ジェンダーからみるカンボジア

カンボジア社会について、ジェンダー視点から色々な情報をお届けします。

バスでシエムリアップへ

2014年06月30日 | カンボジアの生活

 

 

シエムリアップとバッタンバンへ、一週間の出張。

本来「ひま」な予定だったので、理事をしている団体の視察旅行に同行することにしてたのだ。なんといってもオーストラリアの支援団体の人たちがビルマの女性団体をつれて視察にくるっていうので、これはなかなかない機会だとおもって。

そしたら、仕事でぎゅうぎゅうの毎日になってて、とても視察どころじゃない・・・・んだけれど、まあいいかと割り切って、家族全員(お手伝いさんの夫だけは留守番)でシエムリアップに出かけることに。

フライトで行こうか迷ったんだけれど、お手伝いさんたちはバスでわたしたちだけ飛行機ってわけにもいかないので、みんなでバスで移動することに。7時間なんて、きっと寝てたらすぐだろうと・・・

↓メコンエキスプレスは一か所にしか止まらない、これはコンポントムのレストラン

午前は仕事があったので、午後12時半のバスで出発。

↓夕食休憩、とはいってもまだ4時半・・・・

メコンエキスルプレスは、ちょっと他より値段が高いだけあって(といっても1ドルくらいでは?)、外国人も多い。ちなみに、わたしは外国人で13ドル、お手伝いさんや子どもたちは1人10ドル(子ども割引はない・・・・)。

↓久しぶりに食べる、大好物のしょうが料理

子どもが4人もいると超賑やか、お手伝いさんは車酔いでかわいそうに悲惨な様子・・・・いつも車酔いするらしくて、なんとかならないのかなあ。おまじないとかきかないかな?

 

シエムリアップについたのは7時半ごろ。プノンペンを出て、ちょうど7時間の旅。遠いと言えば遠いけれど、寝てたし、景色もきれかったし、まあいいかんじ。

シエムリアップのバス停からホテルまで移動していると、ここはどこ???ってかんじの若い欧米人グループが大量に歩いているのと遭遇して、先週バンコクにいてゴージャスな休暇を楽しむより、こっちにきてローカルな休暇を楽しんだほうがよかったかしらんとか、思ってしまったのである。

 

 

 


女性に対する暴力:医療従事者へのマニュアル作成

2014年06月29日 | 女性の自立

 

女性が暴力の被害にあった時、被害者が最初に接する「他人」は、病院関係者が圧倒的に多い。

でも、家庭内暴力の被害者かどうかを見抜く能力を医者がもっていなかったら、適切な処置ができないまま暴力のサイクルへと被害者を送り返すことになる。レイプの被害者も、二次被害にあわざるをえないような対応をされる。

問題がいろいろと多い医療現場を変えるために、保健省が「暴力の被害者対応マニュアル」のようなものを作成することになって(実は2007年から国家計画野予定になってたけれど延期されてた)、お医者さんたちが集まって会議をする場に、仕事の関係上送り込まれたわたし・・・・局長さんにインタビューもしなきゃいけなかったので、まあいいかと出かけるのである。

↓参加者のほとんどはお医者さんで、特にレイプの対応をするお医者さんがメイン

↓草案ができてるマニュアルを、詳細にわたって検討

議論を聞いてて、改めて、お医者さんたちのレベルの高さに圧倒されるのである。

ただ、みんな病院にいてこそ稼げる人達だし、実際に病人を治療することで生きがいを感じている人たちなので、会議への参加の熱心度はNGOの人たちほど高くないかな?

WHOも同じガイドラインをつくってて、まあ、またしても援助協調ができてない事例のひとつなんだけれど、早くクメール語になって、カンボジア全土のお医者さんたちに学んでほしいな。今年は2回研修をするそうで、早くクメール語に翻訳して大臣の決裁をとってほしいのである。

 

 

 

 

 

 


クメールルージュ時代の少数民族の女性に対する暴力

2014年06月28日 | 女性の自立

 

クメールルージュ時代、少数民族の女性に対する暴力がどの程度あったのかを調査した研究の結果発表に参加。調査のデザイン段階から実施まで、しっかりかかわったので、すでに内容はよく知ってるんだけれど、参加者からどんな質問がでるかな、とか、興味津々。

↓調査は、Cambodian Defenders Proejctにいるオーストラリア人が実施

105名の少数民族に属する男女を対象として実施されたインタビューをもとに、調査結果をまとめてる。

残念ながら、わたしやKatarinaが実施した一般的な調査の結果と、まあまあ同じ結果がでてる。少数民族だからといって、特別な被害にあったわけでなくって(ただしエスニッククレンジングと思われる強制結婚はある)、クメール人と同じようにつらい思いをして、現在もそのトラウマや健康の問題を抱えて生きてる。

わたしのアシスタントの子を連れて行ってたのだけれど、「生きるためにセックスと引き換えにクメールルージュ兵士から薬とか食べ物をもらったのは、自分で決めてやったことであって、犯罪ではないのじゃないか」と、セミナーのあとで質問を受けた。紛争下で、他にチョイスがない中で、そういう選択をせざるを得ないのは、「暴力」だけれど、確かに加害者を罰することはできないので犯罪とは言えない。でも、いろいろ話していると、どうやら、実際に「おかしいんじゃない?」と思われる事案をfacebookでみたそうで、教えてくれた。

事案は、セックスワーカーが、30ドルで男性と合意してゲストハウスに行ったところ、男性が30ドルを払って、「ゲストハウス代は払っておいて」、と女性に言って5ドルをセックスワーカーに払わせて去ってしまったため、男性が5ドルをだましたといって女性が警察に訴えたというもの。まあ、これは性犯罪の問題ではなくって、契約の問題だから、ちょっとわたしの範疇にはないんだけれどなあ。

いずれにしても、Facebook恐るべし。アシスタントの子には、もうちょっとFACEBOOKで情報収集すように依頼しておいたのである。

 

 

 


家庭内暴力の対処法・・・・

2014年06月27日 | 女性の自立

 

家庭内暴力をふるっている男性に、民間の治療(祈祷)をして暴力をなくしている実情に関して調査がなされて、お披露目会というのか結果の協議の会合に呼ばれたので、出かけてみることに。

↓参加者の多数は白人、あやしい内容なので欧米人の関心を引いた様子

この調査、なんともあやしくって、まじないで「悪霊」を追い払えば家庭内暴力がなくなるとかいう事例の研究。

↓こういうあやりしい図柄がいろいろ登場

この不思議な調査を実施した年配の男性研究者は、「悪霊がついてるといって息子のペニスを切り落とした母親」が裁判でオーストラリアで訴追されている場に、参考人というのか証人として出廷して、「カンボジアではそういうことは珍しくないし母親は裁かれるべきでない」と主張したそうな・・・・・

残念ながら、ほかの会議があったので発表の途中で退席せざるをえなかったんだけれど、あまりにも怪しい調査だし、こういう信仰を女性に対する暴力の解決策として取り上げるのはどうかと思う。そもそも、いったん悪霊が去っても、またやってきたらどうするんだ?

などなど、批判を展開したいんだうけれど、思い込みの激しそうな年配研究者を論破しようとするのは、のれんに腕押し。

 

 

 

 

 

 

 


バンコクで都会の生活を楽しむ☆

2014年06月26日 | カンボジアの外で感じたこと

 

結局、予定を変更して国境を陸路でこえるのはあきらめ、バンコクに戻ってきて、2泊することに。

↓飛び込みだったけれど定宿のエンポリウムがあいてて助かった~

KLでもそうだったけれど、バンコクも建設ラッシュがすごい。勢いを感じるのである。

↓水着を買って、プールをたのしむこども

↓マックスバリューを見つけて、見学にはいってみる、さすが都会☆

↓スターバックスには相変わらず通って、今度は数字のお勉強

↓子どもの希望にこたえて、BTSでバンコクを上から観光

↓北斗星を伊勢丹でゲット、どこにも持ちあるいて、とてもお気に入り、ZENのスタバで

今回はプノンペンの空港で黒いへんてこりんな飛行機を買わされていたんだけれど、どこかでなくしたらしい・・・・北斗星がしっかり飛行機の代わり。

↓スターバックスのサンドイッチとかWRAPばかり食べてた子ども

 

母は、ヒラリー・クリントンの Hard Choicesを読み切って、大満足でプノンペンへと戻る。

国境を陸路で超えての移動ができなかったのは残念だけれど、まあ、いいか。

↓空港でもサンドイッチ、それにしても大食いとしか思えない子ども

マレーシアもバンコクも、下の子を連れて行ってあげられなかったのは申し訳ないけれど、上の子は4日間のタイ滞在をしっかり楽しんだ様子。

カンボジアに戻って、次はみんなでシエムリアップへと移動、なんともばたばたしているのである。そろそろ仕事も大詰めだし、ヒラリーさんの本を読んで元気をもらったので、あとちょっと、がんばらないと。

 

 

 

 


国境まで列車の旅

2014年06月25日 | カンボジアの外で感じたこと

 

バンコク発5時55分の電車に乗るため、朝5時半過ぎに駅に到着。

↓アランヤプラテート行、まだ薄暗いバンコクを移動

移動中、何も食べ物がなかったらと心配で、セブンイレブンで大量に買い出し。夜間外出禁止令が解禁になってたので、たすかった~なんともいろいろ大変なバンコクの状況なのである。

↓6時間ちょっとの移動、48バーツ(150円くらい)

最初は静かだったんだけれど、バンコクをでて1時間弱で大量のカンボジア人が乗車。

やっぱり、大量に民族移動してるみたい・・・・・一緒に移動した男性によると、「9月に戦争があるって聞いたから、早く帰ろうとおもって」とのこと。でも実際は、短期労働の人も多いし、田植えのために戻ってるっていうのもあるみたい。

↓アランヤプラテートまで一緒に移動したカンボジア人たち4名

この10日間ほど、大変な混乱状態になってるカンボジア労働者をとりまく状況。

すでに20万人くらいは国境を越えてカンボジアに戻ってて、一緒になった人たちは自分から進んで国に戻る人たち。

座席でずっと隣に座ってた16歳の女の子は、「1か月だけ出てきたけど、働いたことがなかったから仕事は大変だし(道路建設)、給料日をまって、やっと支払ってくれたから今日帰るの」とのこと。16歳でも問題なく雇用してくれたってすごいし(年齢は詐称しなかったそう)、当然労働許可書ももってない。それ以上にすごいのは、この子、9人兄弟だったのに、6人は小さいときに死んじゃってて、3人しかのこってないとのこと。お母さんは、自分を産んで2か月でなくなったそうで、まさに産後なにか不調だったのではないかしらん。結局この子は、赤ちゃんの時かあ親戚のところで育って、学校は8年生まで行ったんだけれど、お金がなくて学校を続けられないから、家にいたそう。でも親戚がタイに出稼ぎにいってうから、タイをみてみたくて1か月だけ行ってみたそう。「仕事は大変だからもう行きたくない、でも衛生状態はカンボジアはタイの40%くらいしかよくない」とのコメントで、よくわかんないけれど、本人にとってはタイにちょっとだけでも滞在したのはいい経験だったみたい。

↓警察がやってきて、大きな荷物h20バーツ支払わされてるカンボジア人たち

道路建設の仕事、男性は一日320バーツ、女性は230バーツしかもらえない。男女ともに同じ仕事してるのに、この差別はゆるせんよなあ。カンボジア人ばっかり集団で住んでて、自炊して生活してるそう。朝8時から昼12時まで、午後は1時から5時までの仕事で、仕事そのものは大変じゃないそう。

↓ソットくんは2歳半、まだしゃべれない。おばあちゃんとシエムリアップまで帰る

アランヤプラテートには、1時ごろ到着。1時間以上予定をおくれてる・・・・まあこんなもの?

列車が到着すると、テレビカメラはきてるし、警察が大量にいる。やっぱり異常事態なのである。

↓クメール人は警察の誘導にしたがって移動させられる、まるで犬あつかい

子どもに、「カンボジアに国境をこえていくけど、いい?」って聞くと、「いや、タイにいる。」とのこと。なんでも電車があるタイにいたいそうな。まあ、仕方ないか、来週シエムリアップに行くし、今回はポイペト経由シエムリアップープノンペンの移動はあきらめよう。

仕方ないので、また列車はつらいので、10年ほど前に乗ったことがあるバス停まで行って、バンコク行きのバスへと乗車して戻ることに。

なんでも、新聞によると、タイ国内に18万人いると想定される、多くは不法滞在のカンボジア人労働者の20万人が国境を越えたそう・・・推計がぜんぜん間違ってたのである。

↓連日新聞をにぎわしてたカンボジア労働者の記事、これはBankokPost

なんとも、大変な時期にタイから国境を超える旅行を計画してしまったものだ・・・・とはいっても1か月以上前に計画してて、こんなことになるとは想定してなかったものなあ。

 

 

 


タイを列車で旅行

2014年06月24日 | カンボジアの外で感じたこと

 

バンコクでは、朝6時の電車に乗るので、移動のことを考えて、ホテルは駅前にとっていたわたしたち。

そこで、空港からバスとタクシーで移動してホテルに到着後、さっそく中央駅の様子を確認しに行ってみる。

↓地下鉄の駅まで出来てて、超混乱するのである

そういえば、中央駅に来たのは20年以上前・・・・周囲はまったく様変わり。ここどこだっけ??ってかんじなのである。

↓迷ったけれど見つけた中央駅、外見はかわってない~

↓夜7時を過ぎてたけれど、カウンターはちゃんとあいてる、24時間の駅

↓テレビの撮影をやってて、にぎやかな構内

カンボジア人労働者は、バスとかで国境まで送り返されているそうだけれど、実際はどうかな。

とりあえず、駅前の屋台(なぜか白人の若者が大量にいてビール飲んでる)で夕食をたべて、ホテルに戻ってさっさと就寝。

KLからプノンペン、そしてバンコクへと移動。今回は上の子と二人だし、荷物がヒラr-クリントンの自伝をのぞけばちょっとしかもってなくて身軽なので、臨機応変に対応しよう。

 

 


次はタイへと列車旅行へ☆

2014年06月23日 | カンボジアの外で感じたこと

 

マレーシアから戻ってきて、荷物を詰め替えて、大学に講義にいって国連の会議にでて、次はタイへと移動。

↓KLのセントラル駅、毎日のように遊びに行ってたわたしたち

マレーシアにいたのでよくわかってなかったんだけれど、なんともタイミング悪く、タイでは違法労働者を国外追放してて、カンボジア人も何万人も陸路で送り返されてるそうな。

そんなことになるとは予想してなかったので、電車好きの上の子どもと二人で、バンコクからアランヤプラテートまで列車で旅行する予定をいれてたわたし。

↓また空港、なんとも移動ばかりの6月なのである

そもそも、旅行の予定を組んだときは、この時期に仕事がこんなにはいってくるとは予想もしてなかっただけでなくって、夜間外出禁止令とかカンボジア人の排斥運動とか、全く予想してなかったことが続いてる。

まあ、なんとかなるかな。子どもは復活してるし、母もプノンペンの仕事をちょっと離れて、とりあえずヒラリーさんの本を読破したいのである。読破しちゃったら、きっと元気がもらえて、今抱えてる仕事もなんとか乗り越えられそうな気がするのだ。

↓身軽なので、バスで移動してみる

まあ、もし国境の様子があやしくて移動がダメそうなら、アランヤプラテートからまた列車にのってバンコクまで戻ってきて、フライトでプノンペンに戻ろうと思うのである。

 

 

 

 

 

 

 

 


口ヘルペスからだいぶん回復した子ども

2014年06月22日 | カンボジアの外で感じたこと

 

マレーシアでは、最初の4日間、ほとんど何も食べられなかった子ども・・・・・ヤクルトとか飲み物でしのぐしかなくって、ほんとにかわいそう。口ヘルペスってつらいなあ、大人にはダイエットになるかんじなんだけれど。

↓アイスクリームで栄養補給、でも遊びまくって元気はつらつ

↓ビキニのおねえさんたちとはすぐに仲良しになってはしゃぐ

↓帰る日の前日になって、やっとまともに食事ができるように

↓この景色も、また次回くるまで楽しみにとっておこう☆

あっという間の5日間。

カンボジアを出るときは、大丈夫かちょっと不安だったけれど、子どもは基礎体力があるから、食べられなかったけれど飲んだりアイスクリームで体力をつけて、ホテルでしっかり寝てくれて、なんとか回復したのである。

 


スターバックスでお勉強

2014年06月22日 | カンボジアの外で感じたこと

 

KLで通ってたスターバックスでは、子どもがひらがなのお勉強。日本人の旅行者に、「宿題ですか?」と聞かれたのである・・・伊勢丹では、KUMONのひらがなの学習ノートを買って、子どもはひたすら「まっすぐな線」を書いたりして遊ぶのである。

↓勉強というより遊び・・・・

↓マンゴーアイスクリームも日課

アイスクリームは日課どころか、口ヘルペスのせいで食べられない子どもにとっては栄養源・・・・

↓母はヒラリーさんが6月10日に出版したばかりの本に夢中

↓ホテルでもひらがなを書いて遊ぶ

マレーシアに来る前は、仕事に追われて家にあまりいなかったし、ほとんど子どもと一緒にいれなかったので、こうやって一緒に時間を過ごせるのは大切にしないとな。