警察からおどされたりしてる。

一人一人が自分らしい生き方をできる社会になっていくように努力しなきゃなあ。

 

 

 

 

 


働く女性と母乳育児

2013年04月24日 | 女性の自立

 

大学の新学期。とりあえず、下の子どもをクラスに持参?してるわたし。

そろそろ無理になってきたかも・・・・・、機嫌がいいとおとなしーく90分じっとして天使なんだけれど、機嫌がわるいと、当然だけれど泣きさけぶのである。抱っこしながら講義はけっこう大変だし(学生も集中できない気がする)、ないてるとわたしの声がクラスにちゃんとひびかない気がするのだ。

あと、気になるのは、教室で母乳あげること。わたしにとっては問題ないし気楽にできるんだけれど、見てる学生(というのか、教室の隅で教員が母乳あげてるのを感じる学生)って、どんなかんじなんだろうかと・・・・・・

とりあえず、現在募集中の講義のあいだみてくれるベビーシッターさんが見つかるまで、たぶんもう数日以内にはなんとかなるんだけれどな。

↓教務部で休憩中、ほかの子どももきてて遊んでる

この話をジェンダー学の講師の集まりでしたところ、「気にせず連れてったほうがいい」とのこと。オーストラリアでは議会で母乳をあげて批判されたので社会問題になったという事例や、最近のアメリカでの大学教員が母乳をあげてて批判された事例などなど、いろいろ議論をかもしだしているので、「うちの大学でも話題になるといい」と、まるで人体実験なのである。母乳育児の専門家(現在は長期間にわたる母乳に関する調査を実施中)の元ジェンダー学担当教員は、「いかなる場所でも母乳をあげる権利はぜったい確保されるべき!!」と、張り切ってるし。

講義中に母乳をあげるのは、女性の権利か?

一般的には当然そうだといいたいけれど、個人的にはそう思わないんだけれど(これは自分が育った文化環境によるものだとおもう)、搾乳して運んだりする手間を考えると、たった90分の講義だし、母乳だけの育児でがんばって講義につれていくほうがらくなんだよなあ・・・・・

シッターさんが見つかれば解決する問題なのだけれど、子どもにはちょっとかわいそうな大変な経験かなあ。

 

 

 

 


賑やかなカンボジアライフ

2013年04月23日 | カンボジアの母子保健

 

カンボジアに戻ってくると、いきなり大家族。

↓シャワーは3人いっしょ

↓JAVAでのアイスクリームも3人いっしょ

一人っ子で育ったわたしとしては、こどもにはぜひ大勢の中でもまれて育ってほしい・・・という期待があるので、大勢で生活しているカンボジアライフ。

おもちゃの取り合いとか、けんかとか、とにかく賑やかで、見てて面白いのである。

 


無事プノンペンへ

2013年04月22日 | 女性の自立

 

プノンペンへは、アシアナ航空。サービスが抜群によくって、ほかの航空会社なんてのってられないのだ。

↓51キロの荷物、梱包だけでも大変だった・・・・

寒い日本から暑いカンボジアに戻るので、空港で着替えるわたしたち。

↓あばれる子ども、なんとも大変な着替え

↓ずーっといい子にしてくれてた下の子

大阪からインチョンまではいいんだけれど、その次のプノンペンまでが長い・・・・さらに時差があって夜中の到着なので、ちょっと子どもがかわいそう。

乗り継ぎでは、遊び場で必死に遊ぶ子ども。

でも、結局、上の子はほぼずーっとおとなしくしてくれて、往路も帰路もそれほど困らなかったのである。着陸の際にじっとしてられなかった時には、フライトアテンダントさんが抱っこしてくれて、それもいい経験かな?

↓下の子はおむつがずれてた?のでお洋服が悲惨な目に・・・・・

日本にいて、子どもの相手をしてて、のんびり過ごして、すっかり休暇モード・・・・・このまま仕事しなくてもいいくらいのんびり気分。そもそも、まだ産休のはずなんだし、のんびりしてもいいよなあとか思うのである。子どもの相手は、とにかく楽しくって、上の子がおうむ返しにいろいろ話す相手をしてるとなごむのである。

新学期、また新しい学生たちとの出会い。5クラスなので、200人以上担当することになるし、しっかり気を引き締めて大学の講義にも臨もう。

 

 

 

 

 

 


日本で発見した2つの楽しみ

2013年04月21日 | カンボジアの外で感じたこと

 

今回2週間滞在した日本では、2つ大きな楽しみ発見。

↓いつもの楽しみは、Nannpuuのお好み焼き

ひとつは、阪神の能見投手☆ こんなかっこいいイケメン投手がいたなんて、きづかなかったわが身を恨むのである。子育てに必死だったってことなのかなあ、毎夜いやというほど阪神戦をみてたはずなのに。今回は、能見投手を「発見」してから、毎夜、「今日はでるかな~」って電車のDVDをみてる子どもからリモコンをとりあげてチャンネルを阪神戦にかえるのだけれど、「そんな毎日はなげへんで」というおじいちゃんの言葉にがっくりなのである。後姿を見てるだけで幸せな気分にしてくれる能見くんの写真集でも買って帰りたい気分。でも、ユニフオーム姿はどんな顔してても抜群にかっこいいんだけれど、私服姿はいまいちなのは残念かな。

↓日本のビールはおいしい~☆ 

 

もうひとつは、テレビアニメの宇宙戦艦ヤマト。新しくなってテレビのアニメで登場、今回は2週間しか日本にいなかったから2回しか見られなかったんだけれど、すっごくおもしろいストーリーになって生まれ変わったアニメ。地球を救うためにたたかう戦士たちのドラマは、ぜひ続きも見たいのである。ちょっと残念なのは、テーマソングかな。小さいときに聞いてたしぶーい歌声がいいんだけれど、今年のはウィーン少年合唱団みたいなのだ。ま、仕方ないか。

今回はとりあえず2週間のカンボジア。新学期もはじまるし、国家計画も最終段階だし、いきなり仕事モードだなあ。上の子のおむつがほぼ完ぺきにとれたので、カンボジアでもその習慣を継続できるようにがんばらなきゃ。