「停電の夜に」っていう本、ずいぶん前に読んでたんだけれど、すっかり内容を忘れてた。マレーシア旅行するのにいいかなと思って買って読み直し。作者がインド出身でアメリカ育ちの人なんだけれど、マレーシアにはインド系もたくさんいるっていうだけの関連性。
↓我が家の夜は、こんなかんじで過ぎていく
「停電の夜に」は短編集で、表題作は、結婚して数年のインド人夫婦が、妻が流産したことで二人の関係が悪化し、結局最後には別れることになるっていう話.
↓マリスでシーフードサラダとカイラン、上品でおいしい☆
表題作の「停電の夜に」は、物語が始まる翌日から一週間ほど毎晩8時から計画停電があるっていう連絡が行政からはいったことで、それまで冷え消えきってた夫婦二人がその時間になるとロウソクをもって向かい合って食事しながら、過去の秘密について語っていく。流産は仕方なかったんだけれど、その時に夫が学会出張だかで不在だったというのが、あとあとまで二人の間で深い溝を作ってしまったのだ。
↓パンプキンのスープ、こてこてってしてて、甘いけれどおいしい
停電を通じて、夜になると二人がそろってお互いの秘密を語りあうことによって、二人の関係はまた元に戻りそうになるんだけれど、停電の最終日に妻が「一人になりたいのでアパートの契約をしてきた」と切り出す。夫は、妻が流産した子どもは、実は最後に抱いて顔も見た、男の子だって妻に打ち明ける。
↓AMOK、かなりいい魚をつかってて、おいしい☆
この短編以外にも、インドを舞台にした、あるいはインド人をめぐる短編がたくさんはいっている、「停電の夜に」。なかなかいい短編集だなと、改めて読んでみて思ったのである。英語で読んでみようかな。