ヒューマンライツ・ウォッチの報告書、読まないといけ
ないと思いつつ、えんえんとほってたわたし。
以前、一度だけだけれど訪問したこともある麻薬厚生施設
などなどの政府施設で、ひどい虐待が繰り広げられていた
事実を公表した、すさまじい内容。
“Skin on the Cable”
The Illegal Arrest, Arbitrary Detention and Torture of People Who Use Drugs in Cambodia
http://www.hrw.org/en/reports/2010/01/25/skin-cable
もちろん、麻薬からリハビリのために施設に収容された若者も
いるのだけれど、更正の方法がかなり乱暴というか暴力的というか。
お金持ちの家庭の子どもであれば、親がお金を払ってまで施設に
入れてもらって、それなりの待遇で更正させてもらえるそうな。
ま、刑務所と同じかなあ、お金でなんとでもなるっていうのは。
麻薬のリハビリ患者だけでなくって、セックスワーカーとかも
逮捕されて監禁されていた事実も、この報告書で証言にもとづい
て報告されてる。まあ、驚かないけれど、警察もセックスワーカーか
ら「罰金」巻き上げて嫌がらせするだけでなくって、身柄を監禁して
厚生施設の職員が女性をレイプするなんてことまでやってたのねえ。
なんとも許せん話。
施設に監禁された女性たちが、管理者にレイプなどの暴行を受けていた
ことはしっかり証言にもとづいて報告されていて、
いやはや、これはちょっと許しがたいと思わざる
をえない事実があったらしい。
「きれいな女性や素敵な女性は連れ去れて、レイプされた・・・連れ去られた
あと、女性達はそのままいなくなった・・・・」
(監禁されていた男性の証言)
なんだか、クメールルージュ時代と同じじゃん。
いやはや、日本でも児童虐待が深刻な問題となって
いるけれど、カンボジアも相当深刻なのだよなあ。