ジェンダーからみるカンボジア

カンボジア社会について、ジェンダー視点から色々な情報をお届けします。

法律会議のため海へ出張

2014年02月28日 | カンボジアで感じたこと

 

久しぶりに子どもを家において海への出張。ほんとうならなんとしてでも連れていきたいんだけれど、せっかくの機会なので1人で出張することに。といっても、法律会議に参加するだけなので、自分の勉強。

この1週間ほど、日本の方にホームステイしてもらったり、一緒にごはんを食べに行ったりして、すっかり日本が恋しくなってる子ども。日本に帰るって騒ぐし、ごはん食べに行こう、ってうるさいのである。

朝7時に家を出て、学校まで行ったのに、学校には行かないという子ども。クイティエウを食べに行きたいそうなのである。まだ3歳なのに。まあ怒っても仕方ないので、学校を後にして、朝ごはんを食べてから家に戻ることに。

それにしても、幼稚園の送迎の「送る」ほうは圧倒的大多数が父親なのがおもしろいなあといつも思う。お父さんが通勤途中に送ってくんだろうなあ。お迎えは母親が多いんだけれど。

↓制服のまま行ったレストランでお弁当を開ける子ども・・・この日はおにぎり

クメール語をかなり話すので、一緒に学校に行ってるラエンと比較して会話ができるって先生は言ってるんだけれど、それでも子どもなりにクメール語ではコミュニケーションが不十分で「せんせいがこわい」とか言ってて、いやなことがあるらしい。

↓SUSHIBARでにんにくたっぷりの料理でパワーをつけることも多い子ども

母は大人の会合に参加するため、3日間のシアヌークビル出張。これを機会に、出版中の本を仕上げようと張り切ってるのだけれど、プールにビーチにカクテルで、とてもそれどころじゃないかなあ・・・・

 

 

 

 

 

 


ラジオ番組に出演

2014年02月27日 | 女性の自立

 

 

クメールルージュ時代の女性に対する暴力について、ラジオで1時間ほど話してくれという依頼。

以前、国連のドキュメンタリーでインタビューされてたのをすっかり忘れたままその映画の試写会に行って、自分がスクリーンに映って話してるのを見て超はずかしかったわたし。子どもが生まれたばかりだったのと役所の仕事に忙殺されていた時期だったので、事前にもらってた質問事項に目を通さずにジャーナリストのインタビューを受けて、なんともちんぷんかんな回答をして恥をかいたのだ(映画ではちゃんとまともに編集されてたけれど・・・・・)

そのLesson learned から、今回はちゃんと事前に質問事項をもらって、回答をクメール語で準備して、恥をかかないようにすることに。質問事項は以下の5つ。

 

1.なぜ若者たちにクメールルジュ時代の女性に対する暴力を教えるのか?

2.若者はクメールルジュ時代の女性に対する暴力に関心があるか?

3.ジェンダー問題とクメールルージュをどうやってリンクさせて教えているのか?

4.若者たちが女性に対する暴力をふるわないように、どうやって働きかけているのか?

5.過去のクメールルージュ問題と、現在の女性に対する暴力をどうやって関係づけているのか?

以下は、英語でざくっと作ってみた、質問1に対する回答。結局、この回答は、視聴者からの電話の質問に回答する形で、すっごく簡素化されて回答することになった。 

 

1.    Why are you interested in educating GBV during KR to the youth?

 

 

It is my passion to work for ending violence against women. I believe violence against women can be prevented and stopped. The question is how. One of the approaches is to take the opportunity in the process of transitional justice, by linking past experience of violence to reduce and eliminate violence in current society.

 

Every single country has gone through a number of conflicts in its history. Some countries are still fighting for justice and peace in present times. I am from Japan, which also went through quite a large number of wars internally and also against neighboring countries. In last century, only 60 years ago, Japan occupied Asian countries, including Cambodia during the World War 2. We learned great deal about our war heroes in the military who were models for leadership.

 

On the contrary, the atrocities of the Japanese military in occupied land were not taught in school because of its sensitivity. One of those hidden aspect of our history is “Comfort women” issue, which is still controversial matter in Japan. “Comfort women” is a systematic sexual slavery system of the Japanese military. Huge number of women from China, Korea and other parts in Asia were kidnapped, abducted, and forced into the sexual slavery for the comfort of Japanese military personnel. Asian women were forced to have sex with sometimes more than 20 soldiers in one day and often times they were paid nothing. Those young women were deprived of freedom and their fundamental rights were violated.

 

This terrible women’s rights violation was never taught in school when I was a student in junior high school and high school. We learned nothing about it and we did not know anything about sufferings of those Asian women. It was only when I was in university, a number of former “comfort woman” from Korea and China started to disclose their stories of sufferings from the Japanese military regime.

Their stories were unbelievable in the beginning, and unacceptable to many Japanese. It was simply because it was difficult to accept the fact that our fathers or grandfathers were abusing and violating women in Asia during the war. We were educated that Japanese military personnel were fighting against the imperialism for peace and security of Asia, and they were disciplined and sexual violence is surely understood as a taboo. My grandfather was also in Manchuria, which is now in China, and worked for the Mantetsu, a train company, for many years including the time of the war. He passed away before I came to know “comfort women” issues, but my mother said that my grandfather never wanted to talk about anything about his experience in the war in China. He simply refused to talk about it. I assume that on top of all difficulties he faced as a young soldier, he also knew those terrible crimes committed by the Japanese military against Chinese women there. I see the similar culture of silence here in Cambodia, where people experienced war do not want to talk about it and there is an environment where it is difficult for post-conflict generation to ask questions about war.

 

With this personal experience, that I was so shocked with information about “comfort women”, it has taught me a lesson - the importance of history education from women’s perspective. When former “comfort women” started to break the silence of 50 years, they were challenging the culture of silence. Culture of silence, which pressured them not to speak about the crimes – to hide the fact that they were forced to be victims of the Japanese military. Culture of silence is a vicious cycle. If those women can not speak about the violence that happened 50 years ago, it is also difficult for women in present times to speak about violence they suffer. It is a cycle. You need to get out of this cycle immediately otherwise it will continue forever and men with impunity repeat violence against women.

 

When I started to teaching at PUC about sexual violence in my gender studies class, back in 2002-2003, I often asked my students about GBV in KR. No student knew about it. They said that they never studied KR issues in schools. At that time it was still very sensitive. Their parents refused to talk about it at home, and they did not dare to ask about it for fear that their parents may get upset or angry to be asked about horrible past. This made me to pay particular attention to the importance of teaching the truth about GBV in KR.

 

However, there was no documentation which I could use in the class work. No one did the research into GVB in KR. This made me to write a research proposal to document stories of GBV in KR so that I can use them as resource materials for teaching. It can be also a part of historical evidence of sexual violence during KR.

 


カンボジアの恐ろしい習慣・・・・

2014年02月26日 | カンボジアの生活

 

カンボジアの伝統治療、コクチョル。

↓暴力の被害にあったとしか思えない・・・・・

この人は、マッサージ店の職員だったので、許可を取って撮影したのだけれど、この人にマッサージしてもらうのは、ちょっとどうかしらん・・・・

背中に一度だけやったことあるけれど、背中が熱くなって大変で、もう二度とやらないって思ったんだけれど、その気持ちは今も変わらないなあ。こんな習慣、自分を傷つけているとしか思えないので、やめたほうがいいとおもうんだけれどな。

 

 

 


第58回国連女性の地位向上委員会会合

2014年02月26日 | 女性の自立

 

 

第58回国連女性の地位向上委員会の会合が、3月にNYで実施される。

友達と行こうと準備してたのだけれど、結局いろいろあって、今回は見送ることに・・・・・でも、UWOMEN主催で、カンボジア政府・NGOの準備会合が開催されたので、参加することに。

 

 

HIMAWARIのセミナールーム、結婚式場としか思えない設定で、この場所でセミナーをするのはちょっとふさわしくないかも・・・・

NYで2週間開催される会合に向けて、各分野の人がこれまでのCMDGの成果とか、ポスト2015についての議論。女性の政治参画については、昨年の選挙が悲惨な結果だったので、これからどうやっていくのか、議論に熱が入るのである。

久しぶりに大臣とか役所の人たちと会って、NGOのジェンダー関係者も勢ぞろいして、なんだか同窓会みたい。昨年国家計画を策定して、選挙の前に集まってから、こういう会合ってなかったかも・・・・。いろいろ情報交換できて楽しかったのである。

 

 

 

 

 

 

 


DV被害者への司法支援

2014年02月25日 | 女性の自立

 

大学の法学部が、イギリスの大学教員とタイアップして、弁護士のカウンセリング能力についての大会を企画。DV被害者への弁護士の対応を、ロールプレイで実演して、平民の人が判事になって得点をつけるという試み。

↓ちょうどDVを講義中だったので、学生をつれて参加

夫になぐられて離婚を求めて法律事務所にやってきたクライエントへの対応という設定。

「結婚しているということですが、ちゃんと法律的な結婚ですか」、「けがをしたとのことですが、病院に行って証明書をもらっていますか」などなど、しっかりと質問をする弁護士(の卵)。

 

↓興味津々の男子学生たち、自分の息子たちの将来を想像するのである

女性に対する暴力について、もっといろいろな視点から大学で議論が進むようにしたいな。

 

 

 

 


ルービックキューブ

2014年02月25日 | カンボジアで感じたこと

 

子どもと一緒にいる時間が少ないせいか、子どものことがとってもかわいいし、大好きだなと思うのである。

女性の自立は、食べていけるだけ稼げる仕事かつできればやりがいのある仕事を持ってることと。加えて、子どもがいるなら、子どもといる時間を大事にしながらも、子どもとバランスよくいい距離を取ることなのだ。

出版予定の本を必死で書いてきて、ちょっと今休ませて再度編集作業に入る予定のところ。本って、一気に書きあげることも大事なんだけれど、ちょっと休ませて再読して編集するのも大事。自宅で仕事しててもいいんだけれど、ぎゃーぎゃー行ってる子どもたちもいるし、CAFE難民をしているわたし。毎日のように通ってるDAOは、最近けっこう混んでる。

↓DAO フォーは大のお気に入り、野菜たくさんでヘルシー

DaoCAFEかのマネージャーは、体調を崩してシンガポールで治療中だそうな。「新しいマネージャーになってから、お客さんがずいぶん増えた」というのは、仲良しの店員さんのコメント。確かに、前のマネージャーは、「シンガポールからコンドームを輸入してメンバーに販売する仕事やってるんだけれど、説明会に来ない?」とか親しげに話しかけてくる人で、まったくいかん人だったのである。

↓カプチーノを飲みながらの仕事はとってもはかどっていいかんじ  

CAFEで本を書きながら、テストの採点したりメールのチェックしたり。仕事場がCAFEっていう生活、大のお気に入り。

毎日仕事に通うなんて想像できなかったけれど、今は毎朝家を7時に出て学校に通うのも、生活のパターンが決まっていていいかなと思うのである。

日本にいたとき、子どもが遊べるかなと思って買ってみた、ルービックキューブ。

↓遊んでるんだけれど、とても難しい・・・・・・

自分でめちゃくちゃにしてみたんだけれど、とても回復の見込みなし・・・・・むつかしいなあ・・・・・DAOにでも持って行って遊んでたら、だれか賢いクメール人が謎解きしてくれるかな。

週末は子連れの父親が多いDAO。子どもたちはたいていモバイルで遊んでて、父親はPCで仕事とかしてる。家族連れがご飯食べたり遊んでたり怒られてたり、カンボジア家庭ノダイナミクスを感じながら、つらつら執筆活動をするのである。

 

 

 

 

 


CEDAWセミナー

2014年02月24日 | 女性の自立

 

 

自分が親になったせいか、学生たちが将来のオプションをいろいろ考えられるような、Inspiringな経験をしてほしいといつも思って、いろいろ講義計画を考えるようになってきたかんじがする。

与えられた時間内の講義で、とにかく必死に学生たちに知識を教えることだけに集中していたころとは、ずいぶん変わってきたのである。

今回は、10月にジュネーブで参加したCEDAWセッションのRECAPを学生たちに実施することに。一緒にセッションに参加したカンボジア人の活動家たちに、ぜひ彼らの経験を学生に共有してほしいと思ったのだ。英語で勉強している若者なので、国連とか国際舞台で活躍することを夢見てる学生も多いはずなので、少しでも学生のためになるかなと思って。

↓UNの友人に国際人権法について講義をしてもらう

ジュネーブで一緒だった、ITをやってるNGOの代表と、クメールルージュ時代の女性に対する暴力の専門家にも経験を語ってもらって、その分野の専門家からいろんな視点で女性の権利について勉強する学生たち。

↓140名も参加、母国語での講義は学生たちにとっては貴重な経験

今学期、CEDAWとは何かっていう中間試験の質問に、Dambodian Educationとかなんやら書いた学生が多数いたクラスもあって、とほほだったんだけれど、この特別講義を通じてちょっと理解が深まったかな?

 

 

 

 

 


Brothers and sisters

2014年02月23日 | 女性の自立

 

 

久しぶり、とってもとっても楽しんで、子どもとの時間を調整して必死で見たテレビドラマ、アメリカのドラマ、Brothers and sisters。

↓週末の朝食、大人数でにぎやかな食事は楽しい☆

このドラマの悪いところは、みんないつでもワインを飲んでるところで、ワインなくしてみることができない点。いやはや、何本のワインを飲みながら見たんだろう。大家族がうらやましいなって、つくづく思うのである。うちの両親にとっては、子どもが5人いる家庭が普通だったのに、わたしは子ども時代の多くの時間を母親と二人だけで過ごしたのだ。

子どもたちが成長していく様子を、母の視点と子どもの視点から描きつつ展開するドラマ。母は、突然亡くなった夫の残した負の遺産で苦しみつつ前向きで、子どもたちは離婚だらけでにもかかわらず明るいオプションがどんどん出てくるっていう明るい姿勢もとても好感がもてる。

Season5は、ちょっとあとから足したかなって印象は否めないんだけれど、それでも面白い。母親のセリフ、 

its embarrassing and humiliating to be an older women in this country where everything of value is young and new

↓なかなか調子が戻らない下の子、上の子はやっと復活

このドラマのAudienceは、それぞれのキャラに没頭してみるんだろうけれど、わたしは後半になって外見はいまいちだけれど優秀なキャリア女性SARAに、突然感情移入。キャリアウーマンとしてばりばりやってた女性が、家にはいって、いろいろあって結局超セレブになった有名な男性と生活することになって、子どもたちの世話で時間をついやすっていう設定。仕事している時が自分にとって一番幸せだろうし充実してるのに、子どもたちの学校のことで忙殺されててもなんとかやってるって、まさにわたしが望む将来なのである。

Drug中毒、ゲイ、HIV、癌、不妊、植物人間、記憶喪失、などなど、いろんな人の生きざまがでてくるこの家族ドラマ。とっても面白かった。また見るかは疑問だけれど、こういう面白いドラマは、本を読んでるよりおもしろいかなと思ったりするのである。

Saraが再婚?ってことになったら、息子が、「お母さん、どのくらいの期間結婚するの?」って聞いたっていうのは、とっても面白い。結婚と離婚が次々と続くこのドラマ、アメリカのこととはいえないくらい、身近な話なのである。

なぜJustinがずーっとみんなのアテンションをひいてるのかわからなかったけれど、最後の最後にわかったのは、NORAと同じくらい、彼こそが破壊してしまったとはいっても家族の絆について(夫と妻かな)考えさせてくれるキャラだからもしれない。

 

 

 


SOKHAホテルはいつできるんだろう?

2014年02月23日 | カンボジアの生活

 

小腹がすいたので、川を見ながら間食しようと、リバーサイドの魚生へちょっと寄ってみる。

↓対岸のSOKHAホテル、延々と建設しているけれど、だいぶ出来てきたかな

子どもたちは、食べることより、川を見ることに夢中みたい・・・・船が行き来してるし、のんびりしてていい雰囲気。

↓みんなで、いろんなノムバンチョップとDIMSAMを頼む

↓山盛りでてきた野菜、どれもけっこうきつい味だけれどおいしい☆

ノムバンチョップも、いろんな味があって、カンボジア料理は奥が深いなと思うのである。

 

 

 

 


オシャレなバー:キャバレー

2014年02月22日 | カンボジアの生活

 

ソリアマーケットのすぐ南にできたキャバレーにお出かけ。

↓個人の邸宅だったそう、巨大なお店

↓前菜のサラダはおいしいし、FISH &Chipsも悪くない

ワインとかの値段設定はちょっと高い印象。食べ物は味が濃いいのが苦手な人はいるかもしれないけれど、つまむ程度だと思えばとってもおいしいし、雰囲気もいいかんじ。

8時を過ぎると、白人旅行者のグループでとっても混んでたけれど、スペーシーなのであまり気にならない。

↓サーモンとサラダ、上品な味だけれどこってりかも

雰囲気がとってもよくて、おおぜいでわいわい飲みたいかんじのお店。サービスもなかなか悪くない。

↓リゾット、味は濃いいけれど、パンチのあるワインにあうかんじ

↓ラビオリ、これはちょっと味が濃い

↓トマトソースの魚、味はやっぱり濃いいけれどおいしい

プノンペンには、とってもとっても素敵なお店があって、リーゾナブルな値段で楽しめて、やっぱりプノンペン生活はやめられないのである。