ジェンダーからみるカンボジア

カンボジア社会について、ジェンダー視点から色々な情報をお届けします。

シエムリアップへスタディツアー

2015年02月28日 | カンボジアの生活

 

 

スタディツアーはやらないって言ってたんだけれど、「行こう!!」って学生に依頼され、シエムリアップに3日間出かけることに。2クラスから依頼があって、わたしの日程の都合で2回出かけることは無理なので、1回生と4回生の2クラスをまとめて引率することに。

↓出発は5時の予定が、数名遅れてきたので5時半出発

早朝からゴミ収集車の人たちはえらい・・・・・重そうで大変だなあ。

ゴミ収集車の横に車を乗り付けて、5時前に現れた女子学生3人組は、夜の銀座を歩いてもおかしくないような衣装とヘアー・メイクで、いったい何時に起きだして準備したのだろう・・・やっぱり、地方に友達と出かけるっていうのは一大イベント。大変だったけれど、企画してよかったと思ったりして。

↓朝食はスクンで、うちは家族みんなで移動

ツアーは、学生は楽しんでればいいけれど、準備しなきゃいけない教員はとっても大変なのだ。今回は、特に、シエムリアップにはたくさんの団体があって訪問したいところだらけなので、どこに的を絞るかで相当悩んだのである・・・・・

↓ランチは、リーダーの一人の親戚のお店で

↓子どもたちは長旅でくたくた・・・・

でも、今回は、優秀名クラスリーダーがいてくれたおかげで、アポ取りもまあだいたいうまくいったかんじ。

↓子どもたちとはシエムリアップタウンでお別れ、母は視察へと移動

↓バンテアイスレイが運営している障害者向けの技術訓練所を訪問

昨年7月に訪問した時と比較すると、とっても整備されていて、生徒さんも22名まで増加。

↓最近慈善家が自転車をプレゼントしてくれたそう

↓台所・・・・もうちょっとなんとかならないかな・・・・

↓ミシンは日本のものがメイン

↓クロマーを買おうとしても、まだ作品になってなかったり

移動中に、リーダーの男子学生がSMSでちょっと相談したいって何度か書いてきていた母子家庭で育った複雑な話をきいてたら、実はご両親がクメールルージュ時代に強制結婚させられて出産していたっていうことを教えてくれた。「実は強制結婚で妊娠した女性たちのインタビューをとって調査したいんだけれど、おばあちゃんにインタビューさせてもらえないか、お正月に里帰りしたときに聞いてくれない?」っていうと、後ろにいた男子学生が、「ぼくの祖母も強制結婚で、5人目の息子だけクメールルージュ時代に生まれて他の4人とは父親が違うから、そのせいでたちが悪いって言ってて・・・」みたいな話をしてくれだして、歴史が単なる過去じゃないし、身近な問題としてみんなの家庭環境に影響を及ぼしていることを、改めて実感。

強制結婚で強制的に妊娠せざるをえなかった女性達のインタビュー、どうやって手がかりを探そうかって検討していたんだけれど、学生達に相談してみたら、すぐに20人くらい集まりそうかな?30人も夢じゃないかな?まあ、集まりすぎたら証言を文字に直してさらに翻訳する作業がとーっても大変になるので、20人くらいでも十分なんだけれどな。

 

こうやって、次の調査につながりそうな話を学生から聞けただけでも、無理してスタディツアーを計画してよかったかなと思うのである。もちろん、それ以上にも、学生達といろんな話をして、みんなの生活のことや学業のこととか彼女との関係とかを聞けるのは、なかなかおもしろい。

人間万事塞翁が馬。

 

 

 

 

 

 


Girls じゃない?

2015年02月28日 | カンボジアの母子保健

 

プノンペンにいたら、早朝に家を出て、船にのって観光するのが大好き。 

 最近はすっかり早朝ジョギングをさぼっているのであった・・・

↓下の子には悪いけれど、上の子と出かけることがやはり多い

 ↓いつまでこの古い船は使えるんだろう・・・・? 

日本では、リニモに乗ろうとかいって、はりきってるおじいちゃん。もうすぐ日本なので、旅行などなど子どもたちと一緒に遊びの計画をたてるのも楽しいのである。

↓ピンクのズボンがお気に入り

 

下の子の幼稚園は、スノッブな子たちが多い。上の子は、朝は一緒に登校しているので途中で下の子の学校にもよるんだけれど、通学してきた制服組のお姉ちゃんたちに「あの子ガール?ガールの服きてるよね」とか言われて、すねたのである。

たまたま、上の子も下の子もピンクのズボンを履いていたこの日。上の子がピンクのズボンを履かなくなるのはいつだろうか・・・・・ピンクとっても似合ってるんだけれどな。

 

 

 

 


Toul Tumpong エリアは新しいレストランがたくさん!!

2015年02月27日 | カンボジアの生活

 

トゥールトゥンポンで仕事している欧米の人と食事することになって、「どこか新しいところ!」ってリクエストしたら、 Eleven にしましょうという提案。

↓角地にある、460通り

↓春雨?サラダを頼んでみた、ベジタリアン料理

オレンジジュースもおいしいし、なんといってもコーヒーがとってもおいしい!!!

情報交換していたら、いろんな新しいお店を教えてくれて、プノンペンは発展しているなと思うのである。

 

 


LBGT調査報告発表会

2015年02月27日 | LGBT-KR調査分析

 

 

やっと、ついに、LBGT調査の報告会を開催。

教室はいっぱい、裁判所からも来てくれた人がいたり、学生だけでなくって、いろんな人がきてくれて、感激。

↓多くはわたしの学生、みんな調査にかかわったので、関心は高い

調査報告書をデザイナーと最終的に仕上げたのは、マレーシアに行く直前。中華正月で、出版社の人たちが田舎に帰ってしまって、発表会に間に合わないと脅されたんだけれど・・・・・ぎりぎりまで間に合うかわからないまま、学生を出版社に送って、なんとか10部だけでも入手してきて!!って依頼したところ・・・・

↓4時半までの発表会で、3時半に届いた報告書

自分の調査が報告書になって、とっても嬉しい。でも、すでに次の調査の支援者との交渉も待ってるし、別の調査の企画書を書くのも進めたいし、なんだかやりたいことがたくさん。

こういう調査で、収入につながるような方法ってないのかな・・・・持ち出しばっかりはさすがにちょっとつらいかもなあ・・・・企画書を3本書きながら、楽しいし嬉しいけれど、生活面では困ったものだなと思う。

ただ、いつまでこうやって好きなことをやっていられるかわからないので、今やりたいって情熱をかけられることを、子どもたちを犠牲にしないで、自分の時間の許す限りやりたいなって思う。

この調査は、情熱をかけて実施して、ほんとに楽しかった。

手法はもっと向上したいし、分析ももっとレベルの高いものにしたいかな。

 

 

 

 

 

 


手持ちのおカネがないのよ!!

2015年02月27日 | カンボジアのジェンダー規範

 

 

いろいろ動き回りたい気分。

春かな?

 

↓学生を連れてNGO訪問、人身取引の講義

 

講義の前、代表が突然財布を取り出して、「15ドル借りたままでしょ、日本であれ、買ってきてくれたじゃない、ちゃんと返済しないとね」と言ったのである・・・・いいわよ、っていうと、「あ、ごめん、でも今、手持ちおおカネないんだ、昨晩人身取引の被害者の対応で、持ってた250ドル、全部渡しちゃったの」。

なんでも、前日午後1時、警察に連れられて22人の人身取引の被害者が事務所にやってきたそう・・・・

「被害者の22人とも、パスポートだけは持ってて証拠のためにスキャンしなきゃいけなくって・・・・、でも当座の現金はなし。ゲストハウス代と食費とかわたして、250ドルかかったのよ」とのこと。もちろん、あとで団体の経費でおちるとはいっても、手持ちがなかったら大変なことになってただろうに。なんでも、業者に騙されたこの人たち、パスポートも持って合法で出稼ぎにいったはずが、実は騙されてて2週間の滞在ビザみたいなのしか持ってなくて、1ヶ月たった時に警察に違法滞在で逮捕されたそう。トラフィッカーが、当然のごとく、騙して警察に通報したのだ。

↓JAVAでの会議がつづく今日この頃・・・・Communityについての調査実施中

↓こちらはNGO団体の代表を招いての特別講義

↓性犯罪の被害似合った子どもが裁判で悲惨な思いをしている調査をした団体訪問

 

怒涛のごとく、連日走り回っている感じのある2月。

↓女性省局長のジェンダー主流化についての講義

でも、ニューヨークまであとちょっと。

↓RUPPのワークショップに学生をつれて参加

ニューヨークについたら、まず、モントリオールにまず行くことになりそうかな。せっかくだからクメールルージュ時代のインタビューでもカナダでとってこようかと思っているところ。ここまでくると、意地?ってかんじなくらい、クメールルージュ時代の記録を残したいっていう熱意があるのだ。なんでかな、自分の家系に関係しているような気がするけれど、誰かが記録を残しはじめたら、きっともっと多くの人が記録をとめる必要性を感じてくれると思うのだ。隠されている、というか、語られていない女性の歴史とか、たくさんたくさん記録できることはあるんだから。

で、久しぶりのアメリカ。予定通り、フィラデルフィアには行けるかな?

ぜひ、これまで行ったことのないアメリカの観光地も訪問してみたんだけれどな。

 

 

 


クメールルージュ時代の性犯罪

2015年02月26日 | LGBT-KR調査分析

 

クメールルージュが政権をとってから40年になる2015年。

ドイツの団体が、クメールルージュ裁判と今後の行方を、とくにサーバイバーの視点から検討するという会議を開催して、わたしも性犯罪について講演させていただくことに。

↓大混雑の会場、100人以上が参加、大多数が白人

Truth Commission を作ったほうがいいのでは、っていうアイディアがあって、Kudei Karnaの人が賛成論と反対論について発表。

個人的には、ECCC にちゃんと仕事をしてほしいけれど、なんせあの混乱状態と、一般の人たちが関心を失ってしまっている今日現在のことを考えると、Truth commissionで議論をしていく過程を重視するほうがいいような気もするのであった・・・・

ちなみにこの日発表したECCCの検察の関係者はとってもとても素敵な南アの人だった。素敵というのは、外見がっていうことだけではなくて、発表の内容が、被害者視点にたっていて、被害者が自分の苦しみを語る場となっているECCCと、訴追されている側が被害者の回答にこたえようとしている姿勢がみえるっていうことを映像で紹介してくれたところ。なかなかよかった。

 

以下は、わたしの原稿草案。実際には、かなりアドリブをいれて、好き放題話したのであっった。




Justice and Reconciliation

After the Khmer Rouge Regime

What has been achieved?

 

 

18 February 2015

 

Gender based violence during the Khmer Rouge regime

 

Key words: Silence, culture of impunity, empowerment 

 

  1. Sexual violence in conflict affects both men and women but due to the under-reporting we can only estimate the numbers for both genders. The available statistics show that women are affected disproportionately because of the disadvantaged situation of women in society. However, there is a knowledge gap in regard to sexual violence perpetrated against boys and men, and against people from sexual minority groups, so we do not know the real magnitude of GBV in conflict.
  2. Sexual entitlement, discrimination, abuse of power and impunity all contribute towards the perpetration of such violence in a conflict setting. Rape is often used as a weapon in war as part of a military strategy to terrorise, displace and control communities. A culture of shame and stigmatising victims leads to the silencing of survivors, which also negatively affects the cycle of violence.
  3. Gender based violence is a continuum of gender based discrimination, which is a manifestation of societal cultures and institutions that value and prioritize men. The abuse of power and social beliefs and norms that subordinate women and marginalized groups in society are also factors that allow for widespread sexual violence to manifest in conflict.
  4. Conflict related sexual violence includes, Rape, Forced pregnancy, Forced abortion, Trafficking, Forced prostitution, Sexual slavery, Forced sterilization, Sexual torture, and the list goes on.
  5. Normally survivorskeep silent about crimes - due to fear, stigma, self-blame, fear of being shunned by their communities, to maintain reputation.
  6. As well as this, most perpetrators go unpunished, creating a culture of impunity - in many cases, the sexual violence was encouraged as a strategy of war, or seen as an inevitable side effect of war by many.
  7. Research into gender- based violence in the KR regime - When I tried to do a research into GBV during KR in 2005, no one believed survivors were still alive or even if they were alive they would never break the silence - however, yes, they were alive and they did speak to me. Survivors are willing to break silence, as long as safe environment is provided.
  8. In 2014 I did another research study on GBV against sexual minority groups, and documented many untold stories of violence, which were perpetrated against them. It also included sexual violence against men in the KR regime, which was the first documentation of this kind. It also documented the phenomenon of forced marriage- a unique form of widespread sexual violence used by KR.
  9. Failure to address past crimes – a culture of impunity –creates a vicious cycle of VAW and continues to affect safety of women and marginalized and vulnerable people.  This is reflected in the fact that latest statistics shows that Cambodian men perpetrate rape (crimes) at the high level in Asia- Pacific. It also found out that gang rape was a particular problem in Cambodia, particularly among the young men. Failure to address sexual violence in post-conflict settings also threatens peace and security, and can feed a cycle of conflict.
  10. Perpetration of GBV in the present time is, in part, a result of the normalization of violence in the community and in the home facilitated by weak legal system and limited security structures, widespread impunity, and weak community norms that do not condemn GBV.
  11. Government policy and service response to current cases of sexual violence needs to acknowledge the past crimes. We all need to consider the mental health impacts and trauma and how this has permeated through the generations. Survivors need a wide range of support, and must be at the centre of responses to sexual violence in conflict.
  12. Today is a great occasion to discuss the GBV in conflict.  We still need to create a safe environment for women and men, and all of those who suffered from GBV during the KR regime, to break the silence in order to stop the culture of impunity, and so they can heal, be empowered and act as agents for positive change.  

End

 


カンボジアに戻ってほっとするのである・・・・

2015年02月25日 | カンボジアの外で感じたこと

 

 

修行にちかかった、マレーシア4日間の滞在。

一人で子ども二人といっしょにいるって、大変・・・・・

↓ホテルのプールで遊びまくったので、フライトではぐっすり

プノンペンに戻ってほっとするわたし・・・・お手伝いさん達がいるって、ほんとに助かる!!

↓みんなで炭火焼きへとおでかけ、たくさん飲めるのもうれしい!!

子どもたちも、お嬢さんたちがいると楽しそう。店の中を走り回ったり、外に出かけて行って遊んだり、じっとしてないのである。

↓肉を食べ尽くす子どもたち

母のビールおかわりと張り合って、オレンジジュースを飲みまくってた上の子・・・でも今日は3杯で満腹。多いときは5杯だったかな、たいてい4杯飲むのだ。

↓コリコリ、とーってもおいしい!!

↓焼いてるのをみながら飲むのが大好き

マレーシア、楽しかったと言えば楽しかったかな。二人で遊んでたり、喧嘩してたり、なんとも賑やかな兄弟。次回は6月に行けるかな・・・・無理かな・・・・昨年11月に急遽キャンセルしてしまったのが大反省で、仕事の都合とかもあるし、直前まで予定が立てられないかなと思ったりするのである。

 

 


マレーシアのお正月

2015年02月24日 | カンボジアの外で感じたこと

 

クアラルンプールでは、電車を乗りつくしたわたしたち。

↓KL Sentral、ここを拠点に電車で移動 

↓ブキットビンタンへと移動

 ↓目指すはパビリオン

↓新年のお祝いでごったがえ 

↓15分待ちだけではいれた鼎泰豊、目指すはショーロンパオ

↓上の子はショーロンパオ大好き、一人でぺろっと食べちゃう

↓餃子も頼んでみる。肉とエビ入りとちょっと変わってる

↓下の子も必死で食べる、なんせすさまじい食欲

↓KLLC の公園とプールも連日通ってた・・・

↓怖くないのか、どんどん遠くに行っちゃう

↓ぐったり疲れてホテルに戻る、お寿司は手で食べられて便利

↓ホテルのプール、昼間は座るところもないくらいいっぱいの人

↓会員制になってるみたいで、プチブルのイスラムの人が多い

プールと公園で遊びつくして、買い物なんてしている余裕もなかったわたしたち・・・・子どもが二人いると、迷子にならないように配慮するだけで必死で、買い物どころじゃないのであった。

 

 

 


大ヒットのパン屋さんーパビリオン

2015年02月23日 | カンボジアの外で感じたこと

 

子どもたちの食欲はすさまじいので、常にサンドイッチとかパンを買って持ち歩いてたわたし。

↓パビリオンのスーパーへデトックス茶を買いにおでかけ

こんなところにあったかな?なんとなくおいしそうなので、パンを買いに入ってみた。

↓おしゃれなディスプレイ

この店、面白いのは、取り扱っているパンの種類が10種類か15種類くらいしかないこと。相当しぼりこんで、得意なパンだけを売ってるのかしらん。

↓広い店内、でも売ってるパンの種類は少ない・・・・

レーズンロールと、大好きなタイプのチーズ入りパンを買ってみた。すると、これが、両方大ヒット。特に、レーズンロールなんて、食べることはまずないから20年だか30年ぶりに食べたけれど、感動的なおいしさ。固めのチーズパンは、ポールボキューズでも扱ってそうな感じだけれど、周囲のサクサク感がたまらん。

値段は日本並だけれど、味は抜群。プノンペンでも、このレベルのパンがいろいろあったらいいのになあ。

 

 

 


マレーシア新年2015

2015年02月23日 | カンボジアの外で感じたこと

 

 

駅の上にあるホテル、メルディアンは、部屋がとっても広くてうれしい。

 

↓部屋からのながめ、景色も堪能!!

↓毎日プールへ、日本人も多いし地元の人も多い

 

↓KLLCの公園とプールも日課・・・でも帰宅を拒む子ども達の相手はちょっと大変

↓夜はホテルでテレビ鑑賞

↓朝には復帰

 

↓電車にも毎日トライ

 

マレーシアは大都会。

駅の上のホテルは大正解、毎日毎日電車をものりつくしたかな?

↓子どもがAEONに行きたいっていうので、電車で行ってみる

伊勢丹と比較して、売ってるものの値段が圧倒的に安い・・・・2−3割はやすい??

正月でタクシーに乗るどころか街が大渋滞だったでので、電車で移動できて、街の中心からはちょっとだけ外れてるホテルにしたのは正解だったのである。ただ、子どもが寝ちゃって大変だった時は、タクシー移動に。