着実に進んでいる。クメールルージュ時代のLGBTに対する性犯罪の調査。
↓調査はこういう場所で実施
たくさんのゲイとかトランスのおねえさんにあえて、とってもとっても元気をもらうのである。
↓お寺、静でいいかんじ
前回に実施したクメールルージュ時代の性犯罪の調査は、10年ほど前にやった調査で、インタビューに答えてくれた人たちは、ほとんど全員が、クメールルージュ時代の性犯罪について誰にも話したことがない人たちばかりだった。だから、インタビューをはじめるといきなり泣き出した高齢の女性もたくさんいたし、周囲をみながら「聞かれると困るから・・・」って注意を払う人が多かった。私自身も、まだ調査の経験なんてあまりなくて、自分自身の精神的コントロールもうまくできなくて、調査結果をまとめられたのは、調査がおわってから4か月ほどしてからだった。
↓案内してくれた、トランスの女性
でも、今回は、全然環境が違う。LGBTは、そもそも、すさまじい差別と偏見・暴力を経験しているので、クメールルージュ時代のことは、ライフサイクルの一部でしかないし、実際に、ベトナム時代にもっとつらい経験をした人も多い。
↓休憩ではいったレストランで、振り回されてる2か月の幼児
↓いやされる~
「そのクメールルージュのリーダー、かっこよかったのよ、だからアイコンタクトでアプローチして、オーラルセックスしたのよ♡ (←絶対♡が必要だと思われる)」みたいな発言をしながら、懐かしそうに当時を思い出すゲイもいて、一口にクメールルージュ時代といっても、当時おかれた立場で、ほんとうに違う経験と3年ちょっとの時間を過ごしたんだなあと、改めておもう。
今日で、累計20人のインタビュー。この後、まだまだシエムリアップとプノンペンでゲイの調査。そのあとは、やっと、本来の目的のlesbianに会いに、タケオとプリベインへ。
今回の調査、当初の予定では、30人のレスビアンとトランス女性にインタビューする計画だったのだけれど、大幅に超えることになりそう。予算との調整だけれど、自費でも、できるだけ多くのインタビューをとりたいと思っているところ。
↓体調を崩してすでに1週間、でもがんばるのである
会う人たちは、みんなひどい差別と偏見を経験してきて、50代・60代になってる高齢者。50代は、まあ、まだみんな若く見えるんだけれど。会う人たち、誰もから、たくさんパワーをもらって、勉強させてもらって、いい調査をさせてもらってるな、って感謝するのである。やりたいっていう気持ちは、周囲を動かすっていうのは本当だし、今回がんばって調査を実施することにこぎつけて、よかった。最後までがんばろう。