ジェンダーからみるカンボジア

カンボジア社会について、ジェンダー視点から色々な情報をお届けします。

シエムリアップでのインタビュー

2014年11月29日 | LGBT-KR調査 2014

 

 

着実に進んでいる。クメールルージュ時代のLGBTに対する性犯罪の調査。

↓調査はこういう場所で実施

たくさんのゲイとかトランスのおねえさんにあえて、とってもとっても元気をもらうのである。

↓お寺、静でいいかんじ

前回に実施したクメールルージュ時代の性犯罪の調査は、10年ほど前にやった調査で、インタビューに答えてくれた人たちは、ほとんど全員が、クメールルージュ時代の性犯罪について誰にも話したことがない人たちばかりだった。だから、インタビューをはじめるといきなり泣き出した高齢の女性もたくさんいたし、周囲をみながら「聞かれると困るから・・・」って注意を払う人が多かった。私自身も、まだ調査の経験なんてあまりなくて、自分自身の精神的コントロールもうまくできなくて、調査結果をまとめられたのは、調査がおわってから4か月ほどしてからだった。

↓案内してくれた、トランスの女性

でも、今回は、全然環境が違う。LGBTは、そもそも、すさまじい差別と偏見・暴力を経験しているので、クメールルージュ時代のことは、ライフサイクルの一部でしかないし、実際に、ベトナム時代にもっとつらい経験をした人も多い。

↓休憩ではいったレストランで、振り回されてる2か月の幼児

↓いやされる~

「そのクメールルージュのリーダー、かっこよかったのよ、だからアイコンタクトでアプローチして、オーラルセックスしたのよ♡ (←絶対♡が必要だと思われる)」みたいな発言をしながら、懐かしそうに当時を思い出すゲイもいて、一口にクメールルージュ時代といっても、当時おかれた立場で、ほんとうに違う経験と3年ちょっとの時間を過ごしたんだなあと、改めておもう。

今日で、累計20人のインタビュー。この後、まだまだシエムリアップとプノンペンでゲイの調査。そのあとは、やっと、本来の目的のlesbianに会いに、タケオとプリベインへ。

今回の調査、当初の予定では、30人のレスビアンとトランス女性にインタビューする計画だったのだけれど、大幅に超えることになりそう。予算との調整だけれど、自費でも、できるだけ多くのインタビューをとりたいと思っているところ。

↓体調を崩してすでに1週間、でもがんばるのである

会う人たちは、みんなひどい差別と偏見を経験してきて、50代・60代になってる高齢者。50代は、まあ、まだみんな若く見えるんだけれど。会う人たち、誰もから、たくさんパワーをもらって、勉強させてもらって、いい調査をさせてもらってるな、って感謝するのである。やりたいっていう気持ちは、周囲を動かすっていうのは本当だし、今回がんばって調査を実施することにこぎつけて、よかった。最後までがんばろう。

 

 

 

 

 

 


珍しい食べ物ー次の調査のアイディア

2014年11月29日 | LGBT-KR調査 2014

 

地方にいると、いろいろと面白いものが目に入ってきて、ついつい買っちゃうのである。

↓ちょっとおなかがすいたので手を出してみた芋・・・・

味がない・・・・・でも周囲の人はそのまま食べてるのである。えーん、まさにクメールルージュ時代だよお。

↓コメから作ったお菓子、子どもたちへのおみやげ

とある日のインタビューで訪問したのは、美容院。

↓オーナーは、きれいなTransgender-woman

でも、迎え入れてくれた人は、その辺のふつーのおにいちゃんで、ちょっときれいに化粧してお客さん迎えてよ~って思ってしまったのである。さらに、「KRのことだけじゃなくって、今の私たちが苦しんでる暴力についても聞いてよ」って言われて、次の調査のアイディアがうまれたのであった。

 

 

 

 


地方での朝食

2014年11月28日 | LGBT-KR調査 2014

 

地方に出かけると、ローカル食堂で朝食をとりながら周りの人たちを見るのが楽しみ。

↓バーサッチチュルク、家族で食べる人はあまりいないので珍しい

↓わたしはモツ入りクイティエウ

 

コーヒーも、安価でおいしいものがけっこあって、地方ののんびり生活もいいなあと思うのである。

 


シエムリアップへ

2014年11月27日 | LGBT-KR調査 2014

 

 

LGBTのインタビューをとりに、次はシエムリアップへと出張。

イーオンで日本料理をたべて、元気とパワーをつける!!

目的はビールのほうにあるんだけれど・・・・・

 

↓1階のはしっこのほうにある串カツ屋だか焼き鳥屋

軟骨のからあげをたのんだんだけれど、なんだか肉ばっかり・・・?

↓だしまき卵、子どものお気に入り

写真撮るのを忘れたけれど、レバーの串焼きは、やわらかくって、かなりおいしかった。

↓砂肝のから揚げ、軟骨と同じ味付けなのでちょっとかなあ

砂肝は、から揚げよりも、串焼きのほうがおいしかった☆

場所的にMarginalizedされたお店だったのだけれど、店員さんはあまり店にいないし、サービスはほとんどゼロだし、-ん、もうちょっとがんばってほしいかな。せっかく大好物の軟骨、レバーと砂肝があるのになあ。

シエムリアップは、日本料理もあるんだけれど、出かけてる余裕あるかな?

調査で行ってるし、翌日の朝からの調査のことを考えたら、きっと夜飲み歩くのは控えるだろうから、せっかくの出張なんだけれど、どのくらい夜遊びできるかなあ・・・・

 

 


Belonging- パキスタンの少女の話

2014年11月26日 | 女性の自立

 

 

パキスタンの女性って、パキスタンだけでなくって欧州とかへ移民した女性も悲惨な目にあっていて、100%のパキスタン女性がそうではないとしても、パキスタンにオンナとして生まれるのは、生まれたときからすでに悲惨な差別環境に置かれるようなことのような気がする。

 

Belongingは、イギリスで育ったパキスタン人の少女が、6歳までは母親の死のために施設で育ったんだけれど、そのあと実の父と妻の母に引き取られて母親から虐待にあい、さらには13歳で強制結婚させられて妊娠までさせられる話。

↓息子の誕生日回、アイスクリームがいいという希望

結局は、子どもが3歳になったときに逃げだす機会を得るんだけれど、自分のお兄さんに誘拐させられそうになり・・・

最後は幸せになって、彼女はマンチェスターの市議会委員にまでなるみたいで、とても強い女性の話。

↓まだアイスクリームは禁止の下の子

タイトルのBelonging は、彼女がまだ子どものとき、自分がどこにも「所属していない」っていうことで、孤独を感じた経験をもとにしている。ただ、最後に自分の人生を振り返って、「6歳まで施設にいて、たくさんの愛情をもらえたから、他人を愛せたり信頼できたりする自分の人間としての基礎ができた」みたいなことを書いていて、小さいときの愛情っていうのはほんとうに大切だと改めて思うのである。子どもは、無条件で愛される環境で育ててあげないと、そのあとの人生に与える影響が大きい。子どもが幸せになれないっていうのも、とても悲しいし、さらには、子どもが教育を受けない(受けれなかったり受けないことを選んだり・・)、仕事につかない、犯罪に手を出す、などなど、個人だけでなくて社会や国に対する大きな損失を出すことになる。

↓風船食べてる・・・・

子どもの虐待、カンボジアでも調査結果がでて話題になったけれど、子どもの虐待は絶対やめないといけない。

 ↓甘やかし過ぎもいかんけれど、まあいいか・・・・

 

 

 

 

 


Eric Kayser Cafe

2014年11月25日 | カンボジアの生活

 

フランスで長く生活していたお友達が、「ERIC KAYSERで朝食しない?」。

イーオン以外にお店があったのを知らなかったので、超期待をふくらませてお出かけ。

↓240通りにあって、とても便利な立地、ただパーキングはちょっとむつかしい

↓いろんなパンが売ってて、どれもこれも食べたい!!!

LISBONでも、バイシャ地区でついつい通ってパンを買っていたわたし。ERICKAYSERのパンって、ほんとにおいしくって、高いけれど、それでも食べたいのだ。ルーブルの北側のお店も、いつも混雑してて、フランス人店員の要領の悪さには笑っちゃったんだけれど・・・・味は1流でも店員の偏差値は向上の余地があるなあと思ったのである。

↓せっかくなので、サンドイッチを食べてみることに

↓広い店内、仕事のスペースとしても静でいいらしい

友達は、JAVAよりもこの店のほうがお気に入りだそうで、確かに長い時間仕事してても、それほど混雑しそうにないし、いいかもしれない。

↓ペストと鶏肉のサンドイッチ、超おいしい☆

あまりにも感動して、テイクアウトもして家に持って帰ってみんなで食べたら、みんな感激。値段も、まあJAVAとそれほど変わらないので、こちらを贔屓にしたいかも・・・・・コーヒーもおいしくって、ただのパン屋ではないのである。

ただ、パーキングだけがネックかな。でも町の真ん中にあって便利なので、おなかがすいたらちょっと立ち寄る店になったのである。

 

 

 

 

 


バッタンバンの少年

2014年11月24日 | LGBT-KR調査 2014

 

 

バッタンバンで、お世話なった、バンテアイミエンチャイからバッタンバンに来て勉強しながら働いている少年。

ナースになりたいから大学で勉強している話や、家族とか田舎での農村生活のこととか教えてくれてたくさん元気をもらったので、がんばってね、ってちょっとお小遣いをあげたら・・・・

↓夜になって、部屋にSMOOTHIEの届け物

「バッタンバンでナースの仕事につきたいから、どこか紹介してほしい」「調査にいくなら自分も勉強したいから連れて行ってほしい」と、見かけはおとなしそうなのに、夜におばちゃんの部屋まで押しかけてきてお願いごとをするなんて、なんともたくましい。ま、YUNDILI聞きながら本読んでただけだったから、話し相手になってもよかったんだけれど、セクハラの専門家としては、部屋にいれるわけにはいかないし、そもそも超ラフな格好だから誰とも会いたくないリラックスムードだったのだ。

今回は、超草食系なのに実は押しの強い少年と、もう一人プノンペンに出て薬学の勉強をしているエリートの2年生の男子学生と仲良くなって、いろいろ話を聞かせてもらえた。地方から来ている人は、ほんとに大変だと聞くけれど、学費や仕送りに加えて、最初は一人暮らしがさみしくてとってもつらかったっていう、カンボジアの男子ならではかな、っていう発言も聞かせてもらえた。日本の子なら、自由を満喫できるって思うのではないのかなあ、そうでもないかな?

カンボジアには、苦学生が多い。エリート金持ち大学といわれるうちの大学にも、実は苦学生がたくさんいる。でも、自分の学生ではなくて、ほかの大学の学生と話す機会はあまりないので、とても勉強になったかな。地方出張は、いろいろな出会いがあて、調査も想定外のことだらけでなんともしっちゃかめっちゃかだったけれど、まあ相対的には成功だったし、次にうまくつなげよう。

 

 


バッタンバンのCAFE

2014年11月23日 | LGBT-KR調査 2014

 

 

とってもうっかりして、出張に湯沸かし器を忘れてきた・・・・

SARVILLAという、バッタンバンに長く住んでいたNGOの知り合いのおすすめでとまってる宿では、湯沸かし器がこわれてて、お湯がもらえないとのこと。えーん、なんて安宿なの。まあ、1泊6ドルなので(清潔だし全く問題ない)、お湯がもらえないくらいは仕方ないか・・・

ラッキーなことに、宿から歩いて1分のところにCAFEがあったので、入ってみる。

↓ぜんぜん流行ってないけれど、かわいいCAFE

2時間毎くらいに通ったけれど、お客さんはまったくいない。

↓どこでもタイのコーヒーが主流のバッタンバン

夜になると、遊びに出かけたいのをぐっと我慢するのである・・・・・1杯のむと2杯になる・・・・そうすると翌日の調査に支障がでる・・(ただでさえトシのせいで長時間の集中力が低下してるのに!!)

調査はとっても順調で、予想以上にいいインタビューがとれてて超充実しているのだけれど、お湯がないのは不便だし、いろんな話を共有できる友達がいないのはさみしいし、早くバッタンバンの調査を終えて、子どもの誕生日を祝いにプノンペンに戻りたいかも。

 

 

 

 


バッタンバンでの調査

2014年11月22日 | LGBT-KR調査 2014

 

 

バッタンバンでの調査、1日目。

↓バッタンバンの村、おいしそうな朝食

一緒に行動してくれる女性がLGBTの活動家としてはカンボジアで超有名人なで、町のどこででも「テレビでみたよ~」っていう話になって話しかけてくれる人がいたりして、セレブに同行してもらうのを心強く感じるのである。ちなみに、彼女は、お父さんが税関職員でお金持ちだったそうで7人妻がいたそう(各地に妻がいたそうな)。

彼女がトランスジェンダーの活動家なので(男性として生まれたけれど女性として生きることを選んでる)、今回の調査、本来のわたしの希望(lesbianにたくさんインタビューしたい)からはちょっとずれてて、インタビュー相手はトランスの女性ばかりになりそう。そもそも、現在60歳代のセクシャルマイノリティに会って35年前の犯罪についてインタビューしたいっていう希望なので、想定外のことばかりの連続なのだ。

トランスの女性っていってもいろいろで、たぶん一人はいわゆるASEXだった・・・・男性にも女性にも性的関心がもてない人。あとは、トランスというよりゲイの人。完全なトランスはいなくて、みんな外見は「男」、しぐさがちょっと女性っぽい人もいるかなというかんじ。「前はねえ、長い髪だったんだけれど、トシとってきたし、変な目でみられるのもいやになってきたしこだわりもなくなってきたから、短く切っちゃったのよ」っていう人もいて、ゲイもトランスも、60代になると、自己主張も弱くなってくるのかなと思んだけれど、どうだろう。

ちょっと失敗したかな・・・このターゲットなら、わたしではなくって、わたしのアシスタントの子(オトコ)がインタビューしたほうが、もしかしたらもっと深く掘り下げて聞けたかもしれない。というのも、「オーラルセックスさせられて、相手が最後まで満足できなかったことはないのか」とか、「下手で文句言われたりしなかったか」とか、すさまじい質問を投げかける羽目になったのであった(ちなみに、「必ず最後までいってもらったわよ!!」という回答と、「下手だと叩かれて指導された」だった・・・・)。性犯罪なので、きっちりとなにがあったのかを記録する必要があるのだ。「当時はねえ、アナルなんて考えられなかったから、要求されたけどことわったわよ」みたいなこと、ちゃんと言ってくれたんだけれど。でもまあ、20代の男性アシスタントでは、そういう質問はできないかな。性犯罪調査のむつかしさを、あらためて感じるのである。

明日もがんばろう。

 

 

 

 

 

 


バッタンバンへ

2014年11月21日 | LGBT-KR調査 2014

 

バッタンバンに出張して、LesbianとTransgender-womenへのインタビュー。

↓家で散髪されてた子ども、短髪のほうがかっこいい☆

 

とっても心強いトランス女性が手伝ってくれるんだけれど、「誰にインタビューできるか名前のリストがほしい」といってもまったく出てこなくて、「まかせといて」という回答しか得られなかったわたし・・・・ほんとに大丈夫なんだろうかと思いつつ、次のシエムリアップもあるし、なんだか予算がちょっとあまりそうだからまだ調査を続行できそうな雰囲気だし、とりあえず気軽にバッタンバンに行ってみるかという感じなのである。

↓アシスタントはCHATIMEってとこが仕事場らしい、学生ばかりのCAFE

 

ただ、性犯罪の調査は久しぶり・・・・さらにクメールルージュの性犯罪は、これまでもずっと継続してかかわってきているとはいっても、政策面や大学での講義っていう側面ばかりで、自分自身がリサーチャーとしてかかわるのは久しぶり。

↓出発前に、学校で子ども誕生会に参加

 

息子の誕生日にいっしょにいてあげあれないのは申し訳ないんだけれど、まあそれも仕方ないか。

↓みんなでお菓子の取り合い、にぎやか~

 

今回の出張で、しっかりインタビューとってこよう。