ジェンダーからみるカンボジア

カンボジア社会について、ジェンダー視点から色々な情報をお届けします。

サンカット事務所へとインタビュー

2015年07月31日 | カンボジアで感じたこと

 

 

プノンペンには14のサンカット(行政区)があって、14全てにインタビューに出かける私たち。

↓苦労してたどり着いた、住宅地の真ん中にある事務所

インタビュー目的は、疎外化された女性たち(セックスワーカーなど)に、行政がどのようにサービスを提供しているか、どうすれば彼女たちが困っていることに行政が対応できるか、を探し出すこと。

↓昨年、エンターテイメント場のマッピングをした職員、79年から現職

「自分の担当地区だけで犯罪がおこることはあまりなくて、犯人が逃げてきたり犯人が逃げたり、行政区をまたいでの犯罪が多い」とのこと。

いずれにしても、疎外化された女性が開発計画策定にかかわってはいなくて、さらに、開発計画を見せてもらうこともできなかったのである。

↓新しいベトナムレストラン、家の隣にあるので便利

役所への聞き取り、わたしは残念ながら2箇所しかインタビューに行けそうにないんだけれど、NGOや国連の評価の仕事でインタビューに行くのとはまったく違う感じで、違う立場でインタビューするっていうのは、おもしろい。

業務評価でいくと、こっちの依頼には確実に答えてくれるけれど、こういう調査だと、まあ冷たいというか、適当というか、一生懸命な人もいるんだろうけれど、対応が表面的な感じで終わってる気がする。あと一つ、いいインタビューがとれるといいな。

 

 

 

 


引越しで大都会の真ん中に移動

2015年07月30日 | カンボジアの生活

 

これまで住んでいた家、気にいっていたのだけれど、子どもの学校から近い所に引っ越すことに。わたしが不在なことが多いのと、交通渋滞がひどいので、歩いて行ける所のほうが便利なのだ。

↓引越しを手伝う子供たち

↓大量の荷物、引越し用トランクが大活躍

本は200冊くらい処分。でも、毎年ざくっと200冊以上購入してるから(その多くは旅先で捨ててる・・・・)、2年間買った分をすべて断捨離したかんじかな。カンボジアに本を置いてると、いたむのが早くて、ぼろぼろになってたり、紙が茶色になってきたなくなってたり、何年もおいたままになってる本は、思い切って捨てたのだ。ビニールにつつまれたままの本もあって、ぽんぽん本を買う習慣はやめないといけないって反省したりするのである。

洋服も、50着くらい処分したかも・・・山ほどあって、数年着てないので惜しくないものは処分。マダムバラフライっていうシンガポールのブランドの洋服が大量にあって(一時期頻繁に行って買い出してた)、数年着てなかったり真っ白のレースのは買って以来一回も着てなかったりして、引っ越したら着ようと思ったりしたのである。

↓巨大なトラック、荷物を山もりにして運ぶ

久しぶりに立ち会った引越し。

結局、ほぼ丸一日かかったのである。次は日本だ。

 

 


女性に対する暴力撲滅

2015年07月29日 | カンボジアのジェンダー規範

 

バンコクでの買い物のひとつ、新しい手帳。

この2年ほど使ってるファイロファックスはぼろぼろなので、とりあえず急場凌ぎ。ネットで買おうと思って探しているのだけれど、販売されているのはどれもすでに使ったことがあるものばかりで、同じものをまた買う気になれないのであった・・・

↓ちょっと男子学生みたいかな?サザビーのカバン

あっという間のバンコク、新しいデパートに巨大なZARAがはいってたのが嬉しくて、通ったのである。

ただ、ポルトガルではピンクのグラデーションがきれくて感動したのに、バンコクではシックな黒ばっかり。ちょっと残念かな。ポルトガルとかフランスのZARAでは、黄色やピンク、ブルーやグリーンなどのグラデーションがとってもきれいで感動的なんだけれど、アジアはやはりもっとシックなのかもしれない。

 

大学では、女性に対する暴力撲滅のためのキャンペーンが実施されて、男子学生たちがステッカーを体に貼り付けて歩いてたり講義にやってきた・・・

↓とある男子学生、「暴力はふるわない!!」

若い学生を対象に啓発活動をやってて、なかなか、いい試みだと思ったのである。

↓「商品化される女性たち」と題する中国花嫁の本のカバーを検討中

建築学科の学生であるデザイナーの卵がやってくれることになった本のカバー。携帯メッセージを頻繁に交換しながら、瑣末な作業を含めて、デザインを進めていってもらった。「突然知ったのですが、明日の講義でプレゼンしなきゃいけなくなって、カバーのデザインが遅れます」と言うために夜9時すぎに電話してくれたり(その時間はすでに寝てるんだけど・・)、SMSでなくでちゃんと電話してくれるっていうところが真面目で、若者から学ぶことが多いのである。

彼は3歳の時に母親を亡くして、自分の祖母とプノンペンで二人で住んでる。田舎にいる農民のお父さんが学費を支援してくれているそう。とっても一生懸命デザインしてくれて、日本語が縦と横が間違ってたりして変に入力されてたりするのも全部いちいち直してくれて、超感激。「初めての作品になるから、とってもうれしいし、いいものを作りたい。」ちなみに、建築のデザインと本のデザインはやはり全然違うそうなんだけれど、「Youtubeでなんでも学べる」から、デザインのソフトを研究してくれたそうな。

今学期はどの学生からも家庭の事情とかをヒアリングしてたので、若いのに苦労している学生が多いのに、とても驚かされた。でも、母親を小さい時に亡くして一人っ子で育ったのは、100人くらい担当した学生の中で、彼たった一人だけ。「人生を向上させたいから」建築家になろうと思ったそうなんだけれど、ぜひ成功してほしいな。

この学生は、次の本もデザインしてくれるとのことなので、すっかり頼りにしているのである。今回の本はいい写真がなくって、ちょう立ち話をしてた時にとった写真を使うことになって残念なんだけれど、次回の本はいい写真があるので、デザイナーとしてもやりがいがあるかもしれない。

 

 


メニューが新しくなってた鼎泰豊

2015年07月28日 | バンコク滞在

 

ちょっと小腹が空いたので、軽食でも食べようかと、鼎泰豊にはいってみた。

いつも子連れなので、一人で入るのってもしかして初めてかな?

↓新メニュー、空芯菜の胡麻和え

大好きなザーサイのラーメンがなくなってる・・・・残念・・・

↓辛いラーメン、といっても甘辛いかんじ

↓ドイツ料理屋さんで、大きいビールを頼んでみる

バンコクはとっても寒い・・・・・モールでもレストランでもカフェでも、クーラーききすぎ!!

 


L Word を鑑賞しながらSexuality について考察

2015年07月27日 | バンコク滞在

 

バンコクでは、ちょっとした事情があって、クメールルージュ時代のLGBTに対する性犯罪調査(2014)のデータを、見直しているところ。予算の関係で、すべてのインタビューの文字起こしができなかったこと、今更ながらとっても残念。全部の文字起こしがあったら、とても貴重な資料になったのになあ・・・・

↓ホテルの横にあるスターバックス、ホテルのロビーとくっついてる

 

仕事もあるんだけれど、今回は、たまたま、ずーっと見ようと思って保管していたドラマ「L Word」のSEASON 1 を持ってきていたので、ちょっと見始めてみた。

↓まだSEASON1、下の彼女のパートナーの子供は生まれてない

L Wordは、レズビアンがたくさん出てくるドラマで、日本でも大ヒットしたそう。全然知らなかったのだけれど、日本人に「おすすめ!!」ってこのドラマを紹介してもらって、わざわざロシアンマーケットでワンセット買ってきてもらったのだ。

ドラマの登場人物の一人は、一緒に住んでいる婚約者の男性に、自分が恋愛中の女性とセックスしているところを目撃されてしまう。こういう時、男性は、相当ショックを受けるんだろうなあと思う。怒りを爆発させて、二人の女性にひどくあたるのだ。それをみてて、大学院時代の友達が、大好きだった人にゲイだって打ち明けられて超ショックだったっていう話を聞かせれくれたことを思い出したのである。

↓モールにあるスターバックス、カジュアル度が高くてちょっと他の店と違う

 

バンコクでは、ついこの前早朝のフライトで到着した時に、空港の女子トイレに男性と見えた人がいて思わずびっくりしてしまったり(ごめんなさい!!)、今回も同性カップルをたくさん目にして、セクシャルティの解放を感じる。

↓がんばって読み進めてる資料・・・・なかなか進まない

今回はすさまじい繁華街のど真ん中のホテルに投宿しているので、外国人だらけだし、高齢者男性と若い(といっても20代から40代くらいまで)のタイ人女性のカッップルがとっても多くて、バンコクの特殊性を感じてる。朝3時頃でも、まだ飲んで騒いでるのが窓から見えるし、6時に買い物に出たら、まだロビーにあるアイルランドパブで飲んでる男性たちがいたのであった・・・・若いっていいなあ。

↓大好きなドイツ料理屋さん、夕方からは大混雑

 

ドイツビールを堪能するためにホテルを選んだのは正解で、お気に入りの店に毎日通えて嬉しいのである。ただ、この店、いつの間にか有名になってたみたいで、日本人と韓国人がたーくさんきてる。日本人は会社員が多くて、韓国人はカップルがほとんど。ドイツよりも美味しいし、この店とケープタウンのドイツ料理屋は、世界でもトップクラスだと信じてるのである。

大好きなケープタウン、9月に国際会議の発表で行きたいんだけれど、予算が足らないので検討中・・・・さすがに南アまでのフライトは高いのだ。最近はすっかり子供達の学費用ATMマシンになってるから、自分のことはちょっと我慢しないといけないかなあ。

 

 

 

 

 

 

 


空を買って!!

2015年07月26日 | バンコク滞在

3ヶ月ぶりのバンコク。

↓この時期は、田植えが終わってて、グリーンがきれい

ドイツビールを堪能する以外には特に目的もなく来たんだけれど、そういえば3月に来た時にエンポリウムの紀伊国屋が移転して閉鎖されてた・・・って思い出して、移転したはずの巨大なショピングモールに出かけてみることに。

↓外から見ると、いまいちパーキングにしか見えない

↓BTSの駅がとってもシンプルに大変身してた 

紀伊国屋は巨大な店舗になってて、日本語コーナーが超充実。でも数日後に日本なので、今回はパス・・・して、もうすぐ中国に行くから、何か中国に関する面白い本がないかなと思ってたら、ちょうど中国の時事問題に関する新刊がでてた。

↓Buy Me The Sky 

中国の一人っ子政策がどのようなインパクトを残しているか、政策の初期に生まれた子供達にインタビューしてる本らしい。そのきっかけは、筆者が中国を訪問した時に、「空を買って!」って言ってる小さいな少女を取り囲む大人達の対応があまりにも変だったから、一人っ子政策に問題があるのでは?って思ったことがきっかけだそう。ちなみに、この少女は、「海もほしい!」って主張して、大人達を困らせたそうな。

↓おなかがすいたので、フードコートに寄ってみた、新しくてきれい

読んでて笑っちゃったのだけれど、自分もつい先日、通学途中に息子と交わした会話を思い出したのである。

息子「ねえ、この車すっごく壊れてるのに、なんで新しいの買わないの?」

母 「そうねえ、もし買うなら、どんな車が欲しい?」

息子「スポーツカー!!」

(さすが、なかなかすごい発想だと思いつつ・・・・)

母 「何色のスポーツカーがいい?」

息子「レインボー!!!」

(この子はきっと普通の人生を送らないだろう思うのはこういう時なのである・・・)

母 「お母さんはねえ、多分、お金があまりないから、おじいちゃんに頼んでみたら?」

ーーーーさっそくおばあちゃんに電話して、孫の壮大な希望を伝えると・・・

祖母「どのくらいの大きさのが欲しいのか、きいといて。」

ーーーーーさすが、母親業が長いだけあって、回答もこなれてるのである。

母 「ねえ、おばあちゃんがね、どんな大きさのスポーツカーがほしいの?って聞いてるよ」

しばらく検討した後、息子が回答したのは、

息子「どんな大きさでもいいから、新幹線くらい速いのがいい!!」

↓大好きなパッタイ、間食にちょうどいいサイズ(男性が2皿食べてるのを目撃した・・・)

わたしも、本を書こうかな。また希望が湧いてくるのである。

 

 

 


今日からバンコク

2015年07月25日 | バンコク滞在

 

 

日本帰国前に、一人の時間がほしいと思って、4日間だけだけれどバンコクに行くことに。

↓この呪縛からちょっと逃れよう・・・・

↓通ってたSOSの検査部屋に貼ってあったのである・・・・

中国花嫁の本が一段落したこともあったり、いろいろあって、料理したり、片付けしたり、こどもと一緒に連日「トトロ」みたり(歌まで覚えてしまった・・・・)、すっかり「母親業」をやってるところ。

空いてる時間に家事をやってるのもそれなりに面白いんだけれど、やはり自分の時間をもって仕事に集中したい。そもそもわたしは母親には向いてない性格なのだ。

タイでは、依頼されている仕事の、「都市に住む疎外化された女性と行政の対応」の報告書と、自分が今一番情熱をかけてるMotherhood at War の本をちょっと書き始めようかと、思っているところ。

↓久しぶりにTHE 240に、巨大なランチ・・・・・

疎外化された女性たちの方は、友達が同じような仕事を別の団体でやってるので、「ライバル!!」とか言いながら、二人で分析したり情報交換できるのがうれしいかな。やっぱり、調査の醍醐味は、先行研究分析やインタビューとかでの情報収集も楽しいけれど、集めた情報をどう料理していくのかが楽しいプロセス。

↓THE 420では大好きなYOGI TEAが販売されてて、思わず買ってしまったのである

↓ちょっと甘いけれど、お茶大好き、楽しめてうれしい!!

Motherhood at warの本は、ついにやっと翻訳がぼちぼちあがってきているので、細かいチェックをいれて、正確な翻訳をしているところ。なかなか難しい言い回しがいろいろあって(あと方言も)、翻訳がそう簡単ではないのだ。

例えば、ある女性は、シエムリアップで生活していた時、池を掘って尋問して殺害してたのを目撃した。このシーンなんて、みんなでクメール語であーだこーだってインタビュー内容を分析したのはいいけれど、英語に翻訳できない・・・さらに「11回妊娠した」って発言した女性がいて、みんなで数えて確認したんだけれど、10回しか妊娠してないのでは・・・?ラッキーなことに、たまたまこのややこしい人は息子経由でインタビューしていたので、息子を廊下でつかまえて、「お母さんの出産歴を一覧表にして!」って頼んだり。この女性、2番目の子どもは出産後1年で死んでしまったので、3番目の子に、その死んでしまった子の名前をつけてたり・・・

講義の一環で、みんながわたしとインタビューした出産経験のある女性の分析をしてもらったので、インタビューメモや翻訳と確認する作業ができて、さらに、わかってなかった情報が新たに得られたり、とっても面白い作業もしていたのだ。

この本は、きっと間違いなくとってもとっても素晴らしい女性視点の歴史書になるという確信があって、集めた情報をいかに上手に料理できるか、腕の見せ所なのだ。バンコクでは、飲みすぎないようにして、がんばらないと・・・・

 

 

 

 

 


有名人の講義

2015年07月24日 | カンボジアで感じたこと

 

講義に有名人を呼ぶけど、って同僚が言うので、どんな話をしてくれるのか、講義をのぞいてみた。

国際理論の講義なんだけれど、担当教員のいとこの恋人なのだそうで、講義にきてもらったらしい。

↓バイヨンテレビに出てる有名人、Hin Channearyrothさん

2007年にフレッシーガールに選ばれて以来、テレビで活躍している彼女。1時間くらいの講義で、基本的には「自分がいつもプレッシャーにおしつぶされそうになりながら仕事している」っていう話を披露。「ちょっとでも間違ったら、すっごく批判されるし、仕事がもうこないかもしれない」

秋以降に調査して本を書きたいと思っているトピックがいくつかあるんだけれど、そのひとつは女性のエンパワーメントの話。

その調査では、有名だったり成功していたりする数名の女性をとりあげて、インタビューをして、本をかけないかなと思っているところ。

超素敵な芸能人の彼女も、ぜひその一人にはいってほしいと思って依頼してみたら「もちろん!!」とのことなので、がんばって企画を練ろう・・・・

 

 

 


ずっと行ってみたかったラーメン屋

2015年07月23日 | カンボジアの生活

 

 

毎日横を通るので、ずーっと行ってみたかったんだけれど、駐車場がないから行ってなかったラーメン屋。

となりの店が休んでるのを発見して(撮影は車から)、さっそく食べに行ってみた。

↓あまり広くないけれど、清潔感あふれるお店

↓抗生剤投与中なので飲めない・・・・が、つまみを頼む

辛口もやしサラダ、ビールにあいそう!!

↓友達にもらった車で遊ぶ下の子

↓餃子、辛いそうで、子どもたちは食べられなかった・・・

↓ラーメン屋だけあってつまみ類はけっこう充実

ラーメンがでてくるまで、けっこう時間がかかる・・・・・でもつまみが充実しているので問題なし。

↓セサミラーメンなるものを注文

まあまあ、かな?でもこれで3.5ドルだと思えば、十分・・・一緒にいたくめーる人は、「何味?」って最後までセサミっていうのがわからなかったのであった。

 


KIKI を息を止めながら鑑賞

2015年07月22日 | カンボジアの母子保健

 

連日、家庭教師のあとには、宮崎駿アニメにはまっている子どもたち。

↓今日はKIKI、日本語で見れて日本語の勉強になったかも

ずいぶん前に親しかった小学校の先生が、宮崎駿のファンで、影響を受けたわたしも一応全部シリーズ持ってるのだ。まさか、子どもができてから役立つとは思ってなかった・・・・でもラピュタは英語だった・・・子どもは「いつラピュタはさがってくるの?」とかいろいろ質問があって、トトロよりは内容が難しいというのか、考えさせられる内容なのかなと思ったのである。

それにしても、宮崎駿が好きだったあの先生はどうしてるかな・・・日本語学校に赴任して行く夢を持っていたけれど、今頃はどこかに赴任しているかも。素敵な映画をたくさん教えてもらって、感謝感謝。

トトロ、ラピュタ、と見て、KIKIは、上の子が息を止めて見てたりして、とってもとっても感動していた。もう一回みたいと言われ、わたしも感動してたので、30分だけ🆗したのであった。